民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

アメリカシロヒトリ

2017-09-05 16:10:54 | その他

アメリカシロヒトリといっても、何かイメージできない方も多いでしょう。体長2センチくらいの毛虫です。外来種なのですが、今の季節に盛んに繁殖して、大きな木を1本葉を食いつくしてしまいます。くるみとか、桑とかの柔らかな葉を好みます。

私の実家は空き家となっているのですが、その家の裏を小さな堰が流れています。そして、その堰の向こう側には新聞の専売所があります。その堰の両側にはいつからか、境界のくいが打たれました。堰は川の両側にあるどちらの家のものでもありませんよ、という表明だと思います。川は水利組合のものだから、堰の両側の土手も水利組合のものでしょう。正直、おかしな境界意識をもったものだと思いました。土手の草刈りなどは誰がするのでしょう。我が家は田んぼはなく、水利とは無縁の暮らしですが土手の草を刈り、その代わりに畑に水をくんでかけさせてもらっています。わずかの水だと自分は思っています。

一昨日の事、隣のIさんが垣根を越えて訪ねてきて、何とかしてほしいといいます。それは、我が家に裏を流れる堰の向こう側の土手、新聞の専売所のある側に、いつの間にか桑の木と鬼くるみの木が5メートルほどの高さにも育ち、そこにアメリカシロヒトリが大量に発生しているのです。この毛虫が隣のIさんの家の畑に侵入してきて、ナスなどを食べてしまって困る。何とかしてもらいたいが、土手に生えている木なので新聞の専売所の管理でも、川のこちら側の我が家の管理でもない。役場にいったが話をきくだけで、少しも進展しない。私からも役場に訴えてくれないかという話だった。堰の土手という土地所有のあいまいな場所なので、木がはえていることは私も知っていたが、自分の土地ではないから積極的に切ってしまう気になれず、あいまいにしておくうちに大きくなってしまいました。何とかしてくれと役場がいわれても困るだろうなと思いました。しれで、向こう岸の木で、新聞の専売所があえていえば管理する部分かとは思いましたし。勝手に切っていいかという心配もありましたが、というのは新聞の専売所は朝新聞を配ってしまうと昼間は誰もいないので連絡がとれません、ほうっておくわけにもいきませんから、はしごをかけ思い切って枝をすべて切り落としてしまいました。

切り終わって少し休んでいると、専売所の方が気になっていたが切っていただき申し訳なかったと挨拶に来てくれました。堰の土手を誰が管理するのか、難しい権利主張をしていくと、ややこしいことになります。