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映画「はやぶさ 遥かなる帰還」

2012年02月21日 12時13分07秒 | 映画・社会

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」を見てきました。
「はやぶさ」を題材にした映画が昨年から3本作られています。

1作目は、昨年に封切られた「はやぶさ/HAYABUSA」はFOX系で主演 竹内結子 西田敏行でした。
3作目は、来月10日に公開される、松竹系で「おかえり はやぶさ」 主演 藤原竜也、三浦友和です。

今回見てきたのは、1月11日封切りされた2作目です。
1作目は見ていませんので比較は出来ませんが、根本にあるのは、音信不通となった「はやぶさ」が長い年月をかけて、その使命を果たしたと言うことなのですが、そのあきらめない精神を発揮する主人公を誰に照準を合わせて物語を作っているのかの違いなのでしょうか?

  

 今回のはやぶさには、多くの脇役が固めていますが、主人公はやはりこのJAXA(宇宙航空研究開発機構)プロジェクトマネージャーの山口俊一郎教授(渡辺謙)です。

2003年5月、小惑星探査機”はやぶさ”を搭載したロケットが鹿児島県内之浦観測所から飛び立ち、その小惑星”いとかわ”から太陽系や地球の起源を探る手掛かりとなる砂や石を持ち帰ることが最大の目的です。
これは、世界初で、世界の科学者の注目の的となっています。
現地にはNASAからも見学に来ており、その見学者曰く「ボロをまとったマリリンモンロー」とこの管制塔は貧弱だが、技術は一流と言いたかったようですが、この言葉が印象的でした。

 

話は、山口教授とそれを取り巻くJAXAの人々とそれを取材する新聞記者の井上真理(夏川結衣)の家族を中心に進みます。

真理は、カプセル担当の鎌田助教授(小澤征悦)や広報担当の丸川教授(藤竜也)などのプロジェクトチームの取材を続ける一方、疎遠になっている町工場を経営している東出(山崎努)と会い、シングルマザーとして子供を抱えながら多忙を極めていました。

2004年に”いとかわ”の撮影に成功します。
2005年に”いとかわ”のサンプル採取に失敗かと思わせる事態となり、再度挑戦するかどうかで紛糾します。

 
 小惑星 ”いとかわ”

ここでこの物語の最大の山場をむかえます。
化学エンジンの燃料漏れで、姿勢操作が出来ず、このエンジンを開発した藤中教授(江口洋介)とNEC社員の森内(吉岡秀隆)がこの危機について紛糾します。

4つあるイオンエンジンがまともに稼働出来ず、その4つのエンジンを交差させ燃料噴射に成功し姿勢制御に成功します。

それでも、地球への帰還が3年延びてしまい、2009年に最後のエンジンも停止していまい、通信が途絶えてします。

困難が次々発生しますが、帰還させるというあきらめない気持ちがプロジェクトチームをマネジャーの山口が引っ張って行き、日本の技術の結集という想いがひとつになります。

新聞記者の真理も”はやぶさ”の帰還という想いが、父親との距離を縮めていきます。

結局この映画は、科学映画なのか人間ドラマなのか分からなくなりますが、ともかく、”はやぶさ”という人生をかけた科学者、技術者たちの熱い想いが成功へと導いたという物語です。

 



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