きまぐれ発言

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一票の格差が「違憲」と判断

2011-01-26 10:45:05 | Weblog
一票の格差が「違憲」と判断      (011.01.26.)

昨年(25日)夏行われた、参議院選挙で、1票の格差が、5倍以上の選挙区が14選挙区もあったことが訴訟の対象になり有権者から、各所で裁判になっていた。

昨日、仙台高裁秋田支部と福岡高裁沖縄支部で、判決が出され、何れも「憲法が求める投票価値の平等の重要性に照らし、著しく不平等状態が生じている」と述べられ、選挙の無効請求は「棄却」されたが「違憲状態」である事が示された。

沖縄の橋本裁判長は沖縄と全国最小の鳥取では2,21倍になっており、「鳥取の1票の投票価値を基準にすれば原告には0,5票しか与えれれておらず、平等権の侵害は明らかである」と指摘している。

また、高松高裁では、同じく25日に小野洋一裁判長が、「憲法の投票価値の平等は最も重要な基盤で格差は国会の裁量権を超えている」として「違憲」と判断している、但し、選挙の無効請求は棄却した。

この様に、票による格差問題は、裁判所でも「違憲状態」であると、判断する所が多くなっているが、政府は、選挙の無効までは、判断されないと、高をくくり定員の是正を先送りしてきている。

その結果格差の問題は、毎回拡大し、有権者の権利を著しく侵害している。有権者の最小の鳥取と比較して、神奈川では、5倍の得票が必要になる不平等は重大な問題である。

高松の小野洋一裁判長は、前回参議院選で最高裁判決が是正を強く求めたのに「具体的是正案を検討した形跡もない」と強く述べている事が、今回裁判の違憲認識を強く表明している。

少なくも、次回までには、定員是正に向けた、何らかの提案が成される事を強く望みたいと思います。
(えびなたろう)