先週末(17日)にネパール料理を食べた日のお昼には、池袋の古本市でブラブラしていました。旧庄和町(春日部市)だけで生活するようになって、遠いと感じる東京に出かけるときは、2つ3つのことを同時にすませるのです。
昔から、池袋にいくことはあまりなかったのです。しかし、なんかの用事で池袋にいくときは、必ず本屋・リブロに立ち寄っていました。私の好みにフィットした本屋なのです。
そこの2階で、恒例の古本市があったのです。
人も多いし、ただただふらふらしながら、本箱の前を流れていっただけです。自然と若かりし頃、60~70年の記憶があって、買わなかった、買えなかった本に手が伸びます。 70年代の女の子向け“anan”の創刊号が8,000円だった。これも70年代文化のひとつだったでしょう。むろんいりません。それでも、古本5冊ほど買いました。
レコードをおいている店もあって、“ニューポート・フォーク・フェスティバル 1963年”のライブ盤がありました。1964年リリースの日本盤なのです。12,000円です。まさに当時欲しくても買えなかったレコードというか、発売そのものもよく知らなかった。当時はたぶん2,000円だったでしょう。
(2食付下宿が月8,000円。喫茶店のコーヒーもラーメン屋のラーメンも100円かな)
その後、そのUS(アメリカ)盤のLPレコードを買ったし、CD版が出たときにも買っているのです。それでも買おうか、どうしようかと悩むのです。本と違って、LPレコードに初版に価値があるという意識はありません。<日本盤で微妙にジャケットデザインが違う程度>なのですが、買えなかった時代へのリベンジみたいなものです。
結局、買わなかったのですが、帰ってからも“うじうじ”と、もう一度出かけようかと思ったりしていました。
アメリカ・ニューポートでのフォーク・フェスティバルは、10年間ぐらいあったのですが、1963,64,65年あたりが、フォークソングが最も社会にインパクトもっていた時代なのです。フォークソングを歌うことで、世界の動きに直接関わっているように思えた時代です。ピート・シーガー、ジョーン・バエズ、ボブ・ディラン、それにピーター・ポール アンド マリー(PPM)らは、ニューポート・フォーク・フェスティバルを通して、日本に流れてきたのです。歌声と社会的行動を、ラジオやレコードをとおして、私らは知りました。そして、私らもギターを買ったのです。
当時まだ、日本には映像が伝わってきません。歌っている姿なんか知らないのです。フォークシンガーたちの日本公演は、1968年頃になってからなのです。
米国では、そのフェスティバルが“FESTIVAL”のタイトルで映画になっていました。ずっと後になって、日本でもテレビ東京で、放映したらしいのですが、私は知りませんでした。その自家製録画ビデオが、新宿あたりの海賊版屋で売り出され買って見ていました。つい最近、2,3年ほど前には、DVD版が売り出され、これも買いました。庄和町のTSUTAYAでも売っていたでしょう。
【おまけ】
* PPMのポールの歌うが横田めぐみさんへのメッセージソングについて、1月30日にブログに書きました<ここです> 。
*その“Song for Megumi”のCDが売り出されたようです。そのことで、横田さん夫妻や安倍首相の前で歌うポールの“Song for Megumi”がNHKニュースで映像として流れていました。
* ニュースで、60年代のPPMを紹介するVideo映像に、ニューポート・フォーク・フェスティバル1963のシーンも使われていました。
* 今年5月ごろには、コンサートもあるようです。すでにチケットも売り出されたようです。