きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

石油の時代から、天然ガス時代へ

2012-08-14 10:35:29 | Weblog
石油の時代から、天然ガス時代へ    (2012.08.14.)

世界のエネルギー戦略が此処へ来て大きな転換点を迎えている。その原因は天然ガスの埋蔵量が石油を上回る量で発見され、また一方その採掘技術の発達が大きく影響している。

今迄の世の中が、「石油」「石油」の一点張りで、石油を巡り産油国と非産油国の経済格差が大きく、産油国は石油資源をバックに価格の吊り上げもあって、石油以外のエネルギーが無かった為に、天然ガスの開発と採掘技術の発展で、改めて見直されて来たからである。

ロシアは早くから、天然ガス資源を豊富に持つ国として、急速に脚光を浴び、欧州一円を天然ガス資源の供給で、支配力を強めようとして来た。

一方、米国でも最近新しくシェールガスの大量発見が、革命的な勢いを示し、隣のカナダに於いても天然ガスの採掘が技術的にも可能になった事が、いまや世界のエネルギー戦略の分布状態を変えようとしている。この調子で行けば、市場は今迄の売り手市場から、買い手市場に変わるのではないかと思われる状況である。

時を同じくして日本では、福島原子力事故に遭遇し、原子力の供給が危険を伴う事から、原子力に頼らない“エネルギーを”と言う事で、火力発電に向かわざるを得なくなり、天然ガスの需要が求められる事に成ったのである。

幸いにして、アメリカではシェールガスが発見され革命的需要が求められていたところだったので、今迄米国向けに送られて居た「カタール天然ガス」がそっくりそのまま、日本に供給されるようになったのである。従って、当座はこの様な幸運に救われた面もあったが今後に向けては、日本もエネルギーの供給経路の確立と世界市場の動向を見てエネルギー戦略を立てる必要があるのではないでしょうか。

また、それと共に日本近海に於いても「メタン・ハイドレート」(燃える氷)と言われる燃料が発見されている。真に有望な発見であり大いに期待が持たれている。
(えびなたろう)