つれづれの記

日々の生活での印象

春の南伊豆の旅ー雛のつるし飾り

2012年03月08日 14時23分24秒 | 日記

2012年3月8日(木)  春の南伊豆の旅ー雛のつるし飾り 

 

春を求めて、高校時代の仲間と、先月末、1泊2日のドライブ旅行をした。昨年春は、南房総で、その時の印象は、下記ブログで触れている。

  南房総の旅―花便り     (2011/2/14)

  南房総の旅―山並みとお日様 (2011/2/24)

  南房総の旅―古刹と巨木たち (2011/3/10)

 

今回は、南伊豆である。思い浮かぶままに、旅行の印象を記したいが、手始めに、本稿では、ひな祭りに因む話題を取り上げた。

 

古来、3月3日は、上巳の節句、桃の節句で、女の子のお祭りとして、雛祭りが行われて来ている。旧暦に比べて、新暦ではやや早くなるが、春を告げるお祭りである。

この旅行では、南伊豆の東海岸にある稲取温泉で行われている、恒例の、「雛のつるし飾り」を見物したが、初めての体験であった。

雛のつるし飾り、とあるので、雛人形達が、天井から吊るされている、と思ったが、本体のお雛様は、普通に雛段に飾られている。 その周囲に、和裁の稽古にもなるという、手作りの、細々とした、可愛らしい手芸細工物を吊り下げるのだが、兎も角、色鮮やかで、賑やかなのには、驚かされた。

 つるし飾りに囲まれた雛人形

吊り下げるものとしては、色々の物があり、それぞれに、女の子の、健やかな成長を願う、親の思いが込められているものばかりだ。 

「雛の館」で貰ったチラシや、ネット情報には、約40種類もの飾り物が紹介されており、又、新たな創作も行われているようだ。 これらの中で、代表的なもの、興味を引かれたものを、以下に挙げてみたい。

 

三角     貴重だった香を入れる袋

花      花のように可愛く

唐辛子    悪い“虫”がつかないよう

桃      女性の象徴 邪気除け 薬効 

巾着     金に不自由しないよう      (以上を、五つ飾りと言うようだ)

 

うさぎ    赤い目の呪力 神様の使い

俵ネズミ   大黒さんの使い 俵は五穀豊穣

座布団    赤ちゃんの遊び道具

フクロウ   呪力 福と不苦労

猿っ子    厄が去る (飛騨高山のサルボボに似ている)

這い子人形  子供の成長

 

これらの飾りを、11個ずつ1本の糸で繋ぎ(索と呼ぶよう)、更に、この5本の索を輪状に纏めて、上から吊るすのが、正式の飾り付けと聞いた。

最近は、デパートの雛人形売り場でも、この、つるし飾りがよく見受けられるようだ。

会場の案内には、日本三大つるし飾り、とあり、以下の

  伊豆稲取温泉    雛のつるし飾り

  山形県酒田市    傘福

  福岡県柳川市    さげもん

が挙げられていて、それぞれに、由緒と伝統があるようだ。

 

雛祭りと言えば、各地で祝われているのだが、自分が生まれ育った山形県の、河北町谷地の、雛祭りが思い出される。でも、同じ山形県の、酒田のつるし飾りのことは知らなかった。

各地の雛飾りの中で、神社の石段全体を雛段にして、1200体もの雛を飾るという、安房勝浦の雛飾りや、場所は忘れたが、大きなタワー状にしたダイナミックな飾り付けなど、TVで報道されたのは、派手なものばかりである。

 

稲取温泉の土産として、手先を動かすのが好きな家人のために、自分で手作りする、うさぎを買って来た。我が家は、夫婦揃って、うさぎ年生まれとあって、あちこちに、うさぎが居るのだが、近々、うさぎが、もう一羽増えることとなるだろうか。

  手作り用のうさぎの土産

 

雛祭りにつきものの桜餅は、その色と言い、その香りといい、良い雰囲気の和菓子だが、関東風と関西風があるようだ。

皮を二つに畳んで餡を挟むスタイルは、関東風という。 関西風では、餡全体を道明寺粉の皮で丸く包み込むようだ。たまたま、3月3日に、近くのスーパーの入口で、2種の桜餅と、草餅の大売り出しをやっていたので、仕入れて来た。

我が家は、男の子ばかりなので、雛飾りは無いが、近くに住む息子を呼んで、花より団子と、この桜餅を食べて、お祝いしたことである。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする