きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

生物多様性条約名古屋会議終了

2010-10-30 12:17:38 | Weblog
生物多様性条約名古屋会議終了    (010.10.30.) 

名古屋市で行われていた「生物多様性条約国会議」(COP10)が18日から29日まで行われ、昨日「名古屋議定書」の採決にこぎ付けて何とか終了する事が出来た。

地球環境保全の問題では、「気候変動」と「生物多様性」の問題は地球上に住む人類に取って大変重要な事で、CO2による大気汚染が、温暖化問題を引き起こしているのと同じく、「生物多様性」の問題は、生態系への変動に繋がる、人類にとっての大問題である。

今回の名古屋会議は2008年5月にドイツのボンで行われた第9回会議(COP9)に続く会議で、懸案の諸問題となっている、「遺伝資源から得た利益の適切な配分問題を考慮しない生物多様性の保全はあり得ないと言う事で、新興国と先進国の対立にどの様な決着をつけるかが大きな課題の一つになっている。

今までの経済メカニズムでは、問題視されなかった、地球環境も破壊が次第に目に付くようになって人類の生活を脅かす様になってきた事が、所謂「自然はタダではないのだ!」という考えから、「生態系サービスへの支払い」(Payment for Ecosystem Services)PESと言う問題が浮上して来たのである、そして今回此れに対する国際的な枠組みも決める事になったのである。

そのほか、遺伝子資源の提供国の同意も無く不正に利用する事等、監視システムを強化する事等々、各国議論伯仲の末、何とか議長案に同意をこぎ付ける事が出来た会議であった。

しかし、まだまだ、生物多様性問題は、経済発展と共に、「自然はタダだ」と言う感覚から脱却する事が前提であり、現在の大気汚染の問題と共に、自然と共存共栄する事への認識を強める事が必要条件であります。
(えびなたろう)