きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

船場吉兆の本店等を家宅捜査

2007-11-18 03:36:24 | Weblog
船場吉兆の本店等を家宅捜査        (007.11.18.)

船場吉兆の食品表示改ざん問題は、福岡市の岩田屋百貨店のフードパークで発覚、会社側の対応は、すべては、従業員パート作業員の独断で行なったものと説明した。
また、その後に発覚した「地鶏こがねみそ漬け」「地鶏すき焼き」商品も地鶏ではなくブロイラーを使っていた問題についても、納入業者が間違えて納入したものだと説明している。納入業者はブロイラーの専門業者で最初からブロイラー以外納入していませんと言っている。
それを間違って納入され「信頼を裏切られた」とまで証言し、会社の関与を否定すると共に会社は承知していない問題だと、言い張り続けた。

牛肉についても佐賀産・鹿児島産牛肉を「但馬牛」「三田牛」と称して高値で販売していた事も判明し、調べが進むにつれて菓子販売にまで偽装が拡大され、どう見ても会社ぐるみの組織的偽装事件の疑いが濃くなってきた。

それでも、会社幹部は改ざん指示を出した事を認めず、「早く売れ」とは指示したが改ざんは支持していないと言い張った。

世間に対して、偽装品を出した事自体、会社幹部は、責任を感じるのが当たり前であるのに、まことに往生際の悪い言い訳を続け、老舗の吉兆とは思えない醜態を見せている。

さすがに罪をなすり付けられた船場吉兆の従業員、パート軍団は「この際実情をぶちまける」と記者会見を行った。
 
記者会見で従業員は、会社側から「自分の判断で改ざんを行なったようにしてくれ」と頼まれた事実をぶちまけた。
また、ある従業員は、賞味期限が1ヶ月を切った商品を電話で相談したら「1ヶ月ぐらい延ばして売れ」と言われたとも言っている。
毎日、商品ごとに在庫の数や其の日に売れた数をFAXで送っていた女性従業員は「日報を見れば期限切れ商品を売っていた事は解るはず」。とも伸べている。

船場吉兆は、1930年に文化功労者の故湯木貞一氏が創業した日本を代表する料亭料理の老舗でそのブランド名は消費者の信頼を勝ち得てきた物で、今回の事件はまさに消費者の信頼を欺く行為である。

先代の後を受け継いだ現経営陣は、其のブランド名の上に胡坐を掻き偽装を重ねてきた事は、もはや許し難い汚名を曝け出した事になる。しかも其の罪を従業員に押し付けようとする態度は、経営者として遣ってはいけない最低の所業である。

                      (えびなたろう)