つれづれの記

日々の生活での印象

電子レンジ  その2

2012年06月01日 17時17分00秒 | 日記

2012年6月1日(金) 電子レンジ その2

 

 最近買い換えた、電子レンジに関しては、当ブログの記事 

   電子レンジ その1(2012/5/30) 

で触れたが、今回は、その続編である。

 

同じメーカーの製品なのだが、電源の入り方や加熱時間の設定法等の、操作法に関して、旧品と新品で、やり方が少し異なるのは、興味深い。

 

 これまでの、旧い電子レンジは、時間設定は、機械的なダイヤル式である。 物を入れ、扉を閉めて、ダイヤルを回して時間を設定すると(逆に、ダイヤルで設定後に、扉を閉めてもよい)、そこで電源が入り加熱が開始される。 時間が経過するにつれて、少しづつダイヤルが戻り、タイムアウトで、チン と鳴り、この時点で、電源も切れる。

安全上、ダイヤルが回され、且つ、扉が閉まってる、というAND条件で、加熱が始まるようになっている。

加熱途中で扉を開けると、加熱とタイマーは中断され、扉を閉めると、加熱とタイマーが再開されるようになっている。

途中で加熱を終了する時は、扉を開けて物を取り出せばよいのだが、閉めると再び電源は入り、空温め状態となる。安全上や節電上、この時点で電源を切りたい時は、ダイヤルを、強制的に逆方向に回し、ゼロに戻すこととなる。

 

 メーカーは異なるが、機械的なダイヤル式である、現用のオーブントースターでは、加熱と扉の状態は無関係で、ダイヤルを設定するだけで、扉は開いたままでも、加熱が開始され、加熱途中で扉を開けた場合は、お構いなしに、加熱とタイマーはそのまま継続される、ようになっている。

 以上を、自分流に図式的に示したのが、下図である。

 

 一方、新しい電子レンジの場合は、扉を開けると電源が入り、0ランプが点灯する。 この状態で、中に物を入れ、扉を閉め、ダイヤルをまわすと、加熱時間が数字で表示され、加熱が開始される。扉を閉めるのと、ダイヤル設定とが、加熱開始のAND条件になっていて、順序が、逆になっても良い。

時間の経過とともに、時間表示が移動していき、時間が終了すると、加熱開始前の、0の表示になる。終了時は、チン でなく、ピーッ、ピーッ、ピーッと3回鳴る。電子レンジの、愛称にもなった“チン”が、無くなったのは、いささか淋しいのだがーー。

加熱終了後、そのままにすれば、3分後には、0表示が消え、電源も自動的に切れる。

 

 こちらの新の場合、加熱途中で扉を開けると、加熱が終了してしまい、ダイヤルも、0表示の、初期状態に戻るようになっている。旧のように、扉を閉めると、加熱が再開されるのではない。

 以上を、同様に、図式的に示したのが、下図である。

 

 梱包を開いた時に、製品の扉に、下図の様な貼り紙が貼られていたのには、いささか驚いた。説明書にもちゃんと書いてある内容なのだが、操作法が変わったことが、メーカーとして、余程気になったと思われる。 確かに、一通り、呑み込むまでには時間がかかったのも事実である。

 

 洗濯機や掃除機など、通常の家電では、電源スイッチがあるのが普通だが、電子レンジの場合には、このような電源スイッチが無いのだ。

電子レンジは、高電圧で高周波の電磁波を発生させ、照射するという、危険性の高い製品だけに、安全性には、特段の配慮が払われているように感じる。

加熱開始・終了のスイッチをどのように実現するかは、非常に重要な事項だが、スイッチを別に準備するのでなく、扉を閉める・開けると言う、必須な基本動作と組み合わせることで、安全性を確保している、と言えよう。

電子レンジが世に出た当初の頃は、電源スイッチはどうなっていたのだろうか、と興味が湧く。

              

 加熱途中でドアを開けた場合、即、加熱を止めるのが、安全上は重要だが、機械式のダイヤルで時間を設定する場合には、制御上面倒なので、止むを得ず、オーブントースターのように、そのまま、タイマーや加熱を継続することも考えられる。 

新では、扉を開けると、即、加熱を止めて初期状態に戻るようにしたのは、機械式に比べ、電気式では実現しやすくなった、のであろう。

 

 新の説明書には、電源入りの扉が閉まった状態で、3分間変化が無い時は、自動的に0表示となり、その後、つまみを廻しても加熱出来ないのは、安全設計とある。

 一方、更に、30分間状態が変わらない場合は、完全に電源が切れる(電源オートオフ機能)ようになっていて、こちらは、省エネ設計とある。3分で0表示が消える時に、完全に電源を切るようにしなかったのは、なぜだろうか。テレビの待機電力のように、電子レンジを、ほぼ連続して使用する場合に、立ちあがりを早くするためだろうか。

 

 ここで、前回のブログ記事で述べた、旧い電子レンジの故障について触れたい。最早、修理は出来ないのは承知の上で、後学のためにと、メーカーのサービスセンターに電話して、改めて、故障の事について聞いて見たのである。

ガラスの丸い皿が回転しなくなったのは、モーターの故障と言われたのは、聞く前から分っていたことだ。 

 一方、皿等を取り外して、電源を入れた時に、バチバチ音がして、天井が光った現象については、しばらく、社内で調べてくれた後、

   “中心にある回転軸穴の金属部分に、電磁波が反応して、光ったり音がしたと思われるが、危険なので止めてほしい”

と言われた。金属製の容器などを、電子レンジにかけると、バチバチ音がすることがあるのと、原理的には同じ現象だったようだ。 

 

 所で、今度の新の電子レンジの説明書では、常識通り、金属製や、金属を含む容器の使用は、御法度となっている。これら金属に電磁波が当たったり、金属が壁面などに触れると、パチパチ火花が出て、レンジを痛めてしまうようだ。 

でも、アルミホイルについては、以下の様な場合は、

      ・くびれのある徳利で酒を燗する時は、くびれより上部にアルミホイルを巻く

      ・冷凍品の解凍で、身の細い部分や薄い部分にアルミホイルを巻く

などして、使って構わないと出ているので、その内、やってみようと思っている。 これらのケースでは、アルミ箔は、電磁波を反射する役目をするようだ。

 

 

コメント
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