一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『最高の人生の見つけ方』

2008-12-09 | キネマ
原題は"Bucket List"字幕では「棺おけリスト」と言ってましたが、Bucketはいわゆるバケツで、Kick The Bucket=くたばるというイディオム(しばり首の人の立っているバケツを蹴飛ばすことから来たらしい)から、死ぬ前にすることのリストのことです。

大富豪のジャックニコルソンと自動車修理工のモーガン・フリーマンがともに余命6ヶ月を宣告されて同じ病室で出会い、Bucket Listを実現するために旅に出る、という話です。

キャスティングとあらすじだけで勝ったも同然という感じの映画なので、素直でない僕は遠ざけていて半額セールでやっと観たのですが、悔しいながら非常に面白い映画でした。

役者が芸達者なのはさておき、そもそも大富豪と自動車修理工が同じ病室、というところから、Bucket Listの埋めかたまで、人生の最後をどう生きるかを考えさせられつつ、いやみのない伏線を気の利いた科白の中に巧みにちりばた脚本もお見事です。

末期医療とQuality of Life、家族愛、さらに、そうはいっても最後を楽しむにも金とユーモアのセンス、さらに知識と想像力も必要だよな、などいろいろ考えさせられます。


おすすめです。


PS
『かもめ食堂』を観て「コピ・ルアック」のことを知っていたので、そこの伏線の部分は個人的にはわかってしまってたのでちょっと残念でした(でも展開の仕方は予想以上だったので満足)。
それくらい脚本は練られています。


コメント
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