きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

年金保険料の流用問題

2007-07-24 12:24:21 | Weblog
年金保険料の流用問題      (007.07.24.)

今朝の毎日新聞で年金保険料を給付以外の使途に6兆9000億円も使っていたことが明らかにされた。
主な流用先は「年金福祉事業団」が行った、グリーンピア建設や住宅融資等で2兆3000億円、年金相談システム経費で1兆9000億円、厚生年金会館や健康福祉センターなど建設費に1兆4000億円、年金事務費に1兆円これも事務費とは言うが、潤沢な年金資産をバックに、社保庁長官の交際費、職員の娯楽用ゴルフ用品、カラオケセット、テニスコートの建設、等に使われていた事が発覚しています。
しかもこの様な流用が、公務員の共催年金保険料からは流用されず、厚生年金と国民年金の保険料からだけ流用されている。

先の国会で、社会保険庁改革法案の討議のなかで、どの様に改革するかが問われる項目で、大きな問題の一つが保険料の徴収する所と、支払い等を行う所を別にする事が野党等から強く主張された。

これも上記のような目的外使用による無駄な資金の流出を防止する為での事で、今回7兆円に及ぶ、流用が発覚した以上、先の改革案を見直し改めて、俎上に乗せた討議が、必要であると思う。
しかも、事務費と称して、交際費や娯楽費に使用していた事は、全くの無制御状態で使い放題を許していたことになる。

先日成立した法案の中でも、柳沢厚生大臣は事務費に対して「給付と密接不可分なコスト」であると言って、流用が出来る項目に入れている。 厚生省の利権擁護のためには、絶対手放さない姿勢がにじみ出ている。

この様な、抜け道を認めた、法案だから、野党は反対したので、其れを強硬に採決したのが、与党であった事を改めて、考えさせられる問題である。

こうしてみると、安倍さんの改革法案は、通した、通したと言うがみんなザル法を通しただけで、選挙後はもう一度良く慌てずに時間をかけ、底に穴の無いしっかりした改革法案に改めて欲しいと思います。

そして、徴収の方法も、未納者の無い確りした徴収を行なって貰わないと、もはや若い人は誰も保険料を納める人は居なくなるでしょう。
それが一番大変な事です。

                      (えびなたろう)