池さんで働くおばさんの日記

デイサービス「池さん」の大ちゃんママのブログです。

医療とは

2010-02-25 22:37:59 | デイサービス池さん
山で生きたヒイちゃん。

時々お泊まりを利用しながら、息子さん2人の家を行ったり来たりしながら、在宅での生活を続けてきたヒイちゃん。

1月からヒイちゃんは、腰を悪くしていた。

他のお年寄りと同様、腰の軟骨が弱り痛みを感じるようになったヒイちゃん。

1月半ば、2週間の安静を医者に指示されてヒイちゃんは池さんに泊まり始めた。

歩くたびに「痛い痛い」と訴えがあり受診したヒイちゃんだったが、池さんに泊まり始めてから「痛い」ということはほとんどなかった。(もちろん痛み止めの薬を服用していたからかもしれないが・・・)

ヒイちゃんは元気にいろんな所へ出掛け、夜になると大頭の池さんでみよちゃん夫婦と一緒にご飯を食べ、大好きな晩酌を楽しみ、朝までぐっすり眠っていた。安静を指示された2週間の間ずっと。

そして元気になって家に帰ることになったとたん、また腰が痛みだし、今度は歩くこともままならないほどの痛みを訴えたので、以前からかかっていた病院にしばらく様子をみるということで入院することになった。

それから2週間がたつ。

大ちゃんが様子を見に病院に行った。

あまりにも衝撃的な光景に、大ちゃんは言葉を失いかけたらしい。

その話を聞いた私は信じられなかったほど。「行った時間帯が悪かったのだろう」と思いたいほどその話は衝撃的だった。

そして今日、休みだった私はヒイちゃんに会いに出かけた。

大きな病院の一室にヒイちゃんの部屋があった。

病室にはマットが4つ。ベットさえ置いてない(危ないからだそうだ) 一人2つのマットが二人分、部屋の隅に置いてあった。ヒイちゃんが2つ。別の人が2つ。4つのマットに2人が寝ていた。

ヒイちゃんは壁にぴったりくっついて、体を丸めて寝ていた。いえ寝ていたのではなく、何やらぶつぶつ言いながら、壁に向かって話していた。

部屋の中は、4つの(二人分の)マットだけ!

な~んにも他のものはない!

テレビや日用品を置く消燈台も何にもない。

のどが渇いてもお水も置いてない。鼻が悪いヒイちゃんはいつもティッシュを抱えているのにティッシュもない。

ただ、一人2つのマット。その上に壁ギリギリに寝ているヒイちゃん。

大ちゃんが「なんじゃこりゃ~!ここは刑務所か!」と思ったと話してたけど、刑務所ならトイレはある!

ここでどうしろというのか! 明らかに人のいる空間ではない!

ヒイちゃんは、(おとなしく)壁に向かってしゃべっていた。

2週間前まで、一緒にお酒を飲み、笑い、遊んでいたおちゃめなヒイちゃん。

そのヒイちゃんが今、入れ歯も外されたまま(どうせ多分関係ないから)手の届くところにお茶もなく(どうせ水分は補給の時間まで飲まないだろう)鼻水が出ても拭くティッシュさえ手の届かないところに置かれ(どうせ自分ではできないだろう)ただ壁に向かってじっと寝ていることだけを要求されている。

部屋に入りこの状況を目の当たりにしたとたん、私は怒りがこみ上げてきた。(たぶん大ちゃんも同じだったと思う)

「ヒイちゃん」といつものように話しかけた。

ヒイちゃんは、びっくりした顔で顔だけを私のほうに向けて、「ありゃ~誰かい?」と言った。

「ヒイちゃん、わかる?この顔わかる?」と尋ねると、しばらくして「あ~」と言って、「見たことある人じゃ!」と言った。ヒイちゃんが本当に私のことを思い出したかどうかはわからないけど、何やら見たことがあるくらいは思い出してくれたようだった。

「ヒイちゃん、こんなとこで何しよるん?」と私は聞いた。

ヒイちゃんは、「腰が痛いけんの。動いたらいかんのよ。こうしてこっちを向いとかないかんのんよ。」と言った。

そう医師に言われているのか、看護婦に言われているのか、ヒイちゃんが勝手に思い込んでいるのかは、わからない。

私は言った。「でもヒイちゃん。こんな恰好でじっと寝とったら、歩けんようになってしまうよ。ボケてしまうよ。」

ヒイちゃんの部屋は、真向かいのナースステーションからいつも見えるように(動き回っていないか見えるように)ドアを開けたままになっていたので、私はわざと聞こえるように大きな声で言った。

ヒイちゃんは、「そうよの。ボケたらつまらんの。」と壁を向いたままで言った。

今までのヒイちゃんとは確かに違う別のばあさん。表情もなく、歯のない口をパクパクさせ、目は別のところを見ている。

私は急いで冷たいジュースを買ってきてヒイちゃんに飲まそうとした。消燈台は部屋の外の廊下に出されていたので、その台から吸い飲みを持ってきて、ジュースを入れてヒイちゃんに渡した。(本当はヒイちゃんの好きな熱いお茶をあげたかったけど、そんなものはここにはない)

ヒイちゃんは、冷たいジュースを一気に飲んでこう言った。「ありがと。ありがと。こんなおいしいもんがあるとは知らなんだ。」

それからこう言った。両手を合わせて拝むようにして。「どこのどなたか知りませんが、本当にありがとう。おいしいものをありがとう。ありがとう。ありがとう。」

焦点の合わない目で私のほうを見ながら、こういうヒイちゃんに涙があふれた。

2週間前は、一緒にお酒を飲んだ。一緒にしゃべった。笑った。梅が咲いたからと梅見にでかけいっぱい歩いた。

たった2週間。病院にいただけでここまで老いるのか!ここまで人間でなくなるのか!ここまで・・・!

医療は人を生かすためにあるのではないだろうか。

たった2週間で、廃人同様になったヒイちゃんを前に、私は思う。

「腰の痛み」という疾患を治すために、ヒイちゃんが寝たきりになったとしたら、何も分からなくなったとしたら・・・それでも医療の意味はあるというのだろうか?

「こっち向いて、私の顔見てや」というと、「じっと寝とらんと治らんけん」と壁を向いて言ったヒイちゃん。

「ここは静かじゃろ~。だ~れもおらんけんの。」「だ~れもおらんとこで、寝とったらそれでええんよ」「黙って寝とるだけ!」

ヒイちゃんは、すべてを知っているのかもしれない。

何もかも。

看護師がやけに多いと感じたその病院を後にして、私の腹立たしさは虚しさに変わる。

・・・・・

「人を生かす」ための「医療」を、

「人間を(ヒイちゃんという人間を)殺さない」医療を、

心から望みたいと思う。

日野原重明氏は言った。

「一人の人間の今をおろそかに扱う医師であってはならない。病に苦しむ患者の「いま」を否定することは、その人にとって、これまで耐えてきた過去をも否定されることであり、さらに、この先病状が改善しない時のことを想うだけで、未来のすべてを失ってしまう恐怖にさらされることを意味しています。人が生きていくなかで、これほどの深い孤独があるでしょうか。病む人を孤独にさせない。その覚悟を持つ医師でありたいと私は思うのです。

介護という仕事に携わる私も思う。

「人が生きる」ということの意味と深さを想う時、「いま」という時がいかに大切で取り返すことのできない時間であるかを。だからこそ「いま」を大切に、一瞬を大切にしたいと心から思う。

ヒイちゃんの「いま」が、取り返せるものであるのかどうか・・・

本当の医療を、

人を生かす医療を、

人間を生かす医療を、

のぞみたい!

心から!








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キミちゃん

2010-02-23 22:44:53 | デイサービス池さん
愛媛新聞に掲載された池さんの記事を見て、「ここに行きたい!」と利用を決めてくれたキミちゃん。

大ちゃんのことを大好きなおばあちゃん。

いろんな辛いことを経験してきた素晴らしい女性。

笑顔を絶やさず、周囲の人に気を遣い、スタッフのことも心配してくれる優しい人。

池さんはデイサービスだけど結構介護度の高い人が多い中で、キミちゃんは要介護1。(今、池さんで要介護1の人は2人だけかな)

キミちゃんは一人暮らし。デイとショートとヘルパーを利用しながら、なんとか独り暮らしを続けている。

キミちゃんの息子さんは車で1時間くらいのところに住んでいるけど、本当に優しい人でいつもキミちゃんのことを心配して、何かあればすぐにやってくるし、一緒に住もうと言っているらしいけど、キミちゃんが住み慣れた家で暮らしたいと言い張っているらしい。

キミちゃんは年末から体調を崩し、そのせいで精神的に弱ってしまった。

こういう時(病気をすると)独りでいることがさみしく感じたり不安になったりするのは当たり前のこと。

私たちも心の中で、「もし今息子さんのところへ行ったら、今までのように独りで暮らすことは無理かもしれない」と思っていた。

キミちゃんの体調を息子さんは心配して、病院にも連れて行きいろいろな検査も受けてみた。でも、体調が思わしくない割にどこといって悪いところもなかったみたい。

そして、キミちゃんに「一緒に(息子さんの家に)行かないか?」と聞いたら、「行かない」とキミちゃん。

予定されていたショートは、「気が進まないから行かない」とキミちゃん。

「大ちゃんのところへ行く」とキミちゃん。

・・・

息子さんから大ちゃんに電話があった。

「何か心配なことがあったらいつでもすぐに(キミちゃんのところへ)行って、病院も連れていくし、生活の面倒は見るつもりです。でも毎日の中の楽しいことや嬉しいことや喜びを与えることは(悔しいけど)大ちゃんにまかせます。池さんでないとできません。どうぞよろしく」

なんという素敵な息子さんなのだろうと思う。

「家族だから」「親だから」と背負いこんでしまったら、きっとキミちゃんの「何があってもこの家で暮らしたい」という気持ちを大切にすることはできなかっただろうと思う。

息子さんにとったら、「一緒に暮らせば安心できる」はず。

キミちゃんの気持ちを大事にして関わることは、優しい息子さんにとっては苦しいことだと思う。

でもキミちゃんのために、あえて今までと同じ生活を選択してくれた息子さんに、本当に頭が下がる思いがする。

私たちはキミちゃんの望む池さんでの楽しい時間を、今まで以上に楽しい思い出深いものになるように、関わっていきたいと思う。

一日を濃く深く、キミちゃんが「やっぱり池さんに来てよかった。」と思ってもらえるように、大切に関わりたいと思う。

食欲のないキミちゃんに、おいしい食事を食べてほしい。

いっぱい食べて、いっぱい笑って、少しでも元気になってほしいと思う。

縁あって出会った素敵なキミちゃんとその家族。

素晴らしい出会いに、心から感謝したい。


さ~明日もがんばって、お料理しますよ~


元気になってね。キミちゃん


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山の雪

2010-02-21 21:09:38 | デイサービス池さん
霊峰石鎚山のふもとにある池さん。

今の季節は山々が雪をかぶり「きれい」という言葉では表せないくらい。

「荘厳」というにふさわしい車窓からの風景。

朝だけではない。夕方の送迎も、山々に西日があたって赤く染まった雪山が疲れた心を癒してくれる。

この地は、山も海も30分で移動できる素晴らしい場所。

30年前、海を渡って嫁に来た時、なんという素晴らしい土地なのだろうと驚いた。

この地で3人の子供を産み育て、両親を13年の介護生活の後看取った。

そして今、池さんという新しい生きる場所を得ることができ、ここで生活の糧を得ることができている。

「経営していく」という私にとっては荷が重い役割も、おかげさまで何とかみんなに助けられてこなすことができている。

ここで行っている自主事業は、金銭的なことだけ言えば人件費さえ出ていない。

けれど、本当に必要な人たちにだけ、必要な助けだけを提供している。

こんな小さいデイサービスでは、定員いっぱい受け入れても売り上げと人件費や経費を考えると、利益などほぼないのと同じ。

それでも、収支のバランスを無視してでも、大切な人への関わりを大切にするために、スタッフの数を増やし続ける。

雪のかかった美しい山々を見ながら、

壮大な自然の前に、

ただ夢を追い、夢を現実のものにするために、悩んできた日々を思い返し、

また新たな決意を胸に抱く。



な~んちゃって、ちょっとかっこよすぎ

ま、きれいな山を見たらちょっと感傷的になっちゃいました!

今晩もじいちゃん相手に喧嘩しながら、朝が来そうです。

しょせん、バタバタのO型人間。

明日からまた、ドタバタ がんばります



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デイサービスセンター池さんと、託老所あんき主催の縁あるセミナー

2010-02-17 20:29:22 | デイサービス池さん
  縁ある暮らしで
    よりよく死ぬる



日時  2010 4/17 (土)  10:00~16:00

会場  松山コミュニティーセンター 企画展示ホール(愛媛県松山市湊町7-5) 

参加費 3000円(当日受付)

定員  300名になり次第締切




①特別講演!

   生活とリハビリ研究所  三好春樹さん


②実践報告!(しゃべりたくて仕方ないんよ・・・)

   ・デイサービスセンター池さんスタッフ
   ・託老所あんきスタッフ
   ・(株)しまの会社スタッフ

③フリートーク!

   三好春樹 × 中矢暁美(あんき) × 池内大輔(池さん) × 兼頭一司(しまの会社)





興味ある方はぜひご参加ください! 

腰の重い池さんがとうとう動きだします!

けど・・・もしかしたら最後かも(笑) 

だから来てね!

申込は、託老所あんきへのFAXのみとなってますが、池さんでも受け付けます。

連絡ください。

あんきFAX  089ー971ー1717
池さんTEL  0898ー72ー5236
池さんFAX   0898-72-5336



宮崎県からもツアー組んできてくれる方々もいたりしてなかなか県外からの参加も多いようです。

ぜひ、お早目にね~!

ちなみに、たぶん、ジャンべのスペシャル生ライブもあるかも!


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スリリングな夜

2010-02-16 04:14:37 | デイサービス池さん
お泊り当番の夜。

8時に寝るじいちゃんが、トイレに起きるのがたいてい10時頃。

それからいつも、スリルにあふれる夜が始まる。

トイレの場所がわからなくなるから、半覚醒状態で、部屋をウロウロしたり窓を開けたり、服を脱いだり、隣で寝ているみよちゃんをふんづけたり、ふとんを畳んだり、畳をかぞえたり・・・いつも3時頃までこんな状態が続く。

お泊り当番は、そのたびに布団に寝たり起きたり・・・を繰り返すことになる。

トイレの場所を探しているわけではない。

トイレに誘導しても、布団に誘導しても、5分以内に起きだして、喘息のためゼロゼロ言いながら、とにかく動きまわる。

しんどいだろうと思うけど、こうなったらどうにもしようがない。じいちゃんが疲れて動かなくなるまで付き合うしかない。

寝るのを諦めることもしばしば。というより、あまり頻繁に布団からでるから、結局眠れなくなってしまうわけ。

こういう時、つくづく「夜勤明けの休みがあればなァ」と思うけど、現実お泊り当番の大ちゃんと私にはほとんど休みがない。

で、今。

今日も10時まで寝て、目が覚めたじいちゃん。

障子を開け、カーテンを開け、廊下に転がり、換気扇をつけ、洗濯物を倒し、パンを袋一杯食べ、散々暴れて夜中3時。ちょっと静かになったと思ったら・・・

突然障子が開いて・・・

じいちゃんが立っていた!!!

真っ裸!!!

「ふろに入る!」

???

「さっき、おばはんが呼びにきたんじゃ!」

???

真っ裸のじいちゃんが、風呂を探して家じゅうを歩き回る。

みよちゃん笑い転げてるし・・・

風呂を探して、窓をあけ(さすがに寒かったのか)閉める。また隣の窓を開け、閉める。

台所へ行き、冷蔵庫を開け・・・閉める。台所の水道から水を出す。玄関に行く。・・・不思議なことに風呂場には行かない!

「風邪ひくよ」と言っても関係ないし、「服きて」と言っても知らん顔。しっかり歩き回るじいちゃん。

こうなると「風呂はない」なんて言ったって、怒るだけ!

で、黙って、電気をつけた

「あっ!」という顔で、前を隠すじいちゃん。

やったー!

じいちゃん、もどってきた!!!!!

あとは、おとなしくパンツをはき、パジャマを着て、布団に連れて行くと、静かに横になった。

やったー!

・・・と思ったとたん

「パン!   くれ!  お腹がすいた!」

さすがにワタクシ

「さっき全部食べたから もうない!!!

午前4時。

少し静かになったスリリングな夜。

いつもの夜。

お泊り当番の夜。

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揺れる心

2010-02-15 21:31:25 | デイサービス池さん
ひと山越えれば、またひとつ。

必ずと言っていいほど、目の前に現れる大きな山。

「こんなこと笑い飛ばして、どうにかなる」と心の中で割り切るまで、結構時間がかかるワタクシ。

ま、所詮O型なので、周りから見ればどうってことなく暮らしているように見えるかもしれないけど、これで結構デリケート

「絶対に違う」という声が聞こえたような聞こえないような・・・

いろんな悩みを抱えつつ毎日笑って暮らすには、まあ、強靭な精神力とでっかい懐が必要なわけで・・・

いつになったら、そんなでっかい人間になれるのか・・・途方に暮れる寂しい日もあるわけで・・・

時はオリンピック真っ最中。

4年間、ただただその一瞬にかけて日々を過ごしてきた選手の心の中の葛藤を思う時、なんて小さなことで悩んでいるのだろうと自分を振り返ったりもするわけで・・・

こういう精神状態の時は、いつも聞く「コブクロ」じゃなくて、やっぱり「ゆず」の歌が心に響くわけで・・・

「虹」の中のフレーズがやけに頭に浮かんでくる。

特別な事ではないさ
それぞれ悲しみを抱えてんだよ
自分次第で日々を塗り替えていける

誰の心の中にも弱虫は存在していて
そいつとどう向き合うかにかかってんだよ
そうやって痛みや優しさを知っていくんだよ
まちがいなんてきっと何一つないんだよ

誰のせいでもないさ
人はみんな鏡なんだから
勇気を出して虹を描こう

超えて超えて超えて

流した涙はいつしか一筋の光に変わる

虹色の明日へ続く

・・・

なんちゅう歌詞やねん!

「栄光の架橋」も大好きだけど、今はこの歌詞の方が心に響く。

よっしゃ!!!

超えるぞ~~~!!!

でも、山は限りなく続く

ま、山がなけりゃ、大きくは、なれんちゅうことか・・・

気合入れて、やったるで~~~




あの~、言い忘れましたが、

ワタクシ、風邪気味なだけなんです





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「老人になりたい」

2010-02-09 22:12:27 | デイサービス池さん
「老人になりたい」というサブタイトルがついた先日の愛媛新聞の記事。

朝、めったに新聞を読まない(読む時間のない)私が、たまたまその日新聞を広げるなり、とりこになってしまった記事。

松山市生まれの作家吉村萬壱という人の文章。

タイトルは「自由への道一歩ずつ」

本当は、全部ここにそのまま書き写したいと思うほどの文章。でも長くなるので、ところどころ紹介させてもらいたいと思います。

中学生ぐらいの時から、私は老人になることに憧れていました。・・・親や教師ははっきりと口に出さなくても、いろいろと自分たちの期待を子どもに押し付けてくるものです。私はそういう重圧から解放されたいとずっと願っていました。子どもは大変なので、嫌でたまりませんでした。ふと、老人たちの姿を見ると、彼らは誰からも期待されていないように見えました。夏休みに帰省した時、縁側に座ってキセルをふかしていた祖父。・・・ただ時の流れに身を任せているだけの祖父の丸い背中。「このじいさんは、何て自由なんだろう!」と深く感じ入りました。そして自分も、一刻も早く老いてしまおうと思うのでした。・・・

最近、渋滞する高速道路の車中で尿意をもよおし、しかたなくペットボトルの中に放尿しました。それを家に持って帰って台所のテーブルに置き忘れていたところ、無意識に冷蔵庫へしまいこんでしまい、後日取り出してうっかり一口飲んでしまいました。ゴクリと飲み下すまで気付かなかったというのも、老化のあらわれと思います。・・・少なくとも私は、自由に一歩近づいたと思いました。この話を77歳と78歳の父母にすると、彼らは大笑いしていました。その時父は、鉄板に垂らしたばかりのまだ液状のお好み焼きの上に鰹節を山盛りかけていて、私はそれに大笑いしました。いざ来たれ、老老介護!・・・

なんて、おもしろい!

というより、なんて、すごい人!

「年をとることは自由になることだ。」と言いきった吉村さん。

じっと座っているおじいさんの姿を、「なんて自由なんだろう」と感じた吉村さんの感性。

会ってみたい!話してみたい!と思いました。

そう。そうなんだと思います。

「呆けないように」「ずっと元気でいるために」「介護をされなくてもいいように」・・・という「年をとる=マイナス」という変な強迫観念に支配されている今の世の中で、堂々と「老人になりたい」という人がいるのです。

老人の中にある本当の豊かさを知っている人なのだと思います。

以前のブログ(1/18,小春日和)にも書いたけど、宇宙的存在の人たち。

なんかそういう感覚が、私も好きです。

そして、息子の失敗談を聞きながら笑い合う両親。その両親もおかしなことをしている・・・なんて、素敵な親子なんだろう!

「老いる」ことは恥ずかしい事でも、困ったことでもない。「忘れる」ことも年齢とともにある自然の成り行き。「呆ける」ことも「誰かの助けが必要になること」も。

「老いがマイナス」だと思い込んでいる人のなんと多いことか。

呆け老人にならないように脳トレをさせられ、寝たきりにならないために筋トレに励み、身体レベルを数値で数えられ、リハビリに追い立てられ、自立・自立とやかましく言われる老人。

本当は吉村さんの望むように、老人は誰にも期待されず・自由で・時の流れに身を任せて・ゆっくりと生き・豊かに・味わい深い存在なのだと思います。

ただただ自由な老人を、

ゆっくりと生きれるように、そのままで生きれるように、味わい深い人生のままで、尊厳をもって生きれるように、

願ってやみません。

吉村さん

素敵な文章をありがとう!



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勤務表

2010-02-04 02:54:05 | デイサービス池さん
池さんは、26日から翌25日までが1ヶ月の計算。

12月から土曜日も、どうしても必要な人にだけ介護保険適用することにしたから、つまり2月の営業日は27日となる。

で、今月の私と大ちゃんの出勤日数。

日勤23日

夜勤14日

なんで?

なんで?

どういう計算なの?

今月から、新しいお客様が来るし、いろいろ現場にいなければならない状況が続くので・・・

納得はしているものの、

なにせ、お年ですので・・・ワタクシ!

だれか~~~!

だれか~~~!

こんな貧しい池さんで、働いてくれる人いませんか~~~?

安い給料のわりに毎日てんこ盛り悩める池さんで、働きませんか~~~?

わがままなばあさんたちに振り回されたい人、いませんか~~~?

こんなとこで生活相談員してくれる変わり者、いませんか~~~?

生活相談員だけど、普通にご飯作ったり夜勤したり現場が好きな人、いませんか~~~?

だ・れ・か~

だ・ず・げ・で~~~

サービス期間中に付き、今なら、歯のないますみさんのチュウ~をおまけします





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