玄文社主人の書斎

玄文社主人日々の雑感もしくは読後ノート

配達がない

2010年02月01日 | 日記
 山場は十五日だった。朝から夜まで雪が降り続いた。この日、柏崎タクシーが全国で初めてプラグイン・ハイブリッド車を導入するというので、取材に行ったが、車で行っても駐車場がないだろうと思い、カメラを担いで歩いて出掛けた。
 諏訪町通りでは歩道に雪が積みあげられ、その山の間に溝のようにして、人一人がやっと通れるくらいの道が確保されている。歩きづらいし、前から人が来ると、すれ違いができないので、少し広い所で待っていなければならない。普段なら十分で歩ける距離を二十分かけて歩いた。
 夜には体育協会の新春懇談会が産文会館で開かれるので、これも当然歩いて出掛けた。雪が降り止む気配はまったくない。“このまま降り続けたらどうなるのだろう”と恐怖感を覚えるほどだった。
 それよりも新春懇談会を開くことができるのだろうかと心配した。交通機関はほとんどがマヒしているから、会場に到達できない人が大勢いるのではないか。会費が徴収できないとなると、大赤字になってしまうのではないかなどと、余計な心配までしてしまった。
 案の定、四百人が参加するはずの会場は空席だらけで、開会時には三分の一ほどが空席になっていた。一時間以上も遅れて到着した来賓もいたが、宴たけなわとなるころには空席は目立たなくなっていた。参加者の根性を感じた。
 ところで、十八日・十九日と越後タイムス社の私書箱には一通の郵便物も入っていなかった。自宅の方にも二日間まったく郵便の配達が行われなかった。十六日に新潟市で投函された郵便物があり、それを待っていたのだが、十九日の夜まで待ったが届かない。
 二十日の朝、本局で尋ねたところ、その郵便物はまだ配達されずにそこにあった。“雪のため配達ができなかった”というが、某宅配便は最もひどい道路状況の時もちゃんと配達業務を行っていたが……。

越後タイムス1月22日「週末点描」より)


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