きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

韓国の旅客船沈没事故

2014-04-17 12:09:21 | Weblog
韓国の旅客船沈没事故      (2014-04.17.)

16日午前8時40分ごろ韓国の旅客船“セウォル号”6325トンがドンという音と共に船は右舷に傾き始めた。コンテナボックスが海に滑り落ちている状況で、乗客が外に出始めた時「船室で待機して欲しい」と言う放送が流れたと言う。

全羅南道珍道付近の海上で16日沈没したセウォル号の乗船者475人のうち、17日午前0時30分現在行方不明者は290人。最後の一人まで乗船者を救う為、海軍・海洋警察などがヘリコプター31機、船舶60隻を事故海域に急派した。

船体の内部を捜査するため海軍特殊戦団水中爆破隊(UDT)と海軍海難救助隊(SSU)の隊員だけでなく、海洋警察の潜水要員と陸軍特殊戦司令部のスキューバ要員など178人が投入されたと、中央災害安全対策本部が明らかにした。

船体内部の生存者は不明、最大の関心事は、行方不明者290人の生存の可能性だ。専門家によると、一般には艦艇の場合、海水が入らない様、密閉された隔離室で構成されている。しかし、旅客船は構造が異なり、水が入る場合、滝の様に一気に流れ込み、すぐに沈没する。

中央日報が入手したセウォル号の設計図と座席配置を見ると、大半の生徒が乗船した4階(定員484人のうち353人)の場合、船首と船尾に開かれたスペースがある。
キム・ジョンソプ・オランダ海難救助会社・韓国支社長は「艦艇は隔離室で構成され、空気が残っている可能性があるが、旅客船は開かれた構造であり、水がすぐに流入するため、船体内の生存者を迅速に救助する必要がある」と強調した。

この日救助されたある生存者は、「事故から約20分後船に水が入り、船が90度傾いた時には、水に浸った人が多かった」とし「後ろ側に居た人たちは抜け出すのが難しかった」と伝えた。

韓国海洋大のコン・ギルヨン教授(航海学)は「船の事故の場合、一般的に船室に居るのがより安全だが、今回の様に船が大きく傾いた状態では、海に飛び降りる事で、生存の可能性を高める場合もある」と言う。

今回の事故では、海難事故に詳しい東海大海洋学部の山田吉彦(海洋政策)は霧で遅れた船が時間短縮のため異なる航路を選んだとの情報に着目。「予想より近くにあった暗礁にぶつかり船底に、亀裂が入り浸水した可能性が高い」と見ている。日本の旅客船が遅れを取り戻す際は、航路を変えずに速度を上げるのが一般的だ、その場合燃料をおおく消費する事になる」また、普段から乗客を避難させる訓練も不十分だったのではないかとも言っている。
(えびなたろう)