きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「給付金」は最も知恵の無い経済対策だ!

2009-01-07 10:47:19 | Weblog
「給付金」は最も知恵の無い経済対策だ!      (009.01.07.)

正月のお年玉なら、当面の“こずかい”として子供たちも大喜びだろうが、緊急経済対策として、消費の活性化を計る目的で国家の財源を投入すると言うのなら、先ず有効な手立てを考えて、効果の上がる方法で、財源投入をするのが、「政策」と言うものである。

給付の対象が「低所得者向け」と言うのなら、お金が無くて困っている人達だから、即消費に繋がるので、一つの政策として、納得の行く対策かもしれないが、政府はその点も明確にせず、地方にマル投げし、所得による分離が難しいと言う話になれば、一律全国民にばら撒く事でも良いと言っている。

麻生総理は、「年収1200万円以上の人は、辞退してもらえるのではないか」と希望的意見を述べ、当然「俺は受け取らない」との態度を示した。

ところが、自民党の細田幹事長が「党の国会議員は全員給付を受け取って欲しい、受け取った金は全部消費してくれ」と言い出した、麻生総理はどうするの? の記者質問には、「私は其のときになって判断したい」と今度は受け取る可能性を示した。

国会議員と言えば、全員年収1200万円どころか、数千万円以上の高額所得者ばかりです。

全員その金を寄付すると言うのなら、まだ解るが、受け取って無理しても何かに使えと言う、無駄使いを奨励するような発言は、目下失業で、喰うに困っている非正規労働者が、聞いたら、おそらく頭に来るのではないでしょうか。

麻生総理は2兆円と言うこの金を、面子に掛けても使わないと、言ったからには立場が無いと言うことで、使われ方は、「所得分離」でも「一律給付」でもどちらでも良いから使いたいと言う心情のようだ。だから、本心は国民の為と言うより自分の立場だけの考えで強情を張っている。

本当に緊急経済不況対策と言うのなら、2兆円の金があれば、先ず雇用促進問題に当てるべきではないでしょうか。

そして、高額所得者からは、むしろ救済寄付金を呼びかけるべきで、国家的見地から弱者救済の対策を取るべき時だと思います。
(えびなたろう)