きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

各地で起こる「伊達直人」の贈り物

2011-01-11 12:33:58 | Weblog
各地で起こる「伊達直人」の贈り物      (011.01.11.)

「タイガー運動」とまで呼ばれている「伊達直人」の贈り物は、昨年暮れに前橋市の県中央児童相談所前に赤・黒各5個のランドセル10個がクリスマスカードと共に入り口に置かれ、「子どもたちの為に使ってください」、「施設の方へ、伊達直人」と書かれてあったということである。

施設では“奇特”な人からの贈り物と、大変喜び、また子どもたちの笑顔と共にテレビで放映された事もあって、全国的な共感を得たようである。

今朝の新聞報道に寄ると「横浜」「福島」「赤穂」「下関」「静岡」と各地で、「伊達直人」を名乗ったりして、其の志に共鳴した人達による施設への贈り物が続いている。

最近のニュースの中では、真に、心改まる気持ちのいいニュースである、そして、この運動を「タイガー運動」とも言われているそうである。

送り主の「伊達直人」とはプロレス漫画「タイガーマスク」の主人公で、架空の人物でマンガのストーリーの大略は下記の通りである。

孤児院「ちびっこハウス」の伊達直人は動物園の虎の檻の前で喧嘩をしたのがきっかけで、悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされる。虎の穴でのトレーニングをこなす日々の中で、自分と同じような生い立ちを持つ孤児たちに、「同じような苦しみを味合わせたくない」と言う思いを抱くようになり、「虎の穴」養成機関を卒業してプロレスデビューをしてからは、収入の一部を孤児院へ寄付する様になったのである。

「虎の穴」養成機関の慣わしとして、デビュー後は、ファイトマネーの半額を上納金として納めるルールで、当初は其れもチャンと納めていたが、自分の出身施設「ちびっこハウス」の窮状を知るようになってから、次第に、施設への寄付の方に向けざるを得なくなり、養成機関側からは裏切り者扱いになり、また悪役スタイルのプロレスラーから後輩となる「ちびっ子ハウス」の子どもたちに恥じない戦いをするレスラーとして、正統派スタイルに転向するなど、苦闘の連続である、そして最後は、車に引かれそうになる子どもを庇って死亡すると言うストーリである。

漫画から「伊達直人」の弱きを助ける義侠心が、読者の心を揺さぶりおこす作品である。
(えびなたろう)