TPP、ついに合意に至りました。
左翼は馬鹿だから経済のことが分からないので殆ど反応しませんが、日本にとっては集団的自衛権と同じくらい重要です。
ただ自動車部品など工業まで話せば長くなるから、農業の、しかも米豪からの輸入枠ができたコメだけにしておきます。
最近はさすがに減りましたが、TPPで日本のコメ作りがつぶれるという主張があります。
TPPで安い輸入米が入ってくれば国産米の大半はそれに置き換わってしまうと言いたいのでしょう。
ただそんなことはあり得ません。
TPP未加盟国を入れても、今の日本のコメ需要を満たすほどの輸出余力がある国など世界のどこを探してもありません。
ましてコシヒカリみたいに、今の日本と同品質のコメを日本が必要なだけ供給してくれる親切な国など存在するわけがない。
話は大きくなりますが世界の食料供給は確実に減っています。
理由。
単位面積当たりの穀物の収量の増加率が人口の増加率に追いついていない。
地球上で耕作地をこれ以上増やすことはほぼ不可能。
だから遺伝子組み換えとかで穀物の収量を飛躍的に増やす技術ができて、それで作られた穀物を受け入れない限り世界の食料は確実に不足します。
核融合やシェールガスで多少は期待がもてるエネルギー資源の枯渇よりも、食料が不足するのは確実でしょう。
話が難しくなったので少し簡単なたとえ。
神社仏閣の修理には樹齢何百年のヒノキや楠とかの巨木が要ります。
他に代替は不可能で、これが皆さんが今食っている日本のコメにあたると思いなせえ。
しかし今の日本ではどこを探してもそんな巨木はもうなくなって見当たらない。
それなら外国から買えばいいとなるが外国でも激減しているし日本と同品質のものはさらに少ない。
それにまず、そんな古木巨木を伐採して輸出など、そんな生態系・自然破壊を許す国などないでしょう。
だから日本のコメに相当する古木巨木は日本で作るしかない。
そこでTPPに慎重な農業団体に提言。
TPP推進した米国に謝罪と賠償を要求などと南朝鮮みたいな発想はやめなさい。
それより日本の農業を磨いて、食料自給だけでなく輸出もできるくらいにする方が先では。