きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

再生医学に新たな光

2007-11-22 11:06:33 | Weblog
再生医学に新たな光        (007.11.22.)

再生医学は夢の医学と言われ、移植医学を推し進めたものですが、移植に対して提供する「ドナー」の不足問題と移植しても体質が合わない場合には「拒絶反応」が生じる事が大きな問題としてこの分野の進展を阻んで来ています。

其の為に、ES細胞と言う人工的に作られた「万能細胞」を用いて行なう方法が開発されましたが、この「万能細胞」を作るのには受精卵を使って作られる事から倫理問題に発展し、悪用すれば人間の「クーロン人間」が作られる可能性もある事から厳しい規制が掛けられています。

今回、京都大学再生医科学研究所の山中信弥教授による「万能細胞」と言うのは、ヒトの皮膚の細胞から作成される胚や卵子を使用しないもので「ヒトiPS細胞」と命名されたものです。従って、患者さんの皮膚から作れば「オーダーメイドES細胞」が出来る事になるわけで、「ドナー」の提供も「拒絶反応」もなく移植医学に大きな展望が開ける事になるわけです。

同じ様な研究は、米国でも行なわれていて「万能細胞」の作成に成功しているようです。
現在の所、アメリカと日本だけですが、今後はこの分野の開発競争は烈しくなることと思われます。

海外メディアでも大きく報道し「パーキンソン病や糖尿病」の治療に大きく役立つ事に期待を寄せています。
日本もこの分野の国際的指導的地位を発揮できるよう、国を挙げて応援する事を望みたいと思います。

                      (えびなたろう)