2012年6月20日(水) コーヒーの楽しみ コーヒータイム
これまで、我が家のコーヒーに関して、下記のように、サイフォンなどの用具について述べたが、
コーヒーの楽しみ サイフォン (2012/6/6)
コーヒーの楽しみ サイフォン その2 (2012/6/9)
今回から、少しく、コーヒーそのものの話題について、取り上げたい。
自分で、豆を買ってきて、コーヒーを飲むようになって、30年以上になるだろうか。 子供達が独立して、夫婦二人だけになったこの所は、我が家の朝食は、パンとコーヒーのセットが定番だ。
豆を電動ミルで挽き、愛用のサイフォンで淹れるまでの、 一連の動作が、無意識のうちに、流れるように進んでいく。 変わり映えのしない繰り返しだが、謂わば、毎朝が、コーヒータイムである。 客人が来た時等は、デザートとセットで、夜もコーヒーを飲む事もある。
ネット内の、あるサイトでは、美味しいコーヒーを飲むための、3つのポイントとして
・品質の高い新鮮なコーヒー豆、
・コーヒーに適した水、
・淹れ方
を挙げてあり、それぞれについて、蘊蓄が傾けられている。(美味しいコーヒーの淹れ方)
また、美味しいコーヒーのキャッチフレーズとして、
炒りたて 挽きたて 淹れたて
と言われるが、○○たて で揃えたところが、見事な出来栄えで、面白い。
自分の場合は、言う程ではないのだが、まあまあのコーヒーファン、というレベルだろうか。
以下、思いつくままに、これらについて、触れて見たい。
コーヒーでは、何と言っても、大きな比重を占めるのが、コーヒー豆である。以前よく行った、上野のアメ横にある某豆屋では、叺(かます)入りの生豆が、店内の壁際に積んであるのを見かけたものだ。根っからのコーヒー好きは、生の豆を買ってきて、自分で焙煎するようだ。
当方は、そこまでは凝らずに、炒りたては諦めて、炒ってある豆のお世話になる。現在の所に転居後は、近くに、名うての安売り屋があり、そこで、1kg入りの、焙煎した豆を買っている。窒素ガスが封入してあるもので、賞味期限は、1年程の表示になっている。
これまでは、
No.1マウンテンブレンド
というのを使ってきた。ブルーマウンテンがブレンドされている、と勘違いしたこともあるが、豆の種類としては、ドミニカ、ブラジル、コロンビア、他 がブレンドされているようだ。カリブ海のドミニカ共和国の山地で栽培された、ドミニカという豆は、ジャマイカのブルーマウンテンに近い風味という。 中国流に、ネーミングで誤魔化している、とは思えないがーー。
この品物、結構、良い風味で、長らく愛飲して来たのだが、最近、1480円→1990円に、可なり値上がりした。
然らばと、少しランクは落ちるが、同じ店に、
業務用珈琲オリジナルブレンド
と言うのがあるので、これに替えてみることとした。この袋の中の豆の種類は、コロンビア、ブラジル、他 などをブレンドしたとあり、こちらも、最近、同様に値上げされ、780円→1190円になっている。 業務用と言うことだから、コーヒーショップ等で、客用に使われる豆だろうか。
この豆を、新聞紙の上に広げて見ると、豆の色に、多少、バラツキがあり、中に、色違いの豆が見つかる。 又、僅かだが、クズ豆も入っているのがわかったが、これらは、気になる程ではない。 この豆を選別すると、これまでの、No.1マウンテンブレンドになるのかも知れない。
こちらの肝心の風味だが、少し丁寧に挽いて、早速、淹れて見たところ、自分では、従来の物と、香りや味の違いが、残念ながら、殆ど分らないのである。
800円/kgの値段の差が感じられないのは、 嬉しい? 情けない?! 事でもあるのだが、
“挽きたて、淹れたて、であれば、番茶も出花、結構、美味しいのだ”
と、納得することとしている。
袋の豆は、ゴム製パッキング付きのガラス瓶に移して保存するが、使い切るのには、1か月~1か月半位かかるだろうか。
ターミナル駅等には、各種ブランドの豆を売っている店があり、以前には、よく買って来たものだが、200gぐらいでも、結構、いい値段である。
各ブランドの風味は、酸味や苦味、香りなど,色々、特徴があるようだが、自分の好みは、“いぶくさい”(酸味?)モカ系が好みだが、余りこだわってはいない。
最近、ハワイに旅行した知人から、ドリップ式のハワイコナのコーヒーを頂いて飲んだが、あの強烈な芳香は、苦手だ。コーヒー豆自身に香りがあるのか、特別の香料を添加しているのか、は未調査だが、南国的な雰囲気から、ハワイでは好まれる香りなのだろうか。
水については、軟水が美味しいとされ、吟味する向きも多いのだが、我が家では、コーヒー用の水は、水道水を、一旦、浄水器を沈めた「やかん」に移し、一晩、経過したものを使っている。
通常の飲用や、調理用としては 東京都の水道水で十分、と、余り気にはしていないのだが、ごく最近、来訪した、水に敏感な知人に、飲み比べて鑑定してもらったら、水道水には、幾分、カルキ臭さがあるが、浄水器を経た水は、まろやか、との判定であった。
豆を挽いてサイフォンで淹れることで、挽きたて、淹れたて、を実践している訳だが、サイフォンコーヒーでは、ドリップ式に比して、さっと出来上がるので、温度が冷めない魅力も大きい。
以前は、可なり濃いコーヒーに、砂糖とミルクを入れて飲んだのだが、特に、ここ数年は、糖分の取り過ぎが気になって、薄めのアメリカンを、何も入れないブラックで飲んでいる。御蔭で、各種付属物が、不要になった。
豆が切れたりした時や、時間が無い時等のために、非常用・臨時用として、インスタントコーヒーや、ドリップコーヒーも用意している。後者は、香典返しなどに、頂いたものが多い。
これらは、挽きたて、淹れたて のサイフォンコーヒーには叶わないものの、結構、重宝している。
前述の、コーヒーの3つのポイントや、3つの○○たて、など、そのものの味覚や、風味も重要なのだが、もっとも重要な要素は、場の気分や、雰囲気 だろうか。
ゆったりした気分で、気心の知れた仲間と飲むコーヒーは、至福の時間の一つである、コーヒータイムを提供してくれるようだ。