きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

IPCC報告書が「食料と気候の変動に警告」

2014-04-01 12:16:38 | Weblog
IPCC報告書が「食料と気候の変動に警告」      (2014-04.01.)

3月31日に公表されたIPCCの第5次報告書は2007年に公表された内容と大きく異なった物となって居る。今回の報告書は気候変動が食料に対して、此れまで考えられて来た以上に影響を与えると明確に警告している。

前回の報告書は、地域によって、良い影響も、悪い影響も有るとの報告であったが、今回は気候変動により小麦やトウモロコシなど世界的に見て、減少している事を警告している。

更に報告書は、今後に向けて気候の変動が食料収量の減少と需要の増加を予測し、飢餓への脅威が確実に高まり、早急な対策を取らない限り、飢餓を撲滅すると言う目標は永遠に達成されないと警告しているのです。そして、「政策決定者は、今こそ決断し、行動しなければ成りません」と言っている。

マスコミ報道では、「洪水の被害や熱波による病気の増加、干ばつなどが列挙され、水不足や貧困の悪化で紛争の恐れを増す」そして、「温暖化は人間の安全保障の問題でもある」とも言っている。

ICPPのパチャウリ議長は「温暖化の影響を受けない人は地球上に一人もいない」と訴えている。ポーランドで昨年開かれた国連気候変動枠組み条約(COP19)は、各国が自主的に目標を決める方向で合意しているが、自主的目標だけに任せるだけでは完全とは言えない、そして、対策が遅れる程被害は拡大する事も考えて置かなくてはいけない。

日本は来年夏に初の適応計画を纏める予定だ。将来世代に付けを回さないためにも、積極的な対応が求められる。
日本には、台風や洪水被害と戦ってきた経験や技術がある、その技術を深刻化するアジアの諸国へも提供する事によって、積極的に貢献する事も必要であると思う。
(えびなたろう)