ジェンダーからみるカンボジア

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76歳トランス女性、大学の講義へ

2015年05月29日 | カンボジアの生活

 

 

昨年、性的マイノリティの調査を一緒にしてもらった、カリスマ・トランス女性、Sotheavy。76歳の彼女、国際会議でちょっと発言して、さすが参加者の心をつかんだので、「ねえ、講義に来てくれない?」と誘ってみた。

↓2ヶ月ぶり、怪我をしてたんだけれどだいぶん良くなってる

残念だったのは、昨年インタビューしたシエムリアップのトランス女性がエイズで亡くなったっていうニュース。年末までに、もう一回会いに行って、ライフストーリーを聞きたかったのに・・・ソーティビーも含め、エイズの人が多いので、早いうちに話を聞いておかないと!!

↓国際会議最終日、カンボジアの調査セッション

一橋大学から数名いらしていて、とても貴重な研究をされている人たちで、さらに若くて元気のいい男性たちで、あえてとても嬉しかったのである。男性に対する性暴力で研究している日本の人がいるなんて、頼もしい!!

↓こちらは全体会合、200名以上が最後まで参加した会議

ソーティービーがクラスに来てくれることになったので、学生たちに、「ソーティビーにクラスに来てもらって、彼女の人生について語ってもらうことになったよ」って伝えると、他の講義にでなきゃいけない学生たちも、「わたしも参加したい!!」とのことで、教室は満員になって彼女のライフストーリーを聞くことに。

とても76歳とは思えない・・・・・1時間半立ちっぱなしで、自分の人生を語ってくれたのである。録音の許可をとったので、ぜひ彼女のライフストーリーも、何かの形で発表したいな。聞いたことのない話もあったのだけれど、何度聞いてもすごい話なのである。でも、フランス人将校との恋愛の部分はもっと聞きたいな。50年代のカンボジアってどんなかんじだったのかな。

講義では、苦労話がたくさんでてきて、泣き出す学生も多数・・・・特に集団レイプの話は、ちょっとなまなましくって、でも学生たちは誰も寝る子もいなく、吸引されるように彼女の話にくいついてた。

↓最後に、学生からプレゼントを渡してもらう

彼女の講義がすごすぎで、この次の講義にきてもらった阪大の先生の講義がちょっと霞んだのであった・・・・とても内容のある話だったんだけれどな。

学生達は、一学期間、わたしと48時間勉強するのだけれど、間違いなくこの講義がハイライトになったはず。

情熱を持ってる人、語れる話を持ってる彼女はすごいな。一緒にいれて、とってもうれしい。次の調査まで元気でいてくれるといいなあ。

↓最近毎日通ってるDIPLOMAT、シドニーサンドはちょっとおもかった・・

 

明日から、ラタナキリで3日間、4人の女性のライフストーリーを聞き取りに出かける。

紛争下での出産の話に加えて、学生達は、合計32名の高齢者にインタビューして、カンボジアの結婚や出産、クメールルージュ時代について聞き取り。いろいろ学んでくれるといいな。一番学んでいるのは、わたしなんだけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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