ここ2、3日くず鉄窃盗団のニュースが流れています。茨城県あたりだから、遠くの話ではありません。
道路脇側溝を覆う金属板、駐車場などにある逆U型自動車進入止め、そして、半鐘が30個とか50個とか盗まれたらしい。う~~んと唖然としてしまう。
<金属相場の上げ下げで、こんなことも“ビジネス・モデル”と考える“企業”があるのか>、なにもかもがビジネスの世の中です、ありえます。
今朝、うちから3,4分のところにある半鐘がひょっとして、なくなっているのではないかと思い、散歩コースをはずれて、見に行きました。大丈夫です。ありました。確かに、日常誰も気にも留めない半鐘です。気がついたら、盗られていたなんて、十分に考えられます。
私の行動範囲で、旧庄和町内(現春日部市の一部)で、他に、半鐘台がどこにあるのか、思い当たりません。30年程ここに住んでいますが、幸いというべきか、この鐘が鳴らされたのを聞いたことがありません。鉄骨でタワー状に作ってあります。町にとっても不要なもの、時代の遺産のようにも思います。共同のシンボルの遺産なのです、大事にしたい。
デジカメで写真を撮りましたが、ご近所さんが怪訝そうに見ていたかもしれません。
私の育った岡山県の田舎では、にひとつ、もっと高い“かねつき台(と言っていた)”がありました。鐘のたたき方で、近い火事、遠い火事がわかりました。夜中に飛び起きたこともあります。
そういえば、中学生の頃、“4つ下の弟がいなくなった”ことがあって、心配する母親に、“かねつき台だよ”と教えたことがありました。私(兄貴)のカンなのです。弟がそこで何をしていたかは、知りませんが、そこにいました。いい景色だったのです。男の子が登ることにも寛容な時代だったのです。
やや寒の小雨の中を歩いて、旧庄和町役場に用事です。今日の公園に人影はありませんでした。
*半鐘も旧役場も、もう不要かもしれません。資産の有効利用という論理で、民間に払い下げられるかもしれません。“夕張市”のように・・・・・・。4月から、春日部市役所庄和支所の役割は、ぐんと小さくなり、とりあえず倉庫化への道をたどるようです。大事にしたいのです。半鐘と同じように、ときどき“まだあるな”と確認が必要でしょう。