きまぐれ発言

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反捕鯨から一転、「捕鯨歴史の正当性」を

2014-04-13 12:13:40 | Weblog
反捕鯨から一転、「捕鯨歴史の正当性」を      (2014-04.13.)

反捕鯨団対「シー・シェパード」のドキュメンタリー番組を撮影したオーストラリア人の映像ジャーナリストが、和歌山県太地町の捕鯨とその歴史に魅せられ、その文化を世界に伝えようと活動している。母国や欧米で反捕鯨の世論が高まる中、「江戸時代から連綿と続く太地の捕鯨の歴史を伝えれば、世界の認識がかわるはず」と訴えている。

和歌山大学の特任助教授、サイモン・ワーン氏(57)=和歌山市在住。オーストラリアの民間テレビ局のカメラマンを経て、フリーランスでタスマニアの環境問題などを伝えてきた。

平成19年~20年にかけて、アメリカの人気番組「ホエール・ウォーズ(鯨戦争)の撮影に参加。南極海で、日本の調査捕鯨船を妨害するシー・シェパードを5週間取材した。

取材の間にメンバーが捕鯨船に乗り込み拘束される事件が発生。引き渡されたメンバーの話を聞くと、捕鯨船の日本人船員は、妨害工作を仕掛けたメンバーの話しにも耳を傾け、環境問題をテーマにした、日本の人気アニメ映画「もののけ姫」のDVDを手渡すなど、対話の姿勢を見せたという。しかし、そうした情報は番組では一切触れられなかった。

番組は、米テレビ界の最優秀作品に与えられるエミー賞にもノミネートされたが、「見せたいものだけを放送する」方針に疑問を抱き、撮影クルーを外れたのである。

20年の秋、日本の捕鯨に付いて詳しく知りたいと太地町を訪れた。複数の船で鯨を網に追い込み、銛(もり)を投げて仕留める古式捕鯨。江戸時代初期に生み出された歴史と、先祖代々受け継がれてきた技術とチームワークに感銘を受けたと言う。

「日本は欧米の様に油だけを取って鯨を捨てる様な事をせず、全ての部位を使って無駄にしない」。しかし、歴史や背景を当の日本人が知らない事に驚いた。「太地の真実のストーリー
を伝えなくては」。捕鯨の研究を進めながら、和歌山大学観光部で教壇に立つ。

今年1月、米ソールズベリー大学の学生9人を太地町へ案内した。捕鯨の歴史や鯨を供養する文化を説明すると、学生たちは熱心に耳を傾けた。「自分の足でその地を訪れ、歴史や背景を知る事が事実を知る事に繋がる」と話す。

キャロライン・ケネディー駐日米大使がイルカの追い込み漁を批判するコメントを短文投稿サイト・ツイッターに出したのは、その数日後のこと、ワーン氏は「ケネディー氏も一度、太地を訪れて欲しい」と訴える。(産経ニュース、West:より)
(えびなたろう)