きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日本外交の転換を

2009-01-22 13:39:59 | Weblog
日本外交の転換を      (009.01.22.)

オバマ大統領の就任が終わった瞬間から、新しいアメリカがスタートした、しかし世界が急激に変わったわけではない、当面アメリカが苦慮する、中東問題も此れからの努力の結果が、変化を齎すのである。

ブッシュ大統領時代あの9・11同時多発テロ事件を切欠に、アメリカはイスラムをテロ視し、イスラムはそれに対する反米感情を一挙に燃え上がらせ、お互いに不信と憎悪の悪循環が泥沼化した不毛の戦争になってしまった。

ブッシュ大統領は、武力一辺倒を振りかざし、テロに対して敵・味方を決め付けた行動に出た事は、悪戯に反米感情を煽ることに繋がり孤立化した事で、戦争が長引き、米軍兵士も4000人を超える死亡者を出してしまったのである。

オバマ氏は、就任演説の中で、イスラム世界に対し「私たちは新たな道を模索する」と述べイラクから米軍を撤退させる事を公約した。そして戦争の収束に誠実に取り組むことがイスラム世界の対米不信を解く第一歩だ。イスラム世界もこの絶好の機会を真剣に捉えて、対話に踏み出して欲しい。と述べている。

そしてブッシュ時代の「悪の枢軸」として敵視した北朝鮮・イラン・キューバに対しても対話を呼びかける姿勢を示している。

この事は、アメリカの明確な武力主義を廃した、国際協調主義への転換を世界に示すものである。

日本は、今までブシュ政権のアメリカに一辺倒で喰い付いていたが、今後のアメリカの世界への対応の中では、もはや今までの様な、甘えた形での外交では、むしろ手足纏になる物で、世界からもアメリカの陰に居る日本と言う見方から、見放される事は当然である。

アメリカ一辺倒の代表と言われていたオーストラリアも昨年ケビン・ラッド首相に変わり独自の外交を掲げ、国連や中国との外交に通じアメリカとはお互いに頼りになる同盟関係を維持されている。
それに比べ、日本はただアメリカに頼り、お荷物的な存在では相手にされなくなるのは当然でしょう。
国民から見放された不支持率81%の内閣の国では、本気で付き合ってくれません。確りした国のポリシーも示せないでいるからです。

環境問題で、オバマ政権になった米国はIRENA(国際再生可能エネルギー機関)に早速オブザーバー参加するでしょう。この機関に日本が参加していないことに付いては1月5日のBlogでも書いたが、この面でも日本の出遅れた外交が、国益を大きく阻害しているのである。
(えびなたろう)