NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
コーギー・B'z・グルメ話あり
映画の点数は自分の満足度で評価

♪4月の鑑賞予定映画♪

「バイス」「ビューティフル・ボーイ」「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」「キングダム」「アベンジャーズ/エンドゲーム」

「麒麟の翼」~劇場版・新参者~

2012年02月04日 | あ~か行の映画

~人は最後に何を願うのか~

2011年   日本映画     (2012.01.28公開)
配給:東宝              上映時間:129分
監督:土井裕康
原作:東野圭吾 (講談社刊)
脚本:櫻井武晴
音楽:菅野祐悟
主題歌:JUJU 「sign」 (ソニー・ミュージック アソシエイテッドレコーズ)
出演:阿部寛/溝端淳平/新垣結衣/田中麗奈/松阪桃李/三浦貴大/劇団ひとり
    山崎努/中井貴一

<見どころ>
東野圭吾のミステリー小説「加賀恭一郎シリーズ」の「新参者」を基に、阿部寛主演で放送された
テレビドラマの劇場版。東京・日本橋で起こった殺人事件の謎に挑む主人公・加賀の姿と、事件に
絡む人々の深いきずなを描いていく。
新垣結衣、山崎努、中井貴一ほかドラマ版にも登場した黒木メイサや溝端淳平が共演。
事件の裏にひそむ家族や恋人との関係にも迫り、ミステリーとしてだけではなくヒューマン・ドラマと
しても楽しめる。

<ストーリー>
腹部を刺された状態で8分間も歩き続け、東京・日本橋の麒麟の像の下で息絶えた男性。
一方、容疑者の男は逃亡中に事故に遭い、意識不明の重体となる。
日本橋署の加賀恭一郎(阿部寛)は事件を捜査するにつれ、関係者の知られざる一面に
近づいていく。被害者はなぜ必死で歩いたのか、はたまた加害者の恋人が彼の無罪を主張する
理由とは……。

<感想>
原作・テレビドラマ→未読&未見   SPドラマ→視聴

東野圭吾さんの作品、好きなのでけっこう読んでいますが、加賀恭一郎シリーズは
なぜかぜんぜん読んでいないんですよ~~今更ながら、読んどきゃよかったと後悔。

加賀恭一郎の魅力って、ただ犯人を捕まえて事件解決!で終わらなく、容疑者・被害者
その家族・周りの人の思いまで考え見抜いていくところなんですよね。
だから、彼の言葉・行動から目が離せない。
「間違った教育」というセリフが出てくるが、この言葉の意味が、本編の後半の鍵になります。
これ、けっこうキツかったな。。。ある意味、警鐘鳴らしているようにも感じました。

キャストは、若手俳優さんがけっこう頑張ってました。

ガッキーの彼氏に、三浦友和さんの息子・貴大さんが演じてましたが、最初ちょっとわかりませんでした。
雰囲気少し変わったせいかしら?着実に伸びていますね。

ガツキーも好演してたけれど、彼女のキャラ位置がいまいち???で。
後半、なんかキャラブレしてたように感じちゃいました。

個人的に良かったのが、松阪桃李くん。

かなり難しい役どころでしたが、頑張ってたと思います。 今年、飛躍して欲しいですねぇ~。

私、原作読んでなくて、もっと大人な話なのかな?と思ったら、中学・高校の話に
進んでいくんですよね。これ以上書くとネタバレになるのでやめときますが
同じ世代の子供がいるので、後半かなり心が苦しかったです。
東野さんの作品って、心が苦しくなったり、やるせなさを感じたりする作品が多いですよね。

主演の阿部寛さんの演技は、もちろん良かったのですが、なんと言っても今作は
中井貴一さんの演技が光っていました。

改めて、中井貴一さんって凄い役者さんだな・・・・と思いました。
まだ今年始まったばかりなんだけど、来年の助演男優賞の候補になる予感がします。

「容疑者xの献身」でも思いましたが、この作品でもいろんな愛情があったのに、ちょっとした最初の
間違いから、犯罪が起きてしまったことが、なんともやるせないですね。

「容疑者X」は、歪んだ献身愛でしたが、今作は自己愛(保身)から始まったというべきかしら?
となると、劇団ひとりさんが演じた教師の「間違った教育」の罪は大きいです。

「子ども達のため」は、生徒に対する愛情ではなく、自分の地位を守るための言葉。
あの時、ちゃんと償っていれば、誰も亡くなることはなかったのに。
人生に「IF」はないのだけれど、そう思わずにはいられませんでした。

それにしても、教育って大切、と改めて思いましたね。
教える側が未熟だと・・・・・と思うと、ちょっとゾッとする感あり、です。
で、この教師を見て、ふと、娘が中学時代に散々バトったあの剣道部顧問のことを思い出しました。
彼も、こんな感じの教師だったな・・・・・・。
作品は、現代の教育に対しても警鐘ならしているようにも感じました。

日本橋の麒麟像、今まで通ると何気なく見ていただけなのですが、今度行った時は
じっくり見ようと思います。それと人形町や七福神も。。。

加賀さんの言葉一つ一つ重く感じた作品でした。

子を持つ親にとっては、ちょっときつい場面もありますが、メッセージ性のある
なかなか見ごたえある作品にしあがっていると思いました。

点数:8.5点 (10点満点)

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「源氏物語 千年の謎」

2011年12月27日 | あ~か行の映画

~千年の時を超え、今、「源氏物語」の秘密が明かされる~

2011年   日本映画   (11.12.10公開)
配給:東宝             上映時間:136分
製作総指揮:角川歴彦
監督:鶴橋康夫
原作:高山由紀子        「源氏物語 千年の謎」(角川文庫)
脚本:川崎いづみ 高山由紀子
音楽:住友紀人          衣裳デザイン:宮本まさ江
出演:生田斗真/中谷美紀/窪塚洋介/東山紀之/真木よう子/多部未華子/芦名 星 
  蓮佛美沙子/室井 滋/田中麗奈/榎木孝明/甲本雅裕/尾上松也/東儀秀樹
   佐久間良子(特別出演)

<見どころ>
日本が世界に誇る傑作長編小説「源氏物語」誕生の秘密に、斬新な解釈で迫る歴史スペクタクル。
作者である紫式部が生きる現実と、光源氏らが生きる物語の世界が時空を超えて重なっていく
さまを描き出す。監督は、『愛の流刑地』の鶴橋康夫。紫式部を中谷美紀が熱演するほか、
光源氏役に『人間失格』の生田斗真、式部が思いを寄せる藤原道長役に東山紀之と、豪華キャストが
ミステリアスな王朝絵巻を彩る。

<ストーリー>
平安時代、娘が帝の子を産むことを望む関白・藤原道長(東山紀之)は、紫式部(中谷美紀)に
ある命を下す。そこで彼女は、絶世の美男・光源氏(生田斗真)と彼を取り巻く宮中の女性たちの
物語を執筆することに。やがて、源氏を愛するあまり生き霊になってしまった女性の情念と、
道長への思いを秘めて執筆に打ち込む式部の心が重なり……。

<感想>
大和和紀さんの「あさきゆめみし」を読破したおかげで、高校の古典成績が良くなったせいか?
「源氏物語」関係には、けっこう敏感に反応してしまいます。
というわけで、公開早々、ひっどい声にも関わらず行った次第。

映画は、源氏物語の作者:紫式部の現実の世界と、物語の主人公:光源氏の架空の世界を
交差する進み方になっています。

というわけで、源氏物語本来の話は少し薄まった形となっています。

登場してくる女性も、初期段階でも相当いますのに、本編では 桐壺の更衣・藤壺の宮、
葵の上、夕顔、六条の御息所、あとおまけ?に弘徽殿の女御、ぐらいしか登場しません。
  
みなさん美しいのですが、なんだかなぁ~私の思いいれが強いのか?合ってなくない?
藤壺(桐壺)は光源氏の永遠の人なのですが、真木よう子さんが藤壺の印象にどうも合わない。
葵の上は、源氏より姉さん女房の設定でプライドの「高い女性なんだけど、多部さんは
そんな感じが一つも感じられず・・・。夕顔ももっと儚げな感じなんだけどな。。。。

そんな中、六条御息所を演じた田中麗奈さんは、最初「ミスキャストじゃん」と思ってたのが
意外や意外。切れ長の目が実に功を奏して、いい感じ。彼女、これで演技の幅広げたかかな?って感。

生霊となっていくさまは、ある意味ホラーぽかったけど。。。 彼女の演技は見どころの一つ。

「源氏物語」はどにかく謎の多い作品。いろんな説がありますが、この映画では藤原道長がモデルという
設定になっています。なるほど、当時時の権力者だったですものね。
式部が彰子に仕えていたから、冒頭あ~んなことになってもイヤとはいえないかも?

この作品のポイントは、「紫」。紫の衣装を着ていたのは、紫式部・藤壺・六条御息所です。
これをポイントにしてみると、式部が、自分の思いを藤壺・六条に入れていたのだな~というのがわかります。

現実・架空の世界をいったりきたりの話なので当然物語が進むわけでもなく、須磨へ流される以前の
ほんの元のところしかないので、原作ファンにとっては不満の残るところ。
源氏物語を期待して行くべきではない、と思いますね。
若紫・朧月夜が出てこないんだもん~つまんないよぉ~。
須磨がないから明石の御方も当然出てこないしさ。

生田斗真くんの光源氏は、なかなか良かった。
それ以上に良かったのは、東山くんの藤原道長。ピッタリでしたね。
逆に阿倍清明を演じた窪塚くんは、どこまでも窪塚くんだった・・・・・てか、清明が出る必要あったのか?
中谷さんの演技は、安心して見られました。時折見せる謎めいた笑顔が印象的です。

源氏物語というには、いささか「?」なとこですが、「源氏物語読んでみようかな?」と思わせてくれる作品。
そういう意味では合格だと思います。これで古典に興味を持ってくれる人が増えるといいですよね。
あと、絢爛豪華な衣装も見もの。絢爛豪華な世界に酔いしれます。

そうそう、劇中、どっかで見覚えのある景色だわ~~と思って、EDで確認したら、やっぱビンゴ。
実家のある彦根城下にある、「玄宮園」がロケに使われていました。
 ←龍臥橋(りゅうがばし)
藤壺と源氏が初めて合うシーンで使われています。 映画では赤い橋でしたが、実際は赤じゃないですよ。
どうも映画用に塗ったらしいです(すげー)。終わった後、元に戻したそうですが、すごっ・・。
今度帰省するので、名残がないかチェックしてみます。

というわけで、「なにが千年の謎?」とつっこみたい作品ですが、田中麗奈さんの演技と絢爛豪華な
世界はなかなか見ごたえある作品。 どっちかというと、女性好みの映画でしょうかね。

点数:7点 (10点満点)

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「コンテイジョン」(字幕版)

2011年11月19日 | あ~か行の映画

~【恐怖】は、ウィルスより早く感染する~

2011年  アメリカ映画     (11.11.12公開)
配給:ワーナーブラザーズ         上映時間:106分
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:スコット・Z・バーンズ
音楽:クリフ・マルチネス
出演:マット・デイモン/グウィネス・パルトロー/マリオン・コティヤール/ジュード・ロウ
    ローレンス・フィッシュバーグ/ケイト・ウィンスレット

<見どころ>
『オーシャンズ』シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督が、地球全体を恐怖に陥れるウィルスの
恐怖を豪華俳優陣で描くサスペンス大作。接触によって感染する強力な新種のウイルスが
世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子を映し出す。
キャストには、マリオン・コティヤールやマット・デイモン、ケイト・ウィンスレットなど実力派スターが集結。
ソダーバーグ監督だけに、一筋縄ではいかないパニック・ムービーに仕上がっている。

<ストーリー>
ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と
密会していたが、せきと熱の症状が出始める。
同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。
フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め……。

<感想>
CONTAGION=接触感染、伝染病の意

主要キャスト6人が大物ばかりのこの映画。

新種のウイルスの恐怖を扱ったお話ですが、これを見ていると"SARS"や"鳥インフルエンザ"
"新型インフルエンザ"を思い出します。あの時も、空港でのチェックとか凄かったですよね。
でも細菌はなんなくすり抜けて、あっという間に新型インフルエンザは広まったし・・・。

だから映画を観ていて、怖いというより不気味さを感じました。
 
見えない敵ほど怖いものはないかも?
細菌もそうだし、現在進行形にある"放射能"も、見えないから過剰反応になるんですよね。

ウィルスの怖さも描いていますが、同時に情報の危うさも描いているように感じました。
 
主要キャストが、これだけ大物を揃えているのに、話の展開は至って淡々と進みます。
パニックを煽るような内容ではなく、致死率25%という現実的な数値、抗体ができたり
ワクチンを生産していく過程などが描かれているので、パニック映画というよりは
シュミレーション映画の印象を受けました。
 
映画の冒頭で「2日目」と出ていましたが、細菌が広がる日数のことを表してたんですね。
新型インフルエンザの時も、空港が厳戒態勢とられていましたが、世界的なパンデミックに
なる一つの点は、空港なんだな~というのがよくわかります。だから余計に不気味。

主要キャラ6人もそれぞれ目立ってましたが、個人的に印象残ったのが、
ワクチン開発者・アリーを演じたジェニファー・イーリー。

キャメロンをこの役に持ってってもよかったんじゃないのかな?なんて思いました。
だって、キャメロン冒頭早々で亡くなるし・・・・回想シーンばっかりの出演だし・・・。

最後に、感染最初の「1日目」が出て、冒頭の流れがわかる仕組みになっていますが
このあたりは、好みが分かれるところでしょうか?
私個人は、効果的で良かったと思います。

パニック映画を希望してた人には、地味な印象に映ると思いますが、「放射能」問題で
ウィルスとは別の見えない敵に怯えている私たちにとっては、見ておいていいのではないかと
思う映画でもありました。

「情報」におどらされないで見極めよう・・・・・・と、思いました、ハイ。

そうそう、マリオンは、あの後どうなったんでしょ?

点数:8点 (10点満点)

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「カイジ2 ~人生奪回ゲーム~」

2011年11月14日 | あ~か行の映画

~おかえり、クズの皆様~

2011年  日本映画         (11.11.05公開)
配給:東宝       上映時間:133分
監督:佐藤東弥
原作:福本伸行 「カイジ」(講談社ヤンマガKC刊)
脚本:福本伸行、山崎淳也
音楽:菅野裕悟
出演:藤原竜也/伊勢谷友介/吉高由里子/生瀬勝久/松尾スズキ/光石研/香川照之

<見どころ>
福本伸行原作の人気コミックを、『DEATH NOTE デスノート』シリーズの藤原竜也主演で実写化した
サバイバル・スリラーの続編。再び多額の借金を背負った主人公が大金をゲットするために、
まさしく命懸けのゲームに挑む姿を描く。主人公のカイジ役の藤原竜也や香川照之が再び出演するほか
吉高由里子、伊勢谷友介、生瀬勝久らが共演。
脚本に福本が初めて参加して映画オリジナルのゲームを考案するなど、前作以上に過酷になった
サバイバルゲームの行方を見届けたい。

<ストーリー>
一度は多額の借金を返済しながら、またしても借金地獄に陥った伊藤カイジ(藤原竜也)。
10億円以上を稼げるモンスターマシーン“沼”に挑むカイジの前に、
裏カジノの支配人・一条聖也(伊勢谷友介)が立ちふさがる。難攻不落の“沼”を攻略するため、
カイジは裕美(吉高由里子)、坂崎(生瀬勝久)、そして利根川(香川照之)らと協力するが……。

<感想>
前作、「カイジ 人生奪回ゲーム」感想記事

09年公開された「カイジ」の続編。

利根川と命懸けのギャンブルに勝利して借金地獄から抜け出した伊藤カイジだったが
1年も経たないうちに再び借金をかかえ地下労働へと逆戻り。
だが、地下仲間たちを代表して地上に戻り、14日以内に仲間全員の借金を返済するために
109万円を元手に2億円を稼ごうとする・・・・てのが今回の話の流れ。

前作に引き続き、利根川や亡くなった石田の娘、裕美が出てくるので、前作を観ておいたほうが
話の流れはわかりやすいかと思います。

せっかくゲームに勝って借金生活から解放されたのに、またも借金で地下生活。
学習能力がないなぁ~、とツッコミ超満載でしたが、今回も楽しんで観れました。

利根川は、今回、味方?のようなポジションでしたが、そこは利根川。
最後に、ああいう行動をとるあたりが、さすが利根川。カイジより一枚上手です。

今回の敵は、伊勢谷友介演じる一条。

いやぁ~伊勢谷さん、さすがの演技でしたね。

最後、カイジとバトルところは、なかなか見ごたえがありました。

今回のキーパーソンは、吉高由里子ちゃんが演じる裕美でしたが、ああいうポジションとは
思いませんでした。ちょっと意外。
で、彼女らしい演技だったんですが、とにかく藤原くんといい、香川さん・伊勢谷さん・生瀬さんという
超個性的俳優が、あれだけいたのでは、ちょっとかすんじゃったかなぁ~。
彼女もけっこう個性あるんですがねぇ・・・いかんせん、あの3人の個性が凄すぎです。

今回の最大の見せ場が、モンスターパチンコ台 “沼”。

大きなゲームは、↑のパチンコと、「美女と奴隷」ぐらいなもの。
正直、前回よりこじんまりしているかも?

しかも、モンスターパチンコ“沼”を攻略するのに何度もピンチに遭うが、これがくどい。
観ながら「まだあるんかい?」と思ってしまった私・・・・。

おまけに、入るセキュリティは厳しいのに、管理室のセキュリティ甘くない?

それでも、今回も信頼・絆の大切さは盛り込んでいて、石田さんのくだりはホロッと来るものがあります。

話の内容は荒唐無稽だけれど、飽きずに観る事ができました。

*やっぱり真面目に働く
*ギャンブルは、ハマルとやはり怖い

改めてそう思いました、ハイ。

そうそう、原作者の福本さんも黒服の人で、ちらっと出てましたね~。

点数:7.5点 (10点満点)

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「グリーン・ランタン」

2011年09月14日 | あ~か行の映画

~彼らの"光(リング)"が、宇宙の"闇"を照らす~

2011年    アメリカ映画    (11.09.10公開)
配給:ワーナーブラザース映画   上映時間:114分
監督:マーティン・キャンベル
製作:ドナルド・デ・ライン、グレッグ・バーランティ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ライアン・レイノルズ/ブレイク・ライヴリー/ピーター・サースガード/ティム・ロビンス

<見どころ>
アメコミのヒーロー作品を、のライアン・レイノルズ主演で映画化したアクション大作。
全宇宙の秩序を守る「グリーン・ランタン」の一員になった男が体験する、宇宙規模の壮絶なバトルを描く。
メガホンを取るのは『007』シリーズのマーティン・キャンベル。主人公の恋人を、『ザ・タウン』などで
注目を集めるブレイク・ライヴリーが熱演する。新たに誕生したヒーローの活躍ぶりに注目したい。

<あらすじ>
見習いパイロットのハル(ライアン・レイノルズ)はある日、リングのパワーに導かれ、「グリーン・ランタン」の
メンバーとなる。自信家の彼も、当初は宇宙最強の武器とうわさされるパワーリングの力と宇宙の番人役
としての務めに戸惑っていた。だが、恋人(ブレイク・ライヴリー)や仲間を守るため、戦いに身を投じていく。

<感想>
アメコミが原作で、もちろん未読。

 
映像とかけっこうキレイだったんだけどね~。ヒーローなのにヘタレキャラっていうところがミソ?
変身しても強そうに見えないんだよね。そもそも「グリーン・ランタン」って宇宙の秩序を守る
組織の名前のこと。・・・。ヒーロー名がないのも珍しい。

そんでもって、マスクで正体を隠しているつもりだが、こんなのどうみてもバレバレやし。
 なんかウルトラセブンに似ているし・・・。
指輪の力で変身するんだけど、指輪というアイテムが「パーマン」を連想するし
ヘタレで強い、っていうのは「筋肉マン」に相通じるものがあるし、指輪の力と自分の想像力で
何でも出てくるっていうのは、「ドラえもん」を連想させちゃうから、アニメ好きの人には
「あるある」と思いながら観てしまうかもね。(私もその一人)
 
ヒーローものは、けっこう見てるけど、スーパーマンやスパイダーマンのほうがやっぱり
キャラ設定がしっかりしているように感じました。ストーリーも、最初の段取りがけっこう時間
かけているように感じ、後半一気にダダッと進んだ感じは否めなく、最強の敵との直接対決も
思ったより短く感じました。
エンドロールでのシネストロの行動を見ると、続編ありそうですね。
そう思うと、今作は序章といったところでしょうか?

楽しめる作品だと思いますが、このヒーローは日本人にはウケないかも?

点数:7点 (10点満点)

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「神様のカルテ」

2011年09月01日 | あ~か行の映画

~心は、きっと救える~

2011年  日本映画       (11.08.27公開)
配給:東宝               上映時間:128分
監督:深川栄洋
原作:夏川草介「神様のカルテ」(小学館文庫)
脚本:後藤法子            医療監修:今井 寛
音楽:松谷 卓             テーマ曲:辻井伸行(エイベックス・クラシックス)
出演:櫻井 翔/宮崎あおい/要潤/吉瀬美智子/岡田義徳/原田泰造/西岡徳馬 
  池脇千鶴/加賀まりこ/柄本 明

<見どころ>
嵐の櫻井翔と宮崎あおいが夫婦を演じ、地方医療の現実と向き合いながら成長する医師の
姿を描く感動のヒューマンドラマ。口コミで人気が広がり、「ビッグコミック」誌で漫画化もされた
夏川草介の小説を、『60歳のラブレター』『白夜行』などで注目を集める深川栄洋がメガホンを
取り映画化。要潤や原田泰造、柄本明など豪華な共演陣が脇を支えた珠玉のドラマは必見だ。

<あらすじ>
自然あふれる長野・松本の本庄病院で、内科医として働く栗原一止(櫻井翔)。
24時間365日体制で医師不足の問題を抱える病院で、前向きな職員たちと共に診療をこなす
一止にとって、最愛の妻・榛名(宮崎あおい)らと語らうことが日々の楽しみだった。
そんなある日、一止はある患者と出会い、人生の岐路に立つこととなり……。

<感想>
原作=既読

現役医師・夏川草介による小説。
原作読んだ時点で、きっと映像化されるだろうと予想していたので、楽しみにしていました。


桜井くんの髪型がなぜにあんなにくるくる頭?
外見は私が描いている原作のイメージとは、ちょっと違うように感じましたが、それも最初のうちで
あとはすんなり見れました。
ただ、滑舌があんまり良くなかったな・・・・時々、聞き取りにくいところあったのが気になりました。
宮崎あおいちゃんは、ハルのイメージにぴったり。
でも、こんな出来た奥さん、そうはいないだろう~私には出来ん。

医療を扱っている話だけれど、印象としてはヒューマンドラマといった感じ。

最先端の医療や設備の必要性もうなずけるし、地域密着型で患者と向き合う医療もまた必要。
両方兼ね備えた病院って出来ないものだろうか・・・・。

患者にしてみれば、切捨てしているわけではないけれど、「残りの命好きなようにして」と
あっさり言われたらたまんなない。
映画を観てて、一止先生のようなお医者さんがもっとたくさんいればなぁと思う。
 
不器用だけれど誠実な一止が、患者と接しながら今の医療への葛藤や、自分が何をやりたいのか
自問自答しながら成長していく姿がうまく描かれていて好感もてました。

元旅館に一緒に住んでいる男爵や学士もいいキャラでしたが、原作ではもっと描かれていたけれど
その辺りはすこしはしょられてましたね。まぁ仕方ないですけれど・・・・。

舞台が長野県だったので、信州の山々の風景は見ているだけで和みます。

泣ける場面は3箇所ほどありますが、お涙頂戴って感じではなく、けっこう自然に泣けてきました。
特に、「神様のカルテ」の意味を知る最後の方は、勝手に涙が出てくるわ~~って感じで。。。。。。

その効果をさらに上げたのが、辻井伸行さんのピアノ

もぅ作品とピッタリ。辻井さん自身もピュアな人柄で、音もとても澄んだ音。
これが作品と主人公にひじょ~にマッチしていて、作品全体を上げたって印象でした。

派手な演出ないのですが、静かにじわじわと泣けてきて、また「死」との向き合い方にも
考えさせられる作品です。
「おくりびと」とはまた違う死の描き方で、思ってたよりなかなか印象深い作品でした。


点数:8点 (10点満点)

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「コクリコ坂から」

2011年07月22日 | あ~か行の映画

~上を向いて歩こう~

2011年  日本映画    (11.07.16公開)
配給:東宝           上映時間:91分
企画・脚本:宮崎 駿     
監督:宮崎吾朗        プロデューサー:鈴木敏夫
原作:高橋千鶴・佐山哲郎 (角川書店刊)
脚本:丹羽圭子
音楽:武部聡志 (徳間ジャパンコミュニケーションズ)
主題歌:手嶌 葵「さよならの夏~コクリコ坂から~」
挿入歌:坂本 九「上を向いて歩こう」
キャスト:長澤まさみ/岡田准一/竹下景子/石田ゆり子/柊 瑠美/風吹ジュン
            内藤剛志/風間俊介/大森南朋/香川照之

<見どころ>
『ゲド戦記』以来、宮崎吾朗が約5年ぶりに演出を手掛けるファンタジックな要素を
排したスタジオジブリ作品。16歳の少女と17歳の少年の愛と友情のドラマと、
由緒ある建物をめぐる紛争を軸に、真っすぐに生きる高校生たちの青春をさわやかに
描いていく。主人公となる少年少女の声を担当するのは、長澤まさみと岡田准一。
企画・脚本は宮崎駿。さまざまな価値観が交錯する戦後の高度成長期を背景に、
現代を生きることの意味を見つめていくストーリーが感動を呼ぶ。

 <あらすじ>
東京オリンピックの開催を目前に控える日本。横浜のある高校では、明治時代に建てられた
由緒ある建物を取り壊すべきか、保存すべきかで論争が起きていた。
高校生の海(長澤まさみ)と俊(岡田准一)は、そんな事件の中で出会い
心を通い合わせるようになる・・。

<感想>
原作は、「なかよし」連載時でタイムリーに読破。

「ゲド戦記」はダメダメだった吾郎監督だったが、5年を経てどう成長?したかが
問われる作品として、公開前から注目されていました。(不安の意味で^^;)

時代設定が、原作とは異なる1963年の設定に最初疑問を持ったのだが
見終わった後考えると、うなずける節もあります。

記憶が確かなら、原作では俊は、高校生だけど賭けマージャンとかやってたり
したたんだよね・・・・・。それはまずいもんね。
あと、異母兄妹かもしれない・・・との設定も、この時代なら考えうることなので
ストーリー的には、そのほうがやりやすかったんでしょうね。

しかし、ここまで設定を変えてしまうと、原作の意味がないように思います。
原作を知っている者としては、「原案」という位置づけにしといたほうが
ここまで物議を交わさなかったのでは?と思います。

ストーリーの軸も、兄妹の問題とカルチェラタンの存続問題の2柱で構成されてるが
どっちかというと、カルチェラタン問題のほうに割いていたような感じがします。
タイトルの「コクリコ」もぜんぜん出てこないので、個人的にはタイトルは
「カルチェラタン」のほうがしっくりきたんじゃないのかい?とさえ感じました。
 
ついでに言いますと、原作とここまで設定を大幅に変えておきながら肝心要のことはスルー。
海が、なぜ「メル」と呼ばれているのか?これ、映画でぜんぜん出てこないんだよね。
原作を知っている人はいいけれど、ジブリ作品はお子さんも観るから、ここの説明は
省いてほしくなかった。
(フランス語の海=ラ・メールからなまってメルと呼ばれるようになる)
あと、旗の説明もね。「ポニョ」では信号送る時、字幕が出てたのだから
旗を揚げるときに、どういう意味の旗か?ぐらいテロップで出して欲しかったです。

おそらくお子さんは、この点で大いに「???」となったはず。

原作を知っているから、ボロッかすに書きましたが、いいとこもあったんですよ。

日常のディティールは、今回も細かく描かれてよかったし、背景画もキレイ。
さすがジブリ、と感じます。

「カルチェラタン」は、パリの地区名で、パリの学生運動の拠点だったところ。
また60年代には、日本でも学生運動盛んだったから、この名前を聞いたら
ピーンと来る人はいるかも・・・・でも、年代絶対高いと思う。
こんな熱血に活動するのを、今の子はどう感じるんでしょうかね?
少なくとも、この点は、お子様が見ても、あまり理解できないかも。
かといって、中高校生もどう感じるか?

タイトルの「コクリコ」ですが、日本語に訳すと、「ひなげし(ポピー)」。
毎日、海が写真に花を添えていますが、あれがその花。
わかる人にしかわからんシーンです。

全体通しては、「ゲド戦記」よりは、うまくまとめられていました。
説教くさい吾郎監督ですが、学生運動時代の時代設定が、それを救ってくれた感じ。
でも、タイトルをもっとうまく生かしましょう。
わかる人にしかわからんようなことでは、ただの自己満足にしか受け取れません。

親子連れには、不向きの作品。 年齢が限定される作品だと思いました。

あと、「耳をすませば」が好きな人には、これは受け入れやすいですね。
「耳をすませば」のファンタジー部分なくしたような出来になっています。

ボロッかすに書いたけど、私は「耳をすませば」が好きなので、設定とか
めっちゃめちゃ不満あるけど、思ってたよりはすんなり受け止められて観られました。

でも、これを観て思った。
ジブリは、今後「ラピュタ」とかのような壮大なファンタジーはたぶん造らないだろうと。

点数:7点 (10点満点)

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「アンダルシア~女神の報復」

2011年06月30日 | あ~か行の映画

~守るべきものは、誇りか 愛か~

 2011年 日本映画   (11.06.25公開)
配給:東宝         上映時間:125分
監督:西谷弘
原作:真保裕一      『アンダルシア』(講談社刊)
脚本:池上純哉
音楽:菅野祐悟      主題歌:IL DIVO「TIME TO SAY GOODBYE」
出演:織田裕二 / 黒木メイサ / 戸田恵梨香 / 伊藤英明 / 谷原章介 / 夏八木勲
    福山雅治(特別出演) / 鹿賀丈史(特別出演)

<見どころ>
『アマルフィ 女神の報酬』、テレビドラマ「外交官・黒田康作」に続き、真保裕一の小説を
基にした織田裕二主演のシリーズ劇場版第2作目となるサスペンス大作。
海外で極秘任務を遂行する「邦人テロ対策室」に所属する主人公が、日本人投資家
殺人事件の真相を究明すべくスペインで国際犯罪の闇に立ち向かう姿を描く。
ロケ地であるアンダルシアをはじめとするスペイン、さらに小国アンドラのヨーロッパなら
ではの風景にも注目。

<あらすじ>
スペインとフランスに挟まれた小国アンドラで、日本人投資家の殺人事件が起こり、
パリにいた外交官・黒田康作(織田裕二)が調査に乗り出した。
しかし、遺体の第一発見者、銀行員の新藤結花(黒木メイサ)は何者かに狙われ、
インターポール捜査官の神足誠(伊藤英明)は捜査情報を隠そうとする。
そんな中、黒田に最大の危機が訪れ……。

<感想>
原作=未読    TVドラマ=未見    映画「アマルフィ」=DVDで鑑賞

ということで、大した予備知識もなく鑑賞しましたが、それでもわかるような内容でした。

ただなんというか、別につまんなくなかったのだけど、あれだけの内容なのに
だらだらと2時間もやる必要はなかったんじゃないの?っていう感じ。

今回も、大掛かりなヨーロッパロケで、景色もけっこう堪能は出来ました。
あんなカーチェイス、なかなか日本ではできません。


でも、ビジュアル面ばかり目にいって、話の進め方がなんかちんたらして。。。
「これいらなくない?」なーんていうシーンもけっこうあったしなぁ。

今回のカギを握る女性は、黒木メイサさん。
 
最近、ほんとよく出てますよねぇ。。。。予想通りのオチでしたが、二人のイイ男に
挟まれてオイシイ役どころだったかも? 今後が楽しみな女優さんです。

全体には、まずまず面白かったのですが、なんや小手先の演出が目に付いたのが
気になりました。話の内容も、よく考えると単純なのに、わざと複雑にしているような
感じもするんですよね。

で、主役は織田裕二なんですが、どうも話の流れを見ているとメイサさんや伊藤英明さん
の方に照準が行っているような印象を受けちゃいました。
だから、織田さんが前面に出ていない感があって、そのへんが物足りない。
織田さんのいい意味でのアクが少しトーンダウンしてたような感じを受けました。

個人的には、佐伯=福山くんが、ちょい出演してたのが嬉しかったですねぇ~。
で、今回も女性とイチャイチャシーンが3回登場。
私としては、最後エンドロールに出てくる、あのベッドでのイチャイチャシーンが
たまりませんでしたわぁ~。(もち妄想モード全開で
でも、ほんとサービスショットで、あってもなくてもどうでもいいカットだったんですが。。
まぁ、そこはサービスなんでしょうねぇ~。

点数:6.5点 (10点満点)

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「GANTZ PERFECT ANSWER」

2011年04月29日 | あ~か行の映画

~大切なものを守るため、彼らが犠牲にするものとは~

2011年  日本  PG12指定   (11.04.23公開)
配給:東宝      上映時間:141分
監督:佐藤信介
脚本:渡辺雄介
原作:「GANTZ」奥 浩哉(集英社/週刊ヤングジャンプ連載)
音楽:川井憲次
出演:二宮和也
    松山ケンイチ
    吉高由里子
    本郷奏多
    夏菜
    伊藤歩
    田口トモロヲ
    山田孝之

<見どころ>
「週刊ヤングジャンプ」の奥浩哉の人気コミックを実写映画化した『GANTZ』2部作の後編。
死を迎えた男女たちが黒い謎の球体“GANTZ”に召集され、“星人”と呼ばれる強敵たちとの
戦いを繰り広げる様をダイナミックに描く。
二宮和也と松山ケンイチの日本を代表する若手俳優が主人公を演じ、吉高由里子や
田口トモロヲなどバラエティー豊かな俳優たちが集結。激しいアクションと、原作とは異なる
映画版オリジナルのラストは必見。

<あらすじ>
死を迎えるその瞬間、黒い謎の球体“GANTZ”に呼ばれた男女たち。
幼なじみの玄野(二宮和也)と加藤(松山ケンイチ)もまたGANTZに召集され、
“星人”という異形の者との戦いを強いられていた。玄野は戦いの中で生き抜くことを選び、
加藤は暴力と戦いを否定する。そして、終わりのない戦いの過程で2人はある選択を迫られる。

<感想>
1月に公開された「GANTZ」の後編。      ⇒ 「GANTZ」感想記事

後編を観た感想。

面白かったんだけど、ぶっちゃけ「PERFECT ANSWER」になっていないのでは??
一番知りたかった謎(GANTZ球の存在理由と、星人の謎)が、全く解けてないやん~。
 
本作は、原作がまだ終わっていないので、オリジナルストーリー。
どんなものか?と思ったが、前出に書いたように「完全な終結」にしてはおそまつでしたが
なんとなくこれもアリかな?と感じました。
  
後編では、新たなキャストがたくさん出てきて、顔と名前が覚わるかしら~なんて心配したけど
キャラ設定がしっかりしてたので、その点は安心できました。

あと、前作で死亡した本郷奏多くんも後半に復活してくれたのもファンとしては嬉しい。
  
キレた時の表情、キテましたね~。 あぶない役がすっかり板についてきたって感じ。
大学卒業したら、バンバン出て欲しいなぁ~。

これもアリだろう~な終わり方ですが、やっぱり不満な点も。
 
GANTZを作った経緯や,星人との戦いの発端は結局わからずじまい。
異世界にいた星人がなぜ現実世界にいたのか?
最後、みんな復活してるけど、なんで?
GANTZに召喚された時点で、みなさん死亡ではなかったの?
召喚された人間が復活できたとしたら、別に召喚されていない多恵が復活できたのは?

とまぁ、ちょっとご都合主義っぽいところが見え隠れしたのが気になりました。
でも、気にしだしたら面白くもなんともなくなるので、この点は目をつぶってみたほうがいいのかも。

良かったのは、後半のバトルシーン。
PG12指定だから心臓にちぃと悪い場面もあったけど、日本の特撮もなかなか頑張るじゃないの
ってな仕上がりになっていました。

前編に比べると、脚本の安易さが気になりましたが、それでも楽しんで観ることができました。

ただ、最後の結末は、「電池切れ」の一言で、どんな結末かわかっちゃった・・・。
だから、脚本が安易なんだよね・・・・っていうふうにとられちゃうんだよね。。。

でも娯楽作品としては、充分観られると思います。

点数:7点 (10点満点)

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「英国王のスピーチ」

2011年03月02日 | あ~か行の映画

~英国史上、最も内気な王~

2010年 イギリス・オーストラリア合作  (11.2.26公開)
第83回アカデミー賞、4部門受賞作品
配給:ギャガ             上映時間:118分
監督・脚本:トム・フーパー
脚本:デビッド・サイドラー
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:コリン・ファース・・・・・・・・・・・・・・・・ジョージ6世 (内向的で吃音症にコンプレックス)
    ジェフリー・ラッシュ・・・・・・・・・・・・・ライオネル・ローグ (言語聴覚士)
    ヘレナ・ボナム=カーター・・・・・・・エリザベス (ジョージの妻)
    ガイ・ピアース・・・・・・・・・・・・・・・・エドワード8世 (ジョージの兄)
    マイケル・ガンボン・・・・・・・・・・・・ジョージ5世 (ジョージの父)
    ティモシー・スポール・・・・・・・・・・・ウィンストン・チャーチル (後の英国首相)

<見どころ>
吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王に
なるまでを描く実話に基づく感動作。トロント国際映画祭で最高賞を受賞したのを皮切りに、
世界各国の映画祭などで話題となっている。監督は、トム・フーパー。
ジョージ6世を、『シングルマン』のコリン・ファースが演じている。
弱みや欠点を抱えた一人の男の人間ドラマと、実話ならではの味わい深い展開が見どころ。

<あらすじ>
幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。
そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)は
そんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。
ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家
ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……。

<感想>
現女王エリザベス2世の父、ジョージ6世が,幼い頃からの吃音症を克服してゆく姿を描いた映画。

国王の妻、エリザベス王太后のことは長生きされた(102歳!)ので、よく覚えています。
(エリザベス女王とそっくりだし^^;)、この夫妻がイギリス国民に慕われていた・・・・ということは
存じていましたが、ジョージ6世が吃音症で悩んでいたことは、ちっとも知りませんでした。

この作品の魅力は、のちに「善良王」と呼ばれた歴史に残る国王が、等身大の姿で描かれていること。
 
父親の圧力からストレスで吃音症になってしまい、その為みんなからは好奇の目にさらされ
奔放な兄からは、いいように扱われ、見ていてかわいちょうになってきます。
兄が、年上の既婚女性に現を抜かしているから、代わりにスピーチしなくちゃけない。
なのに、兄からは「キングを狙っているんだろ?」と言われる有様。気の毒でなりません。

そんな夫のために、、エリザベス妃はオーストラリア人のライオネルにジョージを託します。
 
ジョージとライオネルの会話劇は、なかなか見ごたえがありました。
「ソーシャル・ネットワーク」の矢継ぎ早な会話とはまた対照的な、間をおいた会話でしたが
このテンポ感、私好きですね。
加えて、ジェフリー・ラッシュの、軽やかでかつ重厚な演技は落ち着いてみることができました。

いつもキワものなキャラばかり演じているヘレナですが、今回も良かったですね~。
 
素の顔で演じたのを観たの、「チャーリーとチョコレート工場」以来かしら?私。
「アリス・イン・ワンダーランド」や「ハリーポッター」では、すっかりきわものになっていましたが
今回は、夫を陰から支える凛とした王妃を見事に演じていました。

そういや、「ハリーポッター」でおなじみの俳優さんも出演していましたね。
  
どちらも、メイクしていないお顔を見るの久々のような気がします。。。。。

この作品で、NAOさんが感動したのは、なりたくなかった国王に不幸にもなってしまい
嘆き悲しむジョージ6世が、それでも妻とライオネルに支えられながら、自分の弱点を
見つめなおし、自分の置かれた立場・過去の辛い経験を真正面から受け止め、
自分自身の力で克服したこと。
 
国王も私達と同じようなこと悩むんだな・・・・・と、ちょっぴり親近感持っちゃいました。

時代は、第2次世界大戦前。どこと手を結んだらいいか?どうしたら戦争が避けられるか?
難しい舵取りのさなかに、兄エドワード8世は、「王冠をかけた恋」でシンプソン夫人をとり
あっさり王座を捨て、王を引き継いだジョージ6世夫妻は、この後ものすごく苦労します。

そういう状況を全て受け止めた上で、映画のクライマックスにも出てきた1939年・9月3日、
ドイツに対し宣戦布告の声明を発表したシーンは、静かな感動を覚えました。
バックに流れるクラシック音楽が、これまた良かったですね。
緊張をほぐすため、ライオネルが指揮者のように手で合図する姿は、音楽と融合していて良かったです。

自分の置かれた立場を理解し、吃音やコンプレックスを自分の力で克服する姿は国民にも
ちゃんと伝わっているんですね。
この後、ジョージ国王夫妻が、国民の精神的な支えになっていくわけですが、なるほど納得です。

でも、元々体が弱かったジョージ6世は、国王の重圧から体調を崩し56歳の若さで他界。
兄が王座を捨てなかったら、ヨーク公のまま、ひっそり終わったはずなのに。。。。
というわけで、エリザベス王太后は、終生エドワード8世(後のウィンザー公爵)とシンプソン夫人を
許さなかったのは、記憶に新しいところ。
若いとき、「なんで許さないのかな?」なんて思ってましたが、こうした背景を見ると
エリザベスが生涯許さなかったのもわかりますね。

でも、まさか自分の孫(チャールズ皇太子)が、同じような経路(離婚⇒既婚女性と再婚)を
辿るとは思わなかったでしょうね。。。なんとも皮肉です。

史実に基づいた映画なので、予測された展開が淡々と進み、静かな展開のまま終わります。
(そこが好み分かれる点かも!)
ですが、静かな感動を起こしてくれるのは、俳優の業というべきでしょう。

主演男優賞を獲ったコリン・ファース、惜しくも受賞しなかったジェフリー、ヘレナの演技は秀逸です。

心が温かくなる、静かないい映画だと思いました。 こういうガチな作品、私、好みです。

1939年9月3日、ジョージ6世の実際の声明録音

点数:10点 (満点)

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