つれづれの記

日々の生活での印象

東京の二つの電波塔

2012年06月26日 10時29分13秒 | 日記

2012年6月26日(火) 東京の二つの電波塔

 

 

  先月22日に開業した東京スカイツリーは、当初の想定の2倍ほどの観光客が訪れる人気のようで、先ずは、喜ばしい事だ。ただ、肝心の展望台に上がれるのは、暫くは、運よく抽選で当たった人だけで、殆どの人は、地上施設が集合した、「東京ソラマチ」などを楽しんでいるようだ。 我が家からは、毎日、10km程先の、スカイツリーを遠望しながら、見え具合によって、空模様を判断する、などしている。

 

  つい先日、関西の知人が来訪したが、なんと、今話題のスカイツリーならぬ、東京タワーに行きたい、とのリクエストである。客人は、東京タワーに上がるのは初めてだという。 手前どもは、何度か経験はあるものの、可なり以前の事になる。

 

   一昨年になるが、この知人と一緒に、夫婦で、建設途上のスカイツリーを見に、東武線押上駅(現 スカイツリー前の副称)から業平橋駅(現 東京スカイツリー駅に改称)周辺を廻ったことがある。首が痛くなるほど、上を見上げた後、観音様のある浅草寺周辺で、てんぷらや、人形焼きなどを食べたりした。

 

   地下鉄三田線の駅から出た所の、広い芝公園の一角に立っている、四方に足を広げた東京タワーの姿は、バランスがとれて堂々としており、仏閣などの、周囲の風景とも調和している。

 スカイツリーの開業で、東京タワーの人気はかなり落ちている、と思いきや、結構、見物客は、多いようだ。 たまたま、重慶から来たと言う中国人に、カメラのシャッターを頼まれたりした。 この人、知人と同様に、スカイツリーに行っても、どうせ上がれないし、歴史のある東京タワーから、スカイツリーを眺めるのも良いのでは、という思いもあったようだ。 

  エレベータで、150mの高さにある展望台にあがって、真っ先に、東京スカイツリーの方角を探した。 634mのスカイツリーが、ガラス窓一杯に広がっている、と思いきや、手前のビルの横に、細く小さく、ぼんやりと見えるのが、スカイツリーである。一寸、拍子抜けした。

天候は、まあまあだったのだが、距離にすれば、8km程も離れているのだから、小さく、ぼんやり見えるのは当然なのだがーー。

       

         ぼんやり見えるスカイツリー                     望遠で拡大

 

  ガラス窓の手前にある、説明用の絵には、スカイツリーは描かれていなかったが、絵が作られた時期が、多少古いというだけではなく、ライバル意識もあるのかも?

  最上部が333mの東京タワーよりも高い位置に、展望台がある東京スカイツリーから、逆に東京タワーを見たら、どう見えるのだろうか、これからの楽しみである。

 

   所で、昨年3.11の、東北地方太平洋沖地震では、建設途上の東京スカイツリーは、何の損傷も無かった、と言われる。スカイツリーの先端部は可なり揺れたようだが、五重塔で使われている伝統的な工法を応用した制震構造などが、 設計通りに働いたことで、 全く、問題は起きなかったという。 周辺一帯の震度は、5弱だったようだが、日本の技術陣にとっては、自信はあったとはいえ、想定外の、地震という予告なしのテストに、無事合格した、と言うことで、やはり、胸をなでおろしたことだろう。

 

  一方の東京タワーだが、同じ地震で、こちらも震度5弱だったが、最上部のアンテナ部分が少し曲がってしまったようで、テレビ等でも伝えられた。このアンテナ、アナログTV放送用で、7月24日の地デジ移行まで、応急措置で凌いだようで、完全な復旧には、しばらくかかったという。

帰り際に、東京タワーを、下から見上げた写真を撮ったが、全体が上手く収まったのだが、先端のアンテナ部分は、よく見えなかった。

  

 

  東京タワーは、電波塔としてだけでなく、戦後の我が国の大きな希望を担う、極めて重要な役割を果たしたと言えよう。先だって、東京スカイツリーにバトンタッチして、今後は、歴史的なモニュメントとしての存在に代わるのだろうか。

   歴史に残る画期的な新旧の2つのタワーの、かなり近くに住んでいる幸せを、ここ当分は、色々と味わえそうである。何はともあれ、世界一高い電波塔であるスカイツリーの、二つの展望台に上がって、関東一円を見渡して見ないことには!

  下の写真は、ネットから借用したものだが、自前のカメラで、2つのタワーを同時に撮れる地上のポイントを、是非、見つけたいものである。 

  

 

 

 

 

 

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