長生きすることは、本当に幸せなのか・・
何が正義なのか、何が正しいのか・・・
この映画は、今、日本が直面している重要な社会問題であり、高齢社会の介護の問題は誰もが少なからず関わることなのです。
出来れば避けたい、目を背けたいことでもあるのですが・・・
一言で”介護”と言っても、社会的な問題だけではなく、家族の問題でもあり、人間の尊厳の問題でもあるのです。
映画は、早朝の民家で老人と訪問介護センターの所長の死体が発見されたところから始まります。
捜査線上には、センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)が上がるが、彼は介護家族から慕われる献身的な弁護士なのです。
検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が務める介護センターが世話をしている老人の死亡率が他施設よりもダントツに死亡率が高く、、彼が働き始めてから40人を超えることが判明した。
事実を明らかにするため斯波と対峙することになった大友は、彼の主張に驚愕し、戸惑いを隠せなかった。
それは、斯波は「殺人」ではなく、「救い」だと・・・
斯波の父親も・・・・ 多くの介護者は、彼を慕っていた
この映画を見る前には、一瞬神奈川県相模原市で2016年に起きた障害者施設の刺殺事件を思い出しましたが、その考え方とは全く違ったものであると思いました。
といっても、どちらが正しいとかいう問題ではなく、社会や人それぞれの人の心には想像もつかない問題が潜んでいるということなのでしょうか・・・
調べてゆくと、介護家族の厳しい現実が突き付けられ、大友の”法のもとでの正義”と斯波の”信念”とが向き合い、激しく衝突します。
他に、鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、藤田弓子、柄本明などの好演も見逃せません。
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