本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

HOSPITAL

2015-11-10 09:17:24 | Weblog
博物館に「サンチャゴの鐘」なる国の重要文化財が展示されていた。鐘には「HOSPITAL SANTIAGO 1612」の刻銘がある。

1612年(慶長17年)に日本かアジアのどこかで製造されたらしい。
それはともかく、この鐘を説明する学芸員は「サンチャゴ・ホスピタル」と言っていた。ホスピタルは英語である。この時期、キリスト教を布教していたのはスペイン(あるいはポルトガル)だろう。どうして英語ですかと質問したが、答えは要領を得なかった。

家で調べてみると、スペイン語もポルトガル語もHOSPITALだが、「オスピタル」と発音する。Hは無声音なのだ。まことに疑問が簡単に解けた。ついでながら、スペインと断交したのは1624年とあった。

学芸員ならばスペイン語の発音を知っておくべきことだ。それともあまりにも素朴な質問が盲点だったか。