レナード・バーンスタインもベルリオーズの作品を得意としていた指揮者の一人であった。この1976年録音フランス国立管弦楽団とのヴィオラ独奏付き交響曲「イタリアのハロルド」作品16も名盤(写真EMI/LP盤)の一つであろう。彼にとって1963年、68年の手兵ニューヨーク・フィル盤に次ぐ3度目の録音であった。
この作品は作曲者ベルリオーズがヴァイオリンの名人パガニーニの依頼で作曲にとりかかったものである。当然ヴィオラ独奏パートはパガニーニの独奏を想定して書いたのだがパガニーニが第1楽章のヴィオラ・パートを見てヴィオラの休止が長いことに不満示したたため合意が見られずベルリオーズが以降を自由に作曲した経緯がある。完成は1834年で標題はバイロンの長編詩集「チャイルド・ハロルド」によるもので曲の構成は以前に紹介したチャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」に類似している。各楽章には以下の標題がつけられている。
第1楽章 「山中のハロルド -憂愁、幸福と歓喜の場面」
第2楽章 「夕べの祈りを歌う巡礼の行進」
第3楽章 「アプルッチの山人が愛人に寄せるセレナード」
第4楽章 「山賊の饗宴、前景の回想」
近代管弦楽法の先駆者でもあるベルリオーズの色彩豊かな音楽はまさにバーンスタインが持つ音楽感性にうまくマッチングした名演になっていると思う。第1楽章のロマンあふれる歌わせ方や独奏ヴィオラのドナルド・マキネスのたおやかな弾きぶりも何とも言い尽くしがたい。フィナーレの盛り上がりも申し分ない。
この作品は作曲者ベルリオーズがヴァイオリンの名人パガニーニの依頼で作曲にとりかかったものである。当然ヴィオラ独奏パートはパガニーニの独奏を想定して書いたのだがパガニーニが第1楽章のヴィオラ・パートを見てヴィオラの休止が長いことに不満示したたため合意が見られずベルリオーズが以降を自由に作曲した経緯がある。完成は1834年で標題はバイロンの長編詩集「チャイルド・ハロルド」によるもので曲の構成は以前に紹介したチャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」に類似している。各楽章には以下の標題がつけられている。
第1楽章 「山中のハロルド -憂愁、幸福と歓喜の場面」
第2楽章 「夕べの祈りを歌う巡礼の行進」
第3楽章 「アプルッチの山人が愛人に寄せるセレナード」
第4楽章 「山賊の饗宴、前景の回想」
近代管弦楽法の先駆者でもあるベルリオーズの色彩豊かな音楽はまさにバーンスタインが持つ音楽感性にうまくマッチングした名演になっていると思う。第1楽章のロマンあふれる歌わせ方や独奏ヴィオラのドナルド・マキネスのたおやかな弾きぶりも何とも言い尽くしがたい。フィナーレの盛り上がりも申し分ない。
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