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少し疲れた田舎爺の日常をつづる

スコープを作る

2009-04-17 | DIY・ものづくり

 

今流行のスコープを 作ってみました。

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塩ビパイプ 2と3を動かして 大まかなFOCUSを合わせ、ヘリコイドで細かいFOCUSの合わせをします。この接眼側に アイピースを付ければ天体望遠鏡になって、さらにコンデジをセットすれば、コンデジのAFやAEが使える デジスコになります。

昔の レンズフードは、金属製で 強度があるんです。しかも 塩ビパイプ3に ガタ無しで ピッタンコ・・・、 というより リューターで 塩ビをやすりがけして 木ハンマーで 圧入。さらに ヒートガンで あぶってやったら、もう とても 抜くことが出来ない状態になりました。イモネジ3本で固定しておこうかと思ったのですが 要らないようです。( ここは まっすぐに入れないといけないので ノギスなどを使い 慎重に 作業します。) 

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大昔の ペンタックス 150mm望遠 M42マウント レンズの玉を全部はずして ヘリコイド絞りだけにしてあります。 エクステンダーもあったから、これもレンズをはずして おまけとして付けておきました。ほかに フィルターが3,4枚あって これらもみんな、レンズをはずしておきました。

要するに、 あの高価な スコープの中身は、絞り も無く、 たったこれだけの部品なのです。

 

前玉(対物レンズ)は フィルター径62mmΦのACクローズアップレンズNo.2 、焦点距離は 500mm だそうですから F8 、NLV25mm と DSC-P5 をつないで、2340mm 相当 になるはず。( コリメート法 )

鏡筒は 、塩ビのパイプです。( レンズは前から持ってたので、新規の出費は 塩ビパイプだけ、全部で¥600 ほど。他は 捨てようと思っていたゴミ・・・ )
鏡筒内を、黒塗装するのですが、それはあとで・・・。効果を確認したいから・・・。

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さて、これを 以前作った EOSマウントとアイピース付きコンデジにつなぐんですが・・・、

M42マウントをEOSマウントに変換するアダプターが、約¥2,000で見つかったから、EOSで撮るわけじゃないんだけど、もう何の問題も無いのです。明日になれば 送ってくるそうです。

一応カメラをなんとかくっつけて確認してみたら 像が見えたから 多分 なにかしら写るでしょう・・・が、これから先には、対物レンズからカメラ撮像素子までの光軸あわせと、さらにぶれとの苦闘が待っていると思います。
まあ、あきらめて バンザイ しても 損害は 少ないです。

 

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とりあえず、カメラを押さえながら 写してみました。 3Km ほど離れた 観覧車 ノートリミングです。文字がゆがんでるのは 空気温度の影響だと思います。いろいろ問題もありそうですが、A06(TAMRON) を取り付けたときよりは かなり良いです。

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未完成状態(マウントアダプター無し・鏡筒内未塗装)の撮影ですが、絞りの効果も確認できました。 左の写真は距離約70mのUHFアンテナと90mの電柱、右の写真は 絞りをかなり絞った状態、距離約700mの照明と、3kmの観覧車。華奢(きゃしゃ)な三脚で2階の床が揺れるから大変です。 爺は既製品の性能を知らないから 解像度は 予想以上に良いと思います。( レンズ枚数は少ない方が良いですね・・)

スコープ: 現在の主流は アポクロマートレンズクレイフォード式マイクロフォーカス接眼部を使ったものが 大流行・・・。 B社が 売れすぎ状態になってるそうですが、ネットで探してみると 他にも数社の輸入代理店があって B社と同等の製品が中国や台湾から輸入 されています。 口径70mmクラスで¥50,000程度が 相場のようです。ただし カメラとの接続には 別途パーツが必要になります。 爺の単純な試算では、カメラ・三脚・ジンバル・接眼部・スコープ部まで 全部購入すると、レンズと接眼部の価格5倍の費用になるはずです。
さらに、これで写せる被写体は限られます。普通の望遠レンズとはまったく違う 不便なレンズです。 スコープ部の値段に惑わされて 手に入れてしまえば うまく写らないから ほとんどの人は、あきらめてしまうのだそうです。
 

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その後 鏡筒内部を黒つや消し塗装して、1日遅れで送られてきたマウントアダプターを取付けし、撮ってみました。
黒塗装の効果は、逆光撮影のとき、フレアーが 極度に減ることを 確認しました。これは 普通に撮ったときにも 明らかに コントラストが 改善されるのです。

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3km離れてるから カメラの振動が収まっても、モニター画面では文字が ゆらゆらと変形します。
風が吹いたり、カメラに触ったらダメだから 無線レリーズを使ってます。

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これなら 少し慣れれば 使えるかもしれない・・。チョットびっくり まさかの解像度。
問題は モニターの像が逆になることは仕方ないとして、バッテリーの消費が早いことを何とかしなければ・・・。

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まだ 鳥の撮影はムリだけど、だんだんと 撮り方がわかってくると 若干、解像度がよくなるような気がします。
鏡筒内の反射防止と 絞りの役目が かなり重要であることもわかってきました。
AF精度の悪い七年前のカメラのせいもあるかもしれないけど、これは 結構 いろんなことを考えないと うまく写せない ようです・・・。( そうだ、Focus固定でも試してみなくちゃいけないな・・・)

いろいろ調整してそろそろ飽きてきたので、次の遊びに進む前に ↓ これ、区切り目の 最終画像・・・。( 撮像素子までの光軸を合わせこんでいくと だんだんと解像度が良くなってくるのが、この記事の最初の方の写真と比べるとわかります。)
ポイントは、レンズ先端からカメラの取付けまでたわみガタによる光軸ずれが無い様に します。

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DSC-P5自作スコープ:アクロマート対物レンズ ACクローズアップレンズNo.2(ケンコー)1群2枚 口径60mmΦ 焦点距離500mm F8、 アイピース:NLV25mm、 コリメート法2340mm相当、  距離:約3km 御殿場アウトレットの観覧車と、手前のライトは約700m離れた パレット御殿場のグランドにある照明器具、 撮影:2009-4-23 15:20、天気:曇り
 

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昔の電動ラジコン用の7.2Vバッテリーがあったから、LM-317というICで DSC-P5用に4.2V、1.5Aのレギュレータを作ったので、もう問題は何も無くなりました。レギュレータのヒートシンクは、息子が捨ててった昔のパソコンのマザーボードからはずしたCPU用の放熱器。 最大で4~5Wほどの熱を捨てるために使います。バッテリーは使用後、ソーラーパネルで充電します。
いつかフィールドに・・、と思うのですが こんなものを持って行くには、チョットツラノカワが、薄すぎ・・・。爺は小心者なのです。 

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こんなでかい鳥はダメ、30m以上離れないと 画面に入りきれないから・・・。曇りで風が強く ブレてしまいました。

解像度も イマイチのような気がしますが、周辺でのボケや色収差が見られるようだから、いよいよ 対物レンズの光軸合せという 難題に たどり着いたようです。これは 、レンズ部の調整機構 ジグ作り から始めないとダメそうです。

デジスコでも標準レンズでも 解像度を上げようと思ったら、当たり前の話ですが 被写体に近づけば良いのだそうです。一見 高倍率のレンズを使えば高解像度になると思われがちですが、それは 解像度の悪くなる要素を 考えないから・・・。( 近づいて 撮るんなら こんな不便なレンズは 要らないと、爺は いつも思っていますが、カワセミの羽毛の中にいるアブラムシだかシラミだかの写真を見せられたりすると・・・???。いろんな世界があるもんだと思います。)

フィールドで、カメラを持ったおじさんがいたりすると、このデジスコを見つけられて( いやでも目につく )、話が弾むんですが、大体みんな 半分馬鹿にしてるあきれてます・・・。爺から見ても これは あの???(金正日)と同じ? ただの こけおどし だと思いますから・・・。( それでも 知らない人と すぐ友達には、なれます。)

 

何でも写せるわけではないです。設定が大変だから、ちょこまか動く鳥などは、撮れません。じっとしていてくれる鳥、カワセミやヤマセミが 撮れるかも知れませんが、遭遇する機会はほとんど無いから、これもダメ・・・。月や惑星も興味が無いし、撮るものがありません。またまた、粗大ゴミを作ったようです。 
多分 このくらいの画像は、あと2年もすれば ISの効いた 200mm位のレンズと、2,000万画素のカメラで撮って トリミングすれば、三脚も要らず 一瞬で、もっと簡単に誰でも撮れると爺は、思っています。

 

さて、 こんなことばっかりやってると カミさんに 怒られそうだから ゴールデンウィークの計画でも・・・
伊良湖経由で 南紀に行こうかと思ったのですが、伊勢湾フェリーの料金が高すぎ・・・。
ETC割引の効く、伊勢湾岸道 経由で 紀伊半島を一周しようかな? 伊勢志摩は一去年行ったからPASS・・・。
ということで 勝浦・中の島和歌山・毛見じゃらんで 予約しておいたから これから 計画・・・。

 

 

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後日、ここまでの 設定に 間違いがあることが わかりました。
どうしても周辺のボケが取れなかったのは、アイピースとカメラの距離が長すぎ、それを修正したらケラレの改善と、 爺だけ納得?の解像度に・・・。今のところは、ここまで・・・ 段々よくなる法華の太鼓

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さらに、カメラのズーム倍率を控えめにした方が 解像度が良いのも分かってきましたから・・・、問題は カメラ側にも あるようです。 これで しばらくは、B社や他社の東南アジア製スコープを 買う必要はとりあえず無し・・・。(実際は在庫なし状態で、欲しくても買えないですが・・・)

これが、レンズと、マウントアダプターまで含めて¥10,000以内でできた、スコープの顛末です。カワセミの写真が撮れたらこの後に、追加の予定ですが、いつになることやら・・??。

とりあえず、いつでも撮れる 山中湖の白鳥。(距離 約30m)

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カワセミ 撮影には まだ ほど遠いようです・・・。

ここまで来ると、300万画素のカメラ(DSC-P5)を グレードアップしてみたく なってきますが・・・、画像を見ると もう少し スコープやアイピースの方を いじった方が良いような 兆候も・・・??。

どうしても、爺が このスコープに納得できないのは、KDNと70-200 IS付きレンズで撮って トリミングすると、 三脚も使わないのに 何の苦労も無く ↓こんな写真が撮れてしまうから なのです。

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KDN, EF 70-200mm F4L IS +1.4X MモードAF IS on 手持ち トリミングあり
上のデジスコ写真と同じ場所から撮影 失敗写真は、ほぼ 0%

この状況では、このみっともないデジスコを持って フィールドに行っても 前に撮った写真以上の写真は 撮れないはずなのです。

今流行の 直焦点に関しても とりあえず 手持ちの機材で やってみたのですが、こちらは さらに 難しいし、撮影した写真のほとんどは 失敗写真で 数10枚のうち数枚 良い写真があるかないか・・・。本気でやると カメラから全部 揃えなおしになると思います。ISO3200程度に感度を上げて AFと ISが無ければ、爺には 使えないです。
解像度のかなり良い写真がNETには 溢れていますが、これを撮影した方の手持ち機材の総額は、ゴーヨンロクヨンの価格をはるかに越えているようですし、そもそも これを撮影したときの ターゲットとの距離が 驚くほど近い写真なのだそうですから・・・。
こんなことをしている爺が ふと我に返ったら この状況 Borgブーム?は どうやら進歩ではなく 時代を少し逆戻りしているような・・・そんな気がするのです・・。

最近発売された サイバーショット DSC-HX1 っていうカメラのスペックを見たんですが、これなら、もっと簡単に カワセミが撮れそうですね。さかなをくわえて 飛んでるやつでも、撮れるんじゃないかな?。こんなカメラがあるんなら 時代逆行変なスコープなんか 作らない方が良いですネ。安物スコープ単体の値段で 撮影に必要なもの全部が揃ってしまう、おまけに 普通のカメラとしても かなり優秀なようですし・・・。
このての高倍率Zoom付きで 撮像素子のわりと小さいカメラの場合、レンズの前に 高性能対物レンズとテレプラスのような凹レンズを組み合わせて取り付けると 結構な超望遠カメラに変身するらしいですよ・・。(フロント テレコン方式になって正立像で撮れるから ガリレオ式望遠鏡で見るのと同じですネ・・)

 

DSC-W300 発売後 1年になるこんなカメラ↓ を、いまさら購入する羽目になるとは・・・

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自作スコープと、DSC-W300  トリミングあり

さすがに、このカメラは スコープのいい加減さは 置いといて・・・、すごいです。これなら カワセミが撮れるかも知れない。 チョットボケてるのは ブレだと思います。

 


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