きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

第21回参議院選挙に向けて

2007-07-06 10:27:53 | Weblog
第21回参議院選挙に向けて     (007.07.06.)

5日の会期終了と同時にいよいよ1週間後の12日に告示29日投票の21回参議院選挙が始まる。この選挙の行方によってはわが国の政界が大きく変わる要素を含んでいるだけに、与野党の攻防は一層の激しさが予想される。

安倍内閣の当初の見込みでは、選挙の争点を「憲法改定問題」に置き、小泉内閣の高支持率を受け継いだ勢いに乗って優位に展開する事を目論んでいが、今年に入り農林水産省関連の緑機構による官製談合事件が発覚し特捜部の捜査が進行するに及び、松岡農林水産大臣の自殺、元林野庁OBの自殺問題にまでに及んだ事。 

次いで、以前から民主党が追求していた社会保険庁の問題で、記録明細のミスが発覚しその数5000万件と言う膨大な数字で、更に調査によって、次から次へと不祥事が発覚し、其の対応手段が臭いものには、取り合えず蓋をして、参議院選を乗り越へようと、取った行動が全て、後手後手に回り、混乱を更に深めてしまった。さすがの安倍総理も年金問題に正面から取り組まざるを得なくなってしまったのである。

政府自民党に取っては、この事が大きな誤算となったと思われる。それでも、改革の法案だけでも通過をさせて、選挙を迎えたいと、安倍さんはこれまた十分な論議をしないまま、強引に強制採決にもっていった。
最後には参議院選挙の日程を一週間延長して、何とか、「年金時効撤廃法」「社保庁改革関連法」「改革国家公務員法」の3法案を賛成多数で成立させたのである。
数任せの強引な遣り方には一般国民からの非難も多く、たとえ3法案を通しても決して好感の持てる遣り方ではなかったと思われる。
 
安倍内閣は発足時に、周囲の陣容を固めるべく、副大臣をはじめ各種政策統括官等、内閣府の定員を377名から648名に増員している、しかし其れが全く機能していない様である。
 あの安倍さんの暴走を止める人も忠告する人も居ないのだ、そして不祥事を起こしても辞めさせる事をしない、かばい通す。其れが、安倍さんの人の良いところか知らないが、国民はそんな安倍さんを容認しているとは決して思わない。
 
もはや、自民党内からも批判の声がでている。元総理の中曽根康弘氏は「脇が甘い、重みのある思慮の深い、そして党内についてもある程度威令の及ぶような、そういう方は(安倍内閣には)いない」と批評されている。
 
やっぱり安倍さんは、まだ少し総理には早かったのかも知らない。
この上は、静かに選挙の結果を待つしかないでしょう。

                   (えびなたろう)