きまぐれ発言

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「セウオル号」本当の殺人犯は

2014-04-29 11:02:42 | Weblog
「セウオル号」本当の殺人犯は      (2014-04.29.)

インターネットで「中央日報;日本語版」に寄れば、大型船舶の船長を経験した2人の専門家が語っている内容が幾つかの質問に答える形で掲載されている。

Q1;事故の原因は?;
「船を知っている人は沈没の映像に込められた秘密をみんな知っている」と言う。一つは「船は大抵の場合底が海底に付く形で沈むものだ。」ところが、セウォル号は転覆して沈没していた。即ち船の上部が最も重かったと言う事である。二つ目は最もぞっとするのは船首の部分が2日間、水の上に浮いていた。一般人はエアーポケットだと見て希望を抱いていたが、真実は全く逆だ。そこには生命水と呼ばれる“バラスト水”が入って居なければいけない所だ。そこの空気が有ったので浮いたのである。これは、バラスト水が余りにも少ないため、復原力を失ったと言う証拠である。

Q2;こうした危険は外部で分かるのか。
「全ての船舶は船首と船尾に満載喫水線が表示されている。貨物の過剰積載でこれが水中に浸れば出港禁止となる。事故が発生すれば、故意的な犯罪と見なされ、保険金も受けられない。もともと貨物とバラスト水は、1等航海士が引き受ける。船長が出港前に必ずチェックするのがGM(重心位置とメタセンター間との距離:貨物量とバランス水により変わる)である。
これが、基準より少なければ出港拒否し、船主も其れを受け入れるのが海の法則だ。ただ、船長と1等航海士が組んで貨物の超過分だけバランス水を少なく入れれば、満載喫水線は水上に出てくる。こうした手法でGMが崩れたまま、海に出て行くのは死の航海と変わらない」

Q3;25歳の3等航海士と操舵手の急変針が原因に挙げられているが。
「船の関係者の目で見ると、彼らに大きな罪は無い。変針が主犯ではない。復原力を失えば氷上で自動車を走らせるのと同じだ。セウォル号は群山(クンサン)沖から傾いたと言う証言がある。晩のシャワー、朝食の準備などで、船の下の飲料水が減ったからだろう。運行の過程で船の下の燃料も消耗した。もともと不足していたバランス水がさらに減ったということだ」

Q4;貨物の固縛が十分でなかったと言うが;
「最初に傾いた時は貨物が傾き、危険を増幅させただろう。しかし45度以上傾いた後は常識とは状況が異なる。むしろ網がほどけて重いコンテナーが海に滑り落ちたのは幸いだ。
鎖で固縛りされていれば、あっと言う間にひっくり返り、174人が脱出する機会さえもなかっただろう」

Q5;本当の犯人はだれか;
秘密のカギは船長と1等航海士が握っている。バラスト水のポンプを担当する機関長も秘密を知る位置にいる。しかし、本当の殺人犯は船上ではなく陸地にいる。仁川港で貨物を過剰積載し、満載喫水線を誤魔化す為にバランス水に手を付けた人物だ。セウオル号は規定より貨物を2,000トン多く積、運送費8000万ウォン(約800万円)を追加で手にした。
船の事を知らずお金に欲を出した人物が本当の殺人犯人だ。(以下省略)

この事故で、韓国では首相が辞任しているが、政府や韓国運送業界の安全に対する意識の欠如がこの様な事故を起こしている。若い未来ある高校生がこの様な被害に遭った事は、真に悲しい限りである。また此れに乗じて嘘の情報を流した国民も居ると言う、韓国人のモラル意識も問われる問題でも有る。
(えびなたろう)