オスプレーの墜落事故 (2012.08.17.)
北アフリカのモロッコで今年の4月発生したオスプレイ(垂直離着陸輸送機MV22)の墜落事故に付いてのアメリカ側から事故調査の報告があった。
報告の内容は、人為的なミスが原因と言う事で、「パイロットが可動式エンジンと回転翼を制限を超えて水平方向に傾けたから、機体がバランスを崩し前のめりになって墜落した」という物である。日本からは、神風(じんぷう)英男防衛政務次官が報告に立ち会い。神風氏は「米側は制限に違反する操縦が原因だと説明、機体に異常があったとは言って居なかった」と述べている。
どんな事故でも機体に運転可能な機能が備わっておれば、後は、操縦士のミス操作以外には起り得ないのは当然であるが。その操作の熟練度に相当な技術が必要で、今迄の様なヘリコプターや、飛行機と同じような感覚では、危険が伴うと言う事である。
本来飛行機という物は機体が進む方向に空気の抵抗が「気流」となって機体に降りかかってくるものを、翼の角度を変える事に寄って機体に浮揚力を与え、自由に姿勢を変えることが出来る機能を持っているものが一般に言われる飛行機である。
オスプレイは垂直に離着陸時は、全く気流を受けないから、上を向いたプロペラの推進力だけで離陸するのである。また安全な姿勢を維持する機体の制御も二つのプロペラによる推進力のバランスだけに頼っている。
この場合、安全性を保てる要素としては、二つのプロペラの位置と機体の重心の位置によって、ある程度の安定性は得られるが、この安定性以上の外乱に遭遇するとたちまち姿勢が崩れて墜落してしまう事に成る。従って操縦には相当に高度な運転技術が要求される。
考えられる外乱とは、気象の急変による、横風や、突風によるものであるが、あらかじめ、ある程度の安全性が得られる構造に成っている事が必要であると思う。
例えば、機体の重心の位置を、プロペラの位置よりも低くし距離を持たせるとか、プロペラを機体の中心の真上に設置し1台の大型プロペラにするとか、すれば、ある程度の外乱にも耐えられる安全姿勢が保てるのでは、ないのでしょうか。
アメリカ側は見直しをしないで、あくまでも今のままで押し通すとすれば、運転に対する安全マニュアルを設け、1)どの様な場合は運転しない事。2)特に水平飛行に変換する時は、細心の注意を払う事。3)オスプレイ操縦には他の飛行機と違って、特別な運転免許を有する者に限って、運転を許可する事。4)等々。の規制を設けて実施することが大切であると思います。オスプレイの運転には、三つの違った条件下での対応が必用である。
一つは、気流を全く受けない垂直離着陸運転、もう一つは気流に乗った時の運転、そして三つ目は、前二つの条件に変換する過程での運転である。戦闘機を操縦する以上の細心の注意と熟練度が要求されるかもしれない。
(えびなたろう)
北アフリカのモロッコで今年の4月発生したオスプレイ(垂直離着陸輸送機MV22)の墜落事故に付いてのアメリカ側から事故調査の報告があった。
報告の内容は、人為的なミスが原因と言う事で、「パイロットが可動式エンジンと回転翼を制限を超えて水平方向に傾けたから、機体がバランスを崩し前のめりになって墜落した」という物である。日本からは、神風(じんぷう)英男防衛政務次官が報告に立ち会い。神風氏は「米側は制限に違反する操縦が原因だと説明、機体に異常があったとは言って居なかった」と述べている。
どんな事故でも機体に運転可能な機能が備わっておれば、後は、操縦士のミス操作以外には起り得ないのは当然であるが。その操作の熟練度に相当な技術が必要で、今迄の様なヘリコプターや、飛行機と同じような感覚では、危険が伴うと言う事である。
本来飛行機という物は機体が進む方向に空気の抵抗が「気流」となって機体に降りかかってくるものを、翼の角度を変える事に寄って機体に浮揚力を与え、自由に姿勢を変えることが出来る機能を持っているものが一般に言われる飛行機である。
オスプレイは垂直に離着陸時は、全く気流を受けないから、上を向いたプロペラの推進力だけで離陸するのである。また安全な姿勢を維持する機体の制御も二つのプロペラによる推進力のバランスだけに頼っている。
この場合、安全性を保てる要素としては、二つのプロペラの位置と機体の重心の位置によって、ある程度の安定性は得られるが、この安定性以上の外乱に遭遇するとたちまち姿勢が崩れて墜落してしまう事に成る。従って操縦には相当に高度な運転技術が要求される。
考えられる外乱とは、気象の急変による、横風や、突風によるものであるが、あらかじめ、ある程度の安全性が得られる構造に成っている事が必要であると思う。
例えば、機体の重心の位置を、プロペラの位置よりも低くし距離を持たせるとか、プロペラを機体の中心の真上に設置し1台の大型プロペラにするとか、すれば、ある程度の外乱にも耐えられる安全姿勢が保てるのでは、ないのでしょうか。
アメリカ側は見直しをしないで、あくまでも今のままで押し通すとすれば、運転に対する安全マニュアルを設け、1)どの様な場合は運転しない事。2)特に水平飛行に変換する時は、細心の注意を払う事。3)オスプレイ操縦には他の飛行機と違って、特別な運転免許を有する者に限って、運転を許可する事。4)等々。の規制を設けて実施することが大切であると思います。オスプレイの運転には、三つの違った条件下での対応が必用である。
一つは、気流を全く受けない垂直離着陸運転、もう一つは気流に乗った時の運転、そして三つ目は、前二つの条件に変換する過程での運転である。戦闘機を操縦する以上の細心の注意と熟練度が要求されるかもしれない。
(えびなたろう)