小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

津軽三味線との出会いと師走な季節

2017年12月22日 | 母島 日常 日記
■12月は師走(しわす)と言いますね。
師匠が走り回るほど忙しい年の暮れ…

個人的には10月からずっと師走状態なのですが(笑)、
畑的には11月からの長雨でなかなか作業が進まず、
気持ちばかり焦ってばかりです。

しかし先日、次女の保護者個人面談に行く途中に、
夕日があまりに綺麗で足を止めてしまいました。

当たり前の日常に、
こんな景色を魅せてくれる自然に感謝の気持ちでいっぱいです♡

ローゼルの種取り、
冬野菜の作付け(まだそんな段階w!!)
ジャガイモの植え付け、
来季の土の準備、
とにかくずっと毎日雨続きで、それらが進まない上に、
子供たちも体調を崩したりして、
すっかり鬱々とした日々を過ごしていますが、
そんな中、後光のように光り輝く存在が登場しました!

■なんと津軽三味線!!!

今最高にハマっています。

だって弦楽器なのに“弾く”と言わず“叩く”と言うんですよ?
そう、津軽三味線は弦打楽器なのです!!
これが超気持ちいい♡

そしてフレットレス!
元々音痴なので、難儀するかと思っていたのですが、
これまた超絶気持ちいい♪

なんなんだ!?これわ!!??

■この津軽三味線は、
今年の2月に行った沖縄で出逢ったファミリーの方に譲って頂きました。
とても大事なものを譲り受けて、
今僕の手元にあります。
(沖縄から来た三線でなく、津軽三味線というのもまた不思議ですw)

以前、三線は弾かせてもらった事は何度もあるのですが、
そこまでグッと来ませんでした。
津軽三味線はググっときましたねぇ(笑)!


調べてみると、三味線はこの天神(てんじん)と呼ばれる、
ギターで言うヘッド部分の先端の曲りがとても重要らしいのです。
ここが欠けるだけで音の響きが大きく変わるそうです。
カバーで保護されているのもうなずけます。


あと面白いのが、一番手前「一の弦」が上駒の金属から落ちていて、
直接、棹(さお)にかるく触れています。
この部分を「さわり」と言うらしく、
多少のビビり音が発生します。(これは沖縄の三線にはない部分)
この残響音が三味線らしさを出しているようです。


棹を高めに構えて、
はやく移動することが多いので、指スリというの付けて、滑りを滑らかにするようです。
(まだそんなに速く動かせないっ!)

■もちろん、教えてくれる人なんておらず、
楽譜も読めず(読む気もなく)、
超下手くそですよ~(笑)!
じゃんがら節なんて夢のまた夢です。
津軽っぽく叩いてと言われても、
何が津軽っぽいかもわからない状態です!

今は我流で好きな曲や
島の古謡(丸木舟やレモン林、母島音頭など)や童謡を奏でているだけなのですが、
あまりに楽しくて時を忘れます(*^_^*)

チューニングの安定感や
糸巻き(ペグ)の安心感はギターに軍配が上がりますが、
3つの糸を撥(ばち)で叩いて弾く快感は、
圧倒的です!!

きっとベースなどのスラップ奏法が出来る人は、
こんな気持ちなのだろうか!?と思いました。

そんな津軽三味線を壁にかけて、
ちょっとした瞬間にも日々叩いております。


胴は動物の皮でネコ皮とよく聞きますが、
今は犬皮が主流だそうです。


ギターで言うブリッチ部分の駒は、精巧に竹でできています。
前後に動かす事が出来て、
この位置で音の柔らかさが調整できます。

撥(ばち)は鼈甲(べっこう)でできていて、
生音でも叩くと結構な音量がでます。

鼈甲(右)は高価な撥で、娘に触らせるのも心配なので、
基本はプラの撥(左)で叩いています♪

三味線の歴史、起源は諸説あるようですが、
室町時代に中国の「三絃」が琉球へ渡来し「三線」となり、
今から約450年ほど前、沖縄(当時、琉球)から大阪の堺に、
三線(さんしん)が伝わり、その三線をもとに、三味線が出来たそうです。

叩いて触って、色んな構造の工夫を見ると、
先人たちの情熱や想いが伝わってきて、ワクワクします!

沖縄のYさん、
本当にありがとうございます♪



■そんな師走の日常、
ミズナギドリ達の巣立ちもほぼ終了となり、
島の前浜のガジュマルには恒例のイリュミネーションが点灯されました!
子供たちも大喜びです!

昼間は半袖な母島ですが、
こうして季節が巡ってくるのを感じるのはとても好きです。

小笠原の冬と言えばザトウクジラ!
今年は12/2に南崎から今シーズン初クジラの親子を見ることができました♪

沖港のすぐ沖の方です。
今年生まれっぽい子クジラはバンバン跳ねて、超元気でした♡

横でゆっくり泳いでいる母親からしたら
「まったく、そんなに跳ねたらお腹すくでしょ。
 すぐにおっぱいのみにくるんだろうね~この子は(笑)」
なんて思っているのかも知れませんね。

何人か島の人と沖縄から来ている人と一緒に眺めていたのですが、
島の人々がほのぼのと「クジラの季節だね~」と笑顔がこぼれるのがなんだかとても微笑ましかったです。

OWAによると、
今年の母島周辺で産まれた子クジラではないかとのことです。

ぽかぽかした日に出逢った島の冬の気配が、
なんだかとても嬉しい瞬間でした♪


■毎日学校へ通う子供たちに作る弁当は、
この時期は塩漬けローゼルが必須です☆
※母島小中学校には給食はありません!

卵、ローゼル、オクラ、人参が自家製。
サワラは島の漁師さんに頂いたもの。

オクラなんて夏からずっと毎日だし、
大して大きくメニュー変更はしない場合が多いですが、
子供たちは毎日文句も言わず、美味しいと食べてくれるので有難い限りです(*^_^*)



季節と言えば渡り鳥。
最近玉川ダムに来ている、カイツブリです。
でも、どうしてそんなにびっくりしたような顔をしているんだろう(笑)?

さあ、師走もあと10日を切りました!
まだ年賀状は1枚も書いていない(笑)!
頑張るぞ~!!

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