きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

国民は毎回、騙されている。

2007-07-12 09:15:34 | Weblog
国民は毎回、騙されている。      (007.07.12.)

参議院選挙は今日公示を向かへ、いよいよ選挙戦に突入する。今回の選挙の争点は年金問題が、国民に取って最も大きい不安材料であるだけに、関心が深い。
それと同時に一連の不祥事から公務員制度改革についての政府の取り組みが国民の関心の的になっている。

年金問題については、5000万件の記入ミスや記載漏れが、発覚し大騒ぎになったが、安倍総理が来年5月までに全部の調査を完了するとの公約を示し、ともかく国民の不安を取り除くと宣言したが、あれから次から次へと新たな不詳問題が判明し、年金制度そのものが発足当時から、すでに崩壊が予想されるとの声が上がっていた様である。
其れは、社保庁全体が、労使ともども、全くいい加減な作業のあり方が、誰一人チェックする人もなく、入金される保険料は、使い放題で膨大な原資が無駄に使われ消失していたのである。

この様な状況の中で、今回民主党の長妻議員が、粘り強く調査しその結果少しづつ判明した事実に対し、政府が常に後追い後追いで、対策案を出して来たのだ。
その案が、腐敗にまみれた厚生省内部での単なる、パチアテ的な改革案で、長妻議員なんかは「それでは改革にならない」と言っている。社保庁改革は形を変えただけで中身は改革に成っていない、国民騙しのものである。

今までと違った抜本的なシステムを作り直す改革でなければ、今後も健全な運営が出来ないであろうし、保険料の未払い者も後を絶たないであろう。安倍総理は全くこれに対する、危機意識が、欠如している。

赤城農林水産大臣の事務所経費の問題も、作ったばかりの政治資金規正法がザル法であることが、はっきりと証明されたではないか。安倍総理は、「領収書は出さなくても法に触れない」と言っているが、領収書を出さなくても良いザル法を作ったからで、国民の疑惑は、全く晴れていない。これも国民騙しの改革法である。

天下り防止のために作った、公務員制度改革法にしても、理屈は尤もらしい事を並べているが、中身は、全く天下り防止になっていない、むしろ堂々と天下りが出来る制度になっている。
これも、今までの様なキャリア制度を無くし、全員定年まで、働く制度にすればよい事だが、この制度改革に手が付けられないで居る。
これも官僚の権益を守る為で、形を変えただけの国民騙しの法律である。

いま日本は、他にも沢山問題を抱えている。コムスンに象徴する介護制度の問題、老人介護の問題、医療問題、教育問題、それに地方財政の問題等々、行く末はどうするつもりなのだろう、崩壊の一途を進んでいる。

だから、今日から始まる参議院選挙は、今後の日本の行方を占う重要な選挙である。
皆さん棄権はしないで下さい。
                     (えびなたろう)