きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

ウクライナ大統領の来日

2011-01-19 11:01:16 | Weblog
ウクライナ大統領の来日       (011.01.19.)

ウクライナのヴィクトル・ヤヌコビッチ大統領が18日~20日まで公式実務訪問賓客として滞在される。
その間、天皇陛下とも宮中午餐を共にされ、また菅直人総理とも会談が予定されている。

ウクライナは、ロシアと欧州を繋ぐ地理的にも重要な地域にあり、また欧州の穀倉地帯の代表的な国でロシア側の勢力圏内に居る大国である。

しかしながら、近年ロシアのメドベージェフ大統領も核軍縮交渉で、アメリカのオバマ政権との話し合いが、合意に至り、また北大西洋条約機構(NATO)とも協調姿勢がとられる流れの中で、ウクライナも欧州側との協調志向が高まりロシア共産党圏内の民主主義化に対するモデルになって来ている。

ヤヌコビッチ大統領も新ロシア派と言われていたが、NATOとも協調姿勢を示し、今回来日して、菅首相との会談で、日本によるウクライナ民主化への支持推進や、核軍縮での緊密な協力等、原発事故が起きたチェルノブイリへの支援事業などを盛り込んだ「グローバルパートナーシップに関する共同声明」に署名。大統領は世界有数の農業国として、菅首相に穀物の安定供給を保証したのである。

ウクライナの動向は、ロシアにとって、民族的にも歴史的にも深い関係にあるだけにウクライナの民主化はロシアの民主化にも少なからず影響がある。従って、日本も日露外交の中で、ウクライナの役割は決して小さいものでは有りません。

アジア地域での、ギスギスした外交は、中国の反日運動に象徴されるもので、両国政権のかけ離た関係は、修復に長時間を要すると思われるだけに、あせる事無く、先ず他国との協調外交を進めることが、日本に取って最も得策であると思います。
(えびなたろう)