きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「スマート・パワー外交」に期待する。

2009-01-15 14:05:21 | Weblog
「スマート・パワー外交」に期待する。      (009.01.15.)

オバマ新政権で、米国務長官に指名されたヒラリー・クリントン上院議員は、外交委員会の公聴会でアメリカ外交に対する姿勢を示し、オバマ外交の推進役となる決意を示した。

それは、今までのブッシュ大統領が取ってきた、軍事力に頼った「力の論理」だけではなく、経済・文化のソフトパワーを組み合わせた「スマート・パワー」を駆使した外交を行なってゆくと言うものである。

「スマート・パワー」の考え方は、昨年米国の超党派委員会(CSIS)で公表されたもので、軍事力、経済力だけではなく、理念・文化・技術等のソフトパワーも含めアメリカが世界に向けて指導力を発揮する大国にならなければならないとするものである。

そして、この様な問題を、解決してゆく為には、アメリカ一国だけで解決が出来ないと同時アメリカ抜きでも解決できない。
外交の政策は、理念と現実の結合であって、硬直したイデオロギーに基づくものであっては成らず、すべての手段を使ってやらねばならないと言っている。

イラク・アフガン問題についても責任ある形でイラクからの米軍撤退を望んでいるが、国際テロ組織に付いては、パキスタン・アフガンと協力して撲滅に勤めると言う事だ。

アジアに付いて日本との同盟関係は、「アジア太平洋の平和と安定の礎石」で、米外交に要だと言っているそうである。

日本政府の対応も国際貢献をどの様にやれるようにするのか、国内法での論議が全く進んでいない。此れも早く新政権によって、確立すべき事であると思う。

中国に対しては、アジアの大国の一つとして多くの問題で協調関係を築いてゆきたい様である。
(えびなたろう)