ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

ゴム靴を履いて。

2019-01-23 06:29:38 | 日記
どこのゴミ集積所にも、
『ゴミは分別して 決められた日に出しましょう』
の類のステッカーが貼ってある様です。
〈不法投棄は法律で罰せられます〉などと書かれたものが貼ってあるのは、
決められた日以外にゴミを出す人がいるからなのでしょう。
私の家の近くの集積所にも、そうしたステッカーが貼られていて、収集される日は、
当番に当たっている人が、周辺の掃除や回収されずに残されたゴミの後片付けをして
います。
当番に当たらなくとも、とんでもない日にゴミが出されていますと、思わず顔を
しかめてしまいます。
まず、生ごみはカラスがほじくり返して、辺りに汚物を撒き散らかし、強風の時などは、
ビニール袋などがとんでもない所まで飛ばされて行ってしまいます。
どうして守られないものかと、腹立たしいことも しばしばです。

この二日ほど、風の強い日が続きました。
当番ではありませんがゴミ収集車が行った後、辺りを点検してきました。

まだ返済期日には間があるのですが「予約」が付いている本なので、読み終えた本を
図書館へ返しに行って来ました。
『ホモ・デウス』(上) ―― テクノロジーとサピエンスの未来 ――
面白い表現がありました。
 《・・・科学と宗教は、五00年もカウンセリングを受けてきたにもかかわらず、
  いまだにお互いがわかっていない夫婦のようなものだ。
  夫は相変わらずシンデレラを夢見ながら、そして、妻は白馬の王子に恋い焦がれ
  続けていながら、今度ゴミを出しに行くのは誰の番かを言い争っているのだ。・・・》
               (第五章 科学と宗教というおかしな夫婦 より)
この本、(下)は、まだ予約中。
いつ借りられるかは分かりません。
やっぱり買うほかないかも。

明け方にかけて積雪がありました。
視覚的な「冬」を感じています。
図書館からの帰り道、まだ片隅に残っている雪を踏んづけたりしながら歩きました。
滑らないゴム靴を履いて行きましたので安全です。
少し子どもにかえった様な気分。
雪、それも初雪が降ってワクワクする様な嬉しさに心が弾んだだのは、遠い記憶です。
 
     『つもった雪』  
                金子みすゞ
     上の雪
     さむかろな。
     つめたい月がさしていて。

     下の雪
     重かろな。
     何百人ものせていて。

     中の雪
     さみしかろな。
     空も地面もみえないで。
           (金子みすゞ童話集『わたしと小鳥とすずと』より)

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「風と共に去らぬもの」

2019-01-22 06:37:40 | 日記
知人に、昭和20年の敗戦時、旧樺太から引き揚げて来た方がいます。
引き揚げ、と言っても家族共々命からがら逃げて来た、と言うのが正しいかと。
県内に居住している方ですが、このところ疎遠になっています。
どう過ごしていらっしゃるのかしら、と、「北方領土」に関するニュースを見聞きする
たびに思い出されます。
引き揚げた時の状況を伺ったり、厳寒の過ごし方なども、いろいろ伺って驚いたりした
ものでした。

「北方領土」は、我が国の領土だった、と私は理解しています。
ですから、ロシアのラブロフ外相が年頭の記者会見で、
『日本が北方四島の領有権を主張するのは「国連憲章の義務に明白に違反している」
などと述べられますと、やはり違和感を覚えてしまいます。
ただ、領土に関する事柄についての国際間の認識には、それぞれの国によって異なりもし、
また、国際条約等に関して、私の乏しい知識では正しく判断できかねます。

 《安倍晋三首相は、北方領土問題に関し、北方四島のうち色丹島と歯舞群島の引き
  渡しをロシアとの間で確約できれば、日ロ平和条約を締結する方向で検討に入った。
  複数の政府筋が20日、明らかにした。2島引き渡しを事実上の決着と位置付ける
  案だ。》       (共同通信 1/21 2:00 配信)
とも報じられています。
本日、22日には、安倍首相とプーチン大統領がモスクワで会うとのこと。
対立を煽る様なことではなく、良き解決策を見いだしてほしいと思います。

【NHK Eテレ 1月期 『100分de名著 M・ミッチェル 風と共に去りぬ』】
を観ています。
伊集院光氏のトークも楽しみながら、かつて読んだ原作や、映画などを思い出しながら
観ています。

スカーレットの土地への思い、
〈土地こそがこの世で、ただ一つ価値をもつものだ。
なぜなら、この世で確かに残るものは、土地だけだからだ〉
それは父・ジェラルド言葉とも呼応するのですが、屋敷や畑や人々は去ってしまっても、
土地だけは残るはずだという思い・・・。

私の住んでいる周辺には、まだ畑が残っています。
でもこの数年で、大分少なくなり、アパートなどが沢山出来ました。
畑の土地を所有している家では、高齢になった親たちの土地への愛着が強いため、親が
亡くなってから畑の土地を売りに出すようなハナシも聞いています。

土地への愛着。
北方領土も、かつて日本人が住んでいた場所に新しい住民が暮らしていて・・・。
なんとか、よりよい決着点を見いだしてほしいと願っています。
                          〈ゴマメのばーば〉
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光が強ければ闇も濃くて、

2019-01-21 06:32:01 | 日記
日曜日でしたので、教会へ。
「大寒」に入ったのに、まるで春を思わせる様な、ぬくっとした日でした。
葉をすっかり落とした街路樹の梢の先々が、柔らかな影を道路に落としています。
夏の日の影は、葉っぱの繁茂ということもありますが、くっきりと濃い影でアスファルトの
キャンバスに日陰を作ってくれます。

光が強ければ闇も濃くて、光源が淡い時は影も穏やかで柔らか。
人間の欲望もまた、そうかも。
などと考えながら、ゆっくり歩きました。
年を重ねて来ますと自分の「影」も薄い様に感じられるのは、体の発散するするエネルギーが
小さいためかもしれません。
歩きながらそんなことを考えて、ひょいと後ろを振り返りましたら、バランスを崩して転び
そうになりました。

『小寒の氷大寒に解く』と言われますが、子どもの頃、納得が行きませんでした。
「一年中で最も寒いはずの〈大寒に〉、どうして〈小寒〉の氷が解けるの?」
母に訊いても、
兄に訊いても、
納得できなくて、姉に訊いたら、
「忙しいんだから、そんなこと訊かないで・・・」
そんな具合でした。

昨年は、友人、知人、先輩の方々を何人か見送りました。
もう、お互いに高齢ですから、これも仕方のないことなのでしょう。
井上洋治神父さまも帰天なされて、もすぐ5年となります。

     ―― 世にも美しい言葉 ――
                     井上洋治

     ‟お前ひとりでこのあとどうする“

      死の床にあって
      奥さんの手をにぎりながら
      最後の力をふりしぼって
      ささやくご主人の言葉

      世の中に
      こんなにせつなく
      こんなに美しい言葉が
      一体ほかにあるだろうか

      この情景を思い出すたびに
      涙はあたらしくこみあげてくる

      アッバ(※)
      あなたはたしかにこの言葉を
      しっかりと
      うけとめてくださったのですよね

          (詩集『アッバ賛美』井上洋治著より 
           (※)アラム語。父に呼びかける親しみを込めた幼児語。)

大寒でも、日ざしは徐々に明るくなってきました。
あと半月で節分ですもの。
♪ どこかで春が生まれてる ♪
などと口ずさみながら帰って来ました。
                       〈ゴマメのばーば〉

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「トン、コトリ」

2019-01-19 06:27:28 | 日記
周辺に積もってはいなくとも、家の陰や庭の片隅に雪が在る・・・そうした情景は私のアタマに
当たり前のこととしてインプットされています。
冬、それも「寒」と呼ばれる季節なのに、雪が無いというのも妙に落ち着きません。
空気はカラカラと乾いていて何だか落ち着かない冬の風情です。

私の住む福島県は、同じ県内でも太平洋に面した「中通り」、奥羽山脈を越した「会津地方」
そして私の住む「中通り」地方は、冬ともなれば大分季節の風景が異なります。
在来線に乗って雪を観に行こうか、などと考えましたが中止。
借りて来た本を読むことに専念しようと意を決した所へ孫がやって来ました。
今日は休日とのことですし、ひ孫のUちゃんは保育園へ行ったとのことなので一緒に
ラーメンを食べに行きました。
孫が帰り、さて、と思ったら連れ合いのパソコンの具合が悪くなりました。
二人で、あれこれいじっているうちに何とか修復。

時計は午後2時を回っています。
3時になれば夕飯の準備に入らなければ・・・と。
〈読書に専念〉は、敢え無くついえてしまいました。
「生きること・生活する」と言うことは、こうしたことの連続かも知れません。
でも、すべてが思いの通りに決行できたとしたら、それもまた面白くない暮らしの在り様
かもしれません。

 《身に着けて使う情報機器「ウエアラブル端末」の関連製品や技術を集めた世界最大級の
  展示会、「第5回ウエアラブルEXPO(エキスポ)」が、東京都江東区の東京ビッグ
  サイトで開かれている。
  首にかける端末から映画のシーンに応じた香りを出す製品や、帽子タイプの音楽スピーカー、
  パソコンの画面などを映し出せる極小スクリーンが付いたメガネ型製品など、ユニークな
  製品が展示されている。》    (毎日新聞 1月18日)
と、報じられていました。

機械や、メカに弱い私ではありますが、何だか覗いてみたい気もします。
でも、展示会は業者向けとのこと。
私からハナシを聞いた連れ合いは、
「冬物一掃大売り出しじゃねぇよ」
と憎まれ口をききました。

少し強い風が吹いています。
お月さも出ています。

    『お月夜』
             北原白秋
 
    トン、トン、トン、
    あけてください
    どなたです
    わたしや木の葉よ
    トン、コトリ。
 
    トン、トン、トン、
    あけてください、
    どなたです。
    わたしや風です。
    トン、コトリ。
 
    トン、トン、トン、
    あけてください。
    どなたです。
    月のかげです。
    トン、コトリ。
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夕暮れの道をとことこ歩いて。

2019-01-18 06:24:54 | 日記
手持ちのパソコンやタブレットを、しっかりとは使いこなせない私です。
だいたい、こうしたモノに対する基本的な知識が不足しているのです。
〈2020年の実用化に向けている新技術「5G」(第5世代通信)等に関しても、
「5G」ってなーに? 程度でしかありません。
〈5Gは通信の高速化だけでなく、身の回りのありとあらゆるアイテムがワイヤレスで
ネットワークに繋がることになり、同時に多くの端末を接続できることからIoT化が一気に
進む〉と予測されるとのこと。
〈5Gによって技術革命が始まり、ビジネスが激変する。〉とか。

便利になることかもしれませんが、なかなか私などにはついていけそうもありません。
私のアタマの中での「便利」などという範疇には収まりません。
〈モノとインターネットを物理的に接続〉・・・図で示されれば分かる様な気も致しますが、
すぐに本題から離れ、空想・妄想に走った私です。

「心」と「心」を繋ぐ、
「他人の脳細胞」と「自身の脳細胞」を繋ぐ、
「他人の記憶」と「自分の記憶」をつなぐ、
自他双方から接続・交信出来たら「私」の独自性って何?
植物・人間以外の生きものとの交信、
大地・海・天体との交信、
いわゆる「戦争」の態様も様変わりするかも、
災害が起きたら、とんでもない被害状況になるかも、
6Gは?・・・
などなど、バカバカしいことを、次から次へと・・・・・・

図書館から〈予約しておいた本の用意が出来ました〉とのメールが入りました。
待っていた本でしたので、午後から図書館へ。
ユヴァル・ノア・ハラリ著 『ホモ・デウス』
この本、2か月以上前に予約した気がします。
予約申し込みの際の予約者数は一桁台だったのに、中々順番が来ないので、待たずに
買おうか、と思っていたところでしたのでラッキー(上下二冊買いますと4千円になります)。
その他、2冊の予約も入りましたので、結構重たくなり、夕食の準備のための買い物もせず、
真っすぐ家に戻りました。

このところ、目の状態がかなり良くなりましたので、本が読めるようになったことは嬉しい
ことです。
でも、好きなことになると、常識的判断が出来なくなりがちな性格ですから、そこのところは
充分留意しないと、と、自分に言いきかせました。

晴れてみたり、雲が広がったと思ったら雪や雨が飛んで来たりで、はっきりしない一日でした。
夕暮れの道をとことこ歩きました。
カラスも ねぐらへ。

     『雪空一羽の烏となりて暮れる』     
                    尾崎放哉
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