◆第23回 「池田屋に走れ」
龍馬(福山雅治)、勝(武田鉄矢)ら勝塾の面々は、
近藤長次郎(大泉洋)と大和屋の娘・徳(酒井若菜)の婚礼を祝う。
そして、いよいよ神戸海軍操練所が完成する。
待ちに待った操練所で操船術や砲術について学ぶ龍馬たち。
しかし、そのなかで、ひとり望月亀弥太(音尾琢真)は思い悩んでいた。
かつての勤王党の仲間たちが土佐藩に捕らえられ、攘夷を叫んだ長州藩が
朝廷から追われ、時代は亀弥太が思い描く方には向かっていなかった。
同じ頃、薩摩藩と会津藩らによって京を追われた長州の久坂玄瑞(やべきょうすけ)
たちは、帝を攘夷派の手に奪い返そうとたくらんでいた。
そして桂小五郎(谷原章介)たちも、お龍がいる「扇岩」で密会を重ねていた。
攘夷派は土佐でも弾圧され、後藤象二郎(青木崇高)による
武市半平太(大森南朋)への尋問は厳しさを増していた。
ある日、武市は牢番の和助から岡田以蔵(佐藤健)が捕縛され土佐に
連れ戻されたことを知る。
同じ頃、岩崎弥太郎(香川照之)は、
妻の喜勢(マイコ)との間に長女が誕生し、幸せをかみしめていた。
ある日、武市は以蔵との面会を許された。束の間の再会を喜ぶ二人。
だが、二人の話しているのを後藤は影で聞く耳を立てていた。
それを知りながら、武市は小声で以蔵に忠告する。
武市:「大きな声を出すな。奴らは吉田東洋殺しの下手人を探しちょる。
もし言うたら、勤王党の者は、みんな首を斬られる。だまっちょれよ」
武市や以蔵の件は、操練所にいる龍馬たちの耳にも届いていた。
そして、望月がついに苛立ちを爆発させてしまう。
龍馬:「目を覚ましや。時はどんどん流れちょる。
武市さんに申し訳ない気持ちがある、ということはわしにもようわかる。
けんど、もう後戻りをしてはいかんがじゃ」
だが、数日後、龍馬は望月亀弥太の姿が見えないことに気づく。
高松太郎が言うには、長州藩士らが都でなにか起こすらしいと聞いて
京へ向かった、とのこと。迎えに行こうとする龍馬に、操練所の仲間の反応は
冷たかった。これに龍馬は猛反発する。
龍馬:「それは違うぜよっ!
おらんでええ、という人間はここには一人もおらん。
誰一人欠けても船を動かすことは出来んがじゃ。
亀弥多はまっすぐなええ奴ぜよ、あいつを死なせるわけにはいかん!」
京に着いた龍馬は「扇岩」へ行き、お龍(真木よう子)に尋ねる。
お龍:「その人(亀弥多)のことは知りませんが、長州藩の人たちが
今夜、池田屋に集まっているそうだから、おそらくそこかと・・・」
すぐさま池田屋に向かう龍馬。
お龍の言うとおり、亀弥太は京の池田屋で長州藩の志士たちと会い、
帝を奪う計画を立てていた。だがそこで突如、惨劇が起きてしまう。
池田屋に向かう途中、龍馬は自刃している亀弥多を発見する。
池田屋で襲撃があり、亀弥多は逃げてきたらしい。
亀弥多:「わしは、侍やき。あんな奴らに止めを刺されるのはまっぴらやき。
おまんの言うとおり、後戻りはいかんかったの・・・・」
絶命する亀弥多。号泣する龍馬。
池田屋で龍馬が見たのは、長州藩士たちの無残な姿であった。
襲撃したのは、新撰組だった。これを知った龍馬は、新撰組の屯所がある
壬生へ向かったのであった・・・・・。
(本文はHPの文を一部引用しています)
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操練所完成から池田屋事件までを描いた回でした。
この事件を機に、新撰組の名は一気に広まったそうですね。
いろんな意見があるのが普通なのに、それが通らない。
意見が違う=敵になり、排除されてしまう。ちゃんと向き合って話せば
解決できる道はあるのに、それがなかなかいかない。
歯がゆく感じる龍馬の気持ち、わかります。でも、こういうの今の時代にも
ありますよね。毎週見るたびに、今の世の中と照らし合わせてしまう自分です。
そんな中、今週も弥太郎の言葉が印象に残りました。
「幸運を溜め込むと、次は大きな不幸がやってくる。
そういうのがあるから、損をしてもいい仕事をするんじゃ」
なるほどな、と思いました。
次週、以蔵さん処刑でしょうか? 来週もハンカチが必要な回となりそうです。
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