きまぐれ発言

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諫早干拓完工式典とは!

2007-11-21 10:56:28 | Weblog
諫早干拓完工式典とは!        (007.11.21.)

国営諫早湾干拓事業の完工記念式典が昨日(20日)地元の漁業関係団体の抗議活動の中で行われた。反対団体は、「宝の海を返せ」「有明海SOS!」などの横断幕を並べて抗議を続けた。

諫早湾干拓工事は1997年4月「ギロチン」と呼ばれる、あの鉄の板が次々と落とされ長さ7キロの潮受け堤防が閉め切られて行く映像が思い出されるが、あの時点から干拓の工事が開始されたのである。其の当時から、地元住民からは強い反対の意見が出されたが、農林省をはじめ地元の行政機関の公共事業に対する、多額の事業資金の投入を歓迎して、強引とも言える手段で施行されて行った。

86年の計画から21年をへて昨日の完工式典となったが、その間諫早湾の自然は破壊され、二枚貝のタイラギや我々もお馴染みだったムツゴロウなどは絶滅し、特にのりをはじめとする漁獲高は大きな痛手を蒙っている。
地元の漁業者にとって、諫早湾と言う自然の恵みによって生計を立てていた住民の立場からは、反対は当然で、生活が掛かった耐えられない物があると思います。

工事の途中2001年に赤潮や、のりの色落ち等で一時中断をし、見直しをした事もあったが、翌年2002年1月に農林省は、漁民の反対を押し切って工事を再開し、有明プロジェクト研究チームの「生態系への悪影響がある」との報告があっても、強行され続けたのである。

2004年8月には赤潮による養殖アサリに壊滅的被害があり佐賀地裁からの工事指し止め命令もあったが、結局、行政が決めた公共工事計画は何が何でも施工されてしまう、今の行政体質の中では、続行され続けたと言う事である。

文部省の外郭団体「科学技術振興機構」がまとめている「失敗百選」と言うのがあるが
諫早の干拓事業はまさに「失敗百選」に選ばれている事は国も認めている事ではないか。
この様な、失敗が各所から言われていながら、止めることの出来ない公共事業は税金の無駄遣いの最も大きな分野を占めている。
其の例が、目下進められて居る国内各所のダム建設である。

また、道路にしても特定財源の権利だけで、あればあるだけ道路に使うと言うのは国民が許さない。今もっと最優先でカネを投入しなければならない所は山ほどある。

自民党・民主党の党利党略で喧嘩はいい加減にして、税金の無駄をなくし、効率の良い使い方で論議を行い両党協力して、官僚に丸投げするのでは無く、政治主導で、国民(生活者)が納得する政治を行なって欲しい。
                       (えびなたろう)

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