厄除けのお札は、角大師と呼ばれています(2006.11.9)

2006-11-09 17:54:23 | Weblog

*左が、角大師(つのだいし)のお札

この間、鳥取・三徳山でもらったお札をブログに紹介したら、コメントをもらいました。薄気味の悪いお札だなと思っていました。今まで、この図柄を見たことがありません。旅に出て、けっこう神社・仏閣を訪ねるのですが、お札・お守りのたぐいは、まず買いません。お賽銭もほんの少しだけです。

ネットで、お札のいわれを調べてみようとして、まず鬼・お札をキーワードに検索していて、“角大師(つのだいし)”という呼び名であることがわかりました。
角大師で検索するとたくさん出てきます。全国各地のお寺の厄除けのお札で、こんなにポピュラーなのに、知らなかったのです。よほど不信心なのでしょう。

 荒廃した比叡山を再興、比叡山中輿の祖とされる十世紀の高僧、元三大師(がんざんだいし)は、魔を降伏させることにかけてはかなうものがいないほどの法力を持っていて、降魔(ごうま)大師とも呼ばれたお坊さんです。
疫病が流行していた永観2(984)年、元三大師は鏡の前で座禅をし、自らの姿を骨ばかりの鬼に変え、その姿を弟子に書かせた絵をお札に刷って、家々の戸口に張るように命じ て疫病を退散させたといいます。これが、疫病をはじめ、全ての厄災を除き、盗賊や邪悪な心を持つ者を進入させないという幅広い魔除けの習俗となって、この角大師のお札が大流行したのです。

家の東か南かに貼れ、との教えにそって、私も玄関に貼ってみます。
ついでに、ネットで見つけた俳句を紹介します。
   角大師 井出の蛙の ひぼしかな  (芭蕉)

“角大師様は、井戸から出た蛙(かえる)の日干し・・・・・”
芭蕉もけっこう不信心モンだなあ。
と思うべきか。鋭い観察力というべきか。どちらでしょう。
さすが芭蕉、と思ってしまいますね。

  【おまけ】
*角大師の本当のお名前は、十八代天台座主慈恵大師良源です。

*元日3日が命日であるから元三大師と呼ばれているのです。正月三日に元三護摩を焚く寺も多いようです。来年の初詣プランに入れ、特別なお札をもらってくるのもいいでしょう。

*ネットをみていると、角大師のお札、お守りからTシャツまで、通信販売されています。お札のネット販売って、ご利益・ききめは、あるのだろうか。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-03-20 18:43:35
私もこのお札を頂き玄関に貼ってあります
でもこのお札の由来は知りませんでした
お陰で名高き僧侶の姿だと言う事を知り 更に
有り難きお札だと思うようになりました 教えて下さって有難うございます
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