へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

可哀相な男の話

2007年04月24日 03時22分34秒 | Weblog
私と同じ年の男の話だが。
定年後も一生懸命働いていたのだが、半年前に心筋梗塞で倒れた。
幸い、命は取り留めたのだが、悪い事は続くものである。
彼は私と違って、大学を卒業後同じ会社に勤め続け、課長に迄なったので、かなりの退職金をもらっている。
私は、アッサリと仕事を諦めて、老後の生活を楽しんでいるのだが、彼は、孫の為にと懸命に働き、密かに貯金をしていたのである。
しかし、これが「悲劇の元」になったのだ。
密かに貯金したはずが、何故か娘婿が知っていたのだそうだ。
かなりの蓄えがあることを知った娘婿は、働く意欲を無くしてしまい、些細な事で会社を辞め、毎日遊び暮らす様になってしまったそうである。
娘と孫は親元に戻り、離婚の話を進めているそうである。
孫の為に蓄えたお金が、とんだ悲劇を呼んだものである。
「子孫に美田を残さず」とはよく言ったものである。
私は、残したくても、残す物が無い。
むしろ、反対に息子から毎月3万の仕送りを受けている。
これは、私から求めたわけではない。
息子が始めて給料をもらった時に、「職場の上司に言われた」と言って始まったものである。
有り難く受け取ってはいるが、手は付けていない。
いざと言う時の為に蓄えている。
秋には結婚するようなので、その時にでも渡すか?、それとも、家を建てる時の頭金にでもしようか?。
我が家は「子孫に残すほどの美田」が無かった事が、結果として良かった様である。
「良かれと思ってした事が不幸を呼ぶ」。
世の中解らない物である。
コメント
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