toshiさんのblogで紹介されていた本です。
著者は大阪で大手の法律事務所である北浜法律事務所
の代表(創業者?)弁護士(プロフィールはこちら)で、自らが破産管財人や更生管財人としてかかわった事件の経験を語っています。
話としては著者が若手・中堅だった頃(1970~80年代)の事件が中心です。
今では取引先の倒産リスクを考えるにあたって管財人は経済合理的な判断をする、ということを前提にしていますが、現在に比べて法整備や事件処理のルールが未整備で制度的・慣行的な制約があった中で、先例となる事案を開拓した様が生き生きと語られています。
ときおり大御所の脱線風なところが顔を出すのもご愛敬です。
残念なのは、最近の新書ブームにありがちなキャッチーなタイトル(当然「ウラを即座に見抜く方法」を期待した人はがっかりすると思います)なのは百歩譲って許すとして、最近のノウハウ本によくありがちな各章の末尾にポイントを箇条書きにしていてその部分が浮いてしまっているところです。
読み飛ばしてしまえばいいのですが、現場に足を運んで人の話を聞き洞察力を働かせ解決策を先例にとらわれずに考え出すという著者としては「ノウハウは箇条書きで得られるものではない」と言いたいところなのではないでしょうか。
昨今「小先生の自慢話」というのは拝聴することが多いのですが、なかなかうかがう機会のない「大先生のためになる昔話」に触れることができる本としてお勧めです。
著者は大阪で大手の法律事務所である北浜法律事務所
の代表(創業者?)弁護士(プロフィールはこちら)で、自らが破産管財人や更生管財人としてかかわった事件の経験を語っています。
話としては著者が若手・中堅だった頃(1970~80年代)の事件が中心です。
今では取引先の倒産リスクを考えるにあたって管財人は経済合理的な判断をする、ということを前提にしていますが、現在に比べて法整備や事件処理のルールが未整備で制度的・慣行的な制約があった中で、先例となる事案を開拓した様が生き生きと語られています。
ときおり大御所の脱線風なところが顔を出すのもご愛敬です。
残念なのは、最近の新書ブームにありがちなキャッチーなタイトル(当然「ウラを即座に見抜く方法」を期待した人はがっかりすると思います)なのは百歩譲って許すとして、最近のノウハウ本によくありがちな各章の末尾にポイントを箇条書きにしていてその部分が浮いてしまっているところです。
読み飛ばしてしまえばいいのですが、現場に足を運んで人の話を聞き洞察力を働かせ解決策を先例にとらわれずに考え出すという著者としては「ノウハウは箇条書きで得られるものではない」と言いたいところなのではないでしょうか。
昨今「小先生の自慢話」というのは拝聴することが多いのですが、なかなかうかがう機会のない「大先生のためになる昔話」に触れることができる本としてお勧めです。