本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

重箱読みの苗字

2014-09-28 10:41:41 | Weblog
 江田という苗字がある。江田憲司や江田五月のように「えだ」と読むものと思っていたが、九州では「こうだ」の読み方が普通のようだ。「こうだ」なら幸田や香田は知られているが。
 
 読み方として「えだ」は字訓語だ。つまりどちらの漢字も訓読みである。音読み漢字の字音語なら「こうでん」になる。
 
 「こうだ」は前の漢字は音読みで、後の漢字は訓読みでいわゆる重箱読みだ。常宿、新手、頭取、相場などがその例になる。
 ついでにいえば、前の漢字が訓読みで、後の漢字が音読みの熟語は湯桶読みで、見本、消印、手本、雨具などがそうだ。
 
 重箱読みや湯桶読みの苗字は珍しくないが、江田の重箱読みは珍しい。おそらく九州の一部だけではないか。