きまぐれ発言

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民主党が敗退した北海道5区の補選

2010-10-26 10:52:47 | Weblog
民主党が敗退した北海道5区の補選     (010.10.26.)

北海道5区から、選出した民主党の国会議員小林千代美氏は、組織的な選挙違反によって摘発された問題で、支持母体である北海道教職員組合の違法献金事件が、小林氏への「政治と金」の問題に発展し、責任を取って、議員を辞退する事になったのである。

その補欠選挙という事であるから、「政治と金」に関しては最もクリーンな政治を訴える事が必要である。

民主党は、小沢元代表による、「政治と金」問題の疑惑が有権者に「クリーン」なイメージを損ねた事に繋がり、「有権者を欺いた」と言う批判で、大きく支持率を低下させていたのである。

従って、代表選挙以降、菅総理は「脱小沢」を強力に推し進め、鳩山前首相の妥協工作も撥ね付ける事で、民主党の出直し内閣として、有権者は、ある程度もう一度期待して見ようと言う気持ちになったのである。
従って、今回の補欠選挙は出直しを誓う民主党の国政選挙であると見ていた。

然るに選挙前のタイミングで小沢氏に対する、2度目の検察審査会が「強制起訴が相当」の決議が出て、小沢氏の議員辞職や離党の話が、飛び交う事になり、民主党としてもこの時点でハッキリとした、態度を示し、少なくとも自ら進んで「証人喚問を受ける」よう小沢氏本人に勧告すべきであったのではないかと思われる。

しかし、小沢氏は逆に「潔白」を主張し、強制起訴決議の取り消しを求める提訴を行うなど、徹底抗戦の姿勢をしめした、その勢いに押されて、党執行部も煮え切らない態度に終始したことから、有権者は、完全に民主党への期待も途切れてしまった様な選挙結果に成ってしまった。

菅首相は、与野党の政策論議を通じて合意を目指すと「熟議の国会」を繰り返し説得するが、小沢氏に対する、「政治資金問題」に目を閉じて前に進める事は、クリーンイメージを自ら汚す事になり、有権者は、その様な曖昧な、態度は絶対に許さない事なのである。

今からでも遅くは無い、民主党として、「離党勧告」でも出せば、与野党ともども一斉に国政のために協力する姿勢で、協議に応じる体制が出来ると思います。
其れが出来ないようでは、菅内閣も此れまででしょう。
(えびなたろう)