小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

カッコいい母島の男の子!!

2019年02月20日 | 母島 暮らし 子供
■父島から遅れて2週間、母島のカンヒザクラもだいぶ花が増えてきました♪

僕が週に少しだけ働いている介護の職場でも植えた桜がついに咲いて、みんなで喜んでいる所です(*^_^*)

桜という樹は不思議ですね~
葉っぱの前にまず美しい花で見る人をうっとりさせてくれます♡

そんな桜を眺める休日、次女と脇浜に釣りに行く事になりました。
前日に、釣りを教えてくれるという同級生の男の子(小3)がいるのです♪

その男の子がすごくカッコいいのです!!!!


■僕は別の用事があり、一度子供だけ灯台周辺に残して港に人のお迎えに行きました。

すると突然の横殴りの大雨!!スコールです!!
釣りをしている子供達大丈夫だろうか?

急いで脇浜に戻ってみると、脇浜の屋根のあるステージに避難しているびしょ濡れの大人たち(釣りをしていた観光客)がいました。
子供たちが心配になって見に行くと、全然濡れておらず、さっさと釣りを再開していました(笑)。

「雨、大丈夫だったの?」
聞いてみました。

「うん!風の反対方向(風下)の灯台の裏に隠れてやり過ごした!へっちゃら!」

…う~む。なんてカッコいいんだ。
大して動かずに、その場の物を見事に利用して切り抜けるとは!!
大人では敵わない、類稀なセンスをもっています♡


■さらに小学3年生の彼は言います。
「これあげる!」

みると見事な40cm位のチギ(バラハタ)です!

なんでも釣りというよりは、定置針みたいな仕掛けでゲットした獲物だそうです。
すごいな~!
もう「はらわた」や「えら」なども取られており、下処理まで終えた状態。
口に紐を通し、完全にお持ち帰り状態(*^_^*)

すごい小学生です。
お礼を言って有難く頂きました☆

釣ったロクセンスズメダイ達をどんどん餌として利用してさらなる大物を狙っています。
凄すぎます♪

次女も初めて小さいですが、カモンハタを釣れたようです(*^_^*)

さらに、
その後メアジの大群が確認できて、彼は仕掛けをさっと変え、メアジ釣りにシフト。

周囲の観光客の大人5人が全く釣れない中、小学3年生の彼だけがバンバンとメアジを釣り上げます。
「おい!なんで小学生ばかり釣れるんだよ~!」
と大人は嘆きます(笑)。

すると、小学生の彼は大人に
「この竿じゃしなり過ぎてダメだね。こっちにするといいんじゃない?」
とアドバイス。

ああ、もうカッコ良過ぎて言葉になりません。

小学3年生の彼は自分で仕掛けを組み、魚を釣り、鱗とはらわたを当たり前に処理するのです。
釣れない大人へのアドバイスも的確。

僕の価値観に照らし合わせると、なんて最高のオトコなのでしょう!!
カッコ良過ぎるのです!!

学校の勉強よりはるかに大事なものを彼は身に付けていると感じます。
言わば、「生きる力」です。

その後はアオリイカの姿も見えて、イカ釣りにシフトしました♪

ルアーを入れて、目視しながらイカとの駆け引きを楽しむのは島ならではな気がします☆

僕が褒めていると、
釣りの達人の幼くも逞しい彼が言います。
「でもね島のTっちゃんや、Nいさんの方がすごい。彼らは神レベルだよ!」
僕から見ても超尊敬する彼にとっても超尊敬できる大人が母島にはいるというのです。
リスペクト出来る大人が周りにいるという最高の環境です♪

その日も水平線に沈む夕日を見ながら考えました。

人として必要な能力(スキル)についてです。

学校で学ぶ勉強や、会社で働くことも大事でしょう。
人間関係や、地域社会の活動も大事でしょう。

しかし、今回僕の魂を揺さぶるのは、
貨幣経済や大量消費の世界ではなく、
ただ単純に獲物を獲って生きて行くという本能に訴える部分でした。

僕自身は釣りはあまり好きではないのですが、
潜って銛で漁をするのは大好きです♪

今年は暖かくなったら、ちょっと頑張ろうかな(*^_^*)
そう思わせてくれました。

狩猟民族の本能に訴えかけるものを小学3年生の彼は持っていると思います。

将来は漁師になりたいという、すごく純粋でまっとうな魂の彼を僕はずっと見守っていきたいです♪



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