中国との信頼関係は自己責任の中で (010.10.03.)
民主党の枝野幸男幹事長代理はさいたま市の講演で、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関し「あしき隣人でも隣人は隣人だが政治体制が違う。米国や韓国と同じ様に信頼関係での協力を期待する方がおかしい」と述べて中国の対応を批判し、「法治主義の通らない国だから中国へ進出した企業においても、ある程度自己責任で遣る事が必要」との意向を示した。
今回の事件では、単に漁船の違法操業及び衝突事故の問題だけでなく、事件の実態を充分把握もせずに一方的に日本側の処置を”悪“と決めつけ、夜中にも拘わらず、中日大使を呼び出し一方的に抗議し、上海万博での両国有効のイベントを中止し、更にはレアーメタルの日中貿易に付いても輸出禁止の措置に出た。
そして政府として外務報道官の公式発表は、日本の報道と180度違う「逃げ回る中国漁船を追廻し、巡視艇が中国漁船にぶつけた」と報じている。実態は、漁船の方が、違法操業の忠告に従わず、日本の巡視船にぶつかってきた物で、全く逆の報道をしている。
真実が、伝わるに従って、中国側も多少軟化しているが、余りにも大国意識が強く、横暴な振る舞いには、日本よりも周りの国々が、国際ルールを無視した中国に驚いている有様だ。
今回の事件を通して、レアーメタルのような日本に取っては致命的な輸入商品を突然止められると言う事は、完全にWTOのルール違反であり、いつ止められるか解らない中国に依存する事は、国策として考え直さなければいけない事である。早速レアーメタルに付いてはモンゴルからのオファーもあり両国の技術開発ともども、共同開発が話し合われたと言う事であるが、他の資源外交にしても想定出来る危機には対応した措置が必要で、見直しする事が必要である。
特に相手国が、中国のような、一党独裁の共産主義国では、自由主義国家と違い常識では考えられない問題提起によって、道理が引っ込む様な難題を突きつけられる事を覚悟して置かなければ成らないと思う。
ベルギーのブリュッセルにおけるアジア欧州会議(ASEM)が明日4日から2日間の日程で行なわれる。日本、中国、始め、新しく参加するロシア、オーストラリア、ニュージーランドなど、48カ国が参加し、国際社会の平和と安定を話し合われるのが目的であるが、今回の日中間の問題を、各国がどの様に見ているのかが注目されるところである。
(えびなたろう)
民主党の枝野幸男幹事長代理はさいたま市の講演で、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関し「あしき隣人でも隣人は隣人だが政治体制が違う。米国や韓国と同じ様に信頼関係での協力を期待する方がおかしい」と述べて中国の対応を批判し、「法治主義の通らない国だから中国へ進出した企業においても、ある程度自己責任で遣る事が必要」との意向を示した。
今回の事件では、単に漁船の違法操業及び衝突事故の問題だけでなく、事件の実態を充分把握もせずに一方的に日本側の処置を”悪“と決めつけ、夜中にも拘わらず、中日大使を呼び出し一方的に抗議し、上海万博での両国有効のイベントを中止し、更にはレアーメタルの日中貿易に付いても輸出禁止の措置に出た。
そして政府として外務報道官の公式発表は、日本の報道と180度違う「逃げ回る中国漁船を追廻し、巡視艇が中国漁船にぶつけた」と報じている。実態は、漁船の方が、違法操業の忠告に従わず、日本の巡視船にぶつかってきた物で、全く逆の報道をしている。
真実が、伝わるに従って、中国側も多少軟化しているが、余りにも大国意識が強く、横暴な振る舞いには、日本よりも周りの国々が、国際ルールを無視した中国に驚いている有様だ。
今回の事件を通して、レアーメタルのような日本に取っては致命的な輸入商品を突然止められると言う事は、完全にWTOのルール違反であり、いつ止められるか解らない中国に依存する事は、国策として考え直さなければいけない事である。早速レアーメタルに付いてはモンゴルからのオファーもあり両国の技術開発ともども、共同開発が話し合われたと言う事であるが、他の資源外交にしても想定出来る危機には対応した措置が必要で、見直しする事が必要である。
特に相手国が、中国のような、一党独裁の共産主義国では、自由主義国家と違い常識では考えられない問題提起によって、道理が引っ込む様な難題を突きつけられる事を覚悟して置かなければ成らないと思う。
ベルギーのブリュッセルにおけるアジア欧州会議(ASEM)が明日4日から2日間の日程で行なわれる。日本、中国、始め、新しく参加するロシア、オーストラリア、ニュージーランドなど、48カ国が参加し、国際社会の平和と安定を話し合われるのが目的であるが、今回の日中間の問題を、各国がどの様に見ているのかが注目されるところである。
(えびなたろう)