一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ユニマットとシグ片山(南西楽園余談 後編)

2005-08-13 | よしなしごと
(ちょっと間が開いてしまいましたが前編から続きです)

ではシグ・片山氏はどこに行ってしまったのでしょうか。


改めて調べてみると、もともと、ユニマットという自販機営業は、やはりユナイテッド・スチール社の一事業部として1963年に創設されていたようです。
ただ、その後その営業は日本たばこ産業(JT)に売却されたようです。
こちらをご参照ください。)

また、オフィス用コーヒーマシンの㈱ユニマット・オフィスコの株主は
 ユニマット・ホールディング 37%
 日本たばこ 18%
となっています。

一方、貸金業のユニマット・ライフ も、今やシティバンク系列のCFJ株式会社の1ブランドになっているようです。

また、南西楽園の㈱ユニマットフューチャーの経歴を見ると
 昭和 47年 : 4月 銚子観光開発株式会社設立
 平成 7年 : 10月 株式会社ユニマットトレイディングと合併し、
        株式会社レインボー開発に商号変更
 平成 13年 : 9月 ユニマットキャピタルに商号変更
 平成 13年 : 9月 株式会社南西楽園に商号変更
 平成 13年 : 10月 株式会社ユニマットリバティーより
        宮古島ホテル・ゴルフ場等営業譲受
 平成 13年 : 11月 南西楽園小浜島リゾート開業
 平成 16年 : 2月 株式会社ユニマットリバティーより
        レストラン&ブライダル事業等営業譲受
 平成 16年 : 7月 南西楽園西表サンクチュアリーリゾート
        ニラカナイ開業
 平成 16年 : 9月 株式会社ユニマットフューチャーに商号変更
とあります。


これらを見るとユニマット・グループというのは、M&Aを繰り返す一方で、事業や会社を適宜売却してキャピタルゲインを得、業態を変幻自在に変えながら業容を拡大しているようです。


ここからは推測ですが、シグ・片山氏のユナイテッド・スチール社と今のユニマット社は次のような関係にあったのではないかと思われます。


シグ・片山氏はユナイテッド・スチール社を貸金業を営む高橋洋二氏に売却した。
高橋氏はユニマットのブランドを前面に押し出し、貸金業やその他のグループ会社を商号変更した(※)。
一方、ここ数年は自販機事業や貸金業子会社を売却するとともに、不動産・リゾート開発などに業容を変更しようとしている。
(※この辺は、買収した会社の商号だった「ライブドア」を使ってしまうホリエモンと同じ発想ですね)


ということで、結局南西楽園とシグ・片山氏がつながったら面白いな、という連想ゲームは成立しなかったようです。

しかし、類は友を呼ぶ、というのか歴史は繰り返す、というのか、「ユニマット」ブランドを引き継いだ高橋氏も、シグ片山氏同様かなりきわどいことをやっていると見受けられるところはそれなりに興味深いものがありました。
(ただ、この10年で業態を変えつつ成長してきたという戦略性・先見性の部分は、評価すべきだとは思います。)


何か妙な思いつきで小ネタをこねくり回しているだけ(しかも立花隆氏のように徹底して調べる根性もないw)で終ってしまいましたが、夏の夜の暇つぶしとしては結構楽しめました。
コメント (16)
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