今日は、鉄道記念日だから (2006.10.14)

2006-10-14 21:00:28 | Weblog

鉄道記念日です。この週末に、鉄道のお祭りはないのでしょうか。それとも気がつかないだけなのか。
15年ぐらい前には、よく大宮駅の汽車工場や操車場で広げられるイベントに出かけていました。うちは子どもづれで出かけていましたが、むしろ大人の方が大勢駆けつけていました。機関区工場が一般開放され、蒸気機関車、電気機関車を間近に見ることができるお祭りでした。

私は、鉄道が走っていないばかりかバスも走っていない山間部に育ちました。一年に一回ぐらい接する汽車、蒸気機関車のもつ凄み・圧倒的な巨大さには憧憬の気持ちがあったかもしれません。今の時代、この町で育つ子どもたちは、全然ちがうでしょう。それでも、ごくたまに、特別な日に乗る特急列車や新幹線への思いには同じような感情があるかもしれません。旅は、やっぱり、いつの時代にも鉄道です。

やはり蒸気機関車です。D51(デゴイチ)でもなく、C57(貴婦人)でもなく、断然C62が好きですね。日本最大の蒸気機関車です。国鉄のダイヤからSLが消えたのは、1972(昭和47)年9月です。ちょうど私は札幌に住んでいました。C622とC623が重連でひく急行列車の最終日は、8月27日です。大勢の“本土”からの鉄道ファンと同じようにカメラを向けていました。

そして走らなくなった蒸気機関車のために、いつでも動く形で保存(動態保存)される京都・梅小路蒸気機関車館がオープン。C622(C62の2号機)が保存されました。C621は山口県の小郡、C623は小樽築港機関区に残されました。
それに、その頃全国ありとあらゆる所に、SL(圧倒的にD51が多い)が保存(静態保存)、いや飾られました。

 

しょうわ町(現春日部市)に住む人にとって、自転車でも行ける清水公園にはなんどもでかけたことがあるでしょう。
清水公園にもD51が保存されていました。もう何年も出かけていないのでわかりませんが、今どうなっているでしょう。1990年頃、子どもらと出かけていた頃から、手入れがされていなく、錆だらけで、ガラスはワレ、輝くべきナンバープレートもはずされた無残な汚らしい姿をさらしていました。整備できないなら撤去した方がいいなあ、なんて思っていました。ブームにのって持ってきても、すぐに持て余したかもしれません。ちゃんと保存することは大変なことなのです。

東京・神田にあった鉄道博物館はいったん閉館し、来年(1972)10月に大宮駅近くにオープンします。こちら本物の博物館、動く蒸気機関車も見えそうです。来年の鉄道記念日が今から楽しみです。

 【おまけ】

 C622
C621

昨年(2005)、京都に出かけた時、まさに30年ぶりに梅小路蒸気機関車館を訪ねました。C622は、子どもたち乗せて構内を走っていました。小郡にいたC621も、ここにいました。C623は、毎年夏に北海道で観光列車を引っぱっているようです。


*今日の本棚からは、その頃に書いた原稿にします。雑誌“蒸気機関車”昭和51年新年号です。


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