今日は「独WEITBLICK」のフランツ・コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサート・ライヴ盤シリーズから筆者が最も気に入っている写真のCDを紹介したいと思う。
このCD(WEITBLICK-SSS0016-2)にはウェーバーの「舞踏への勧誘」(ベルリオーズ管弦楽編曲版)とベートーヴェン「交響曲第6番ヘ長調<田園>」が収録されている。「舞踏への勧誘」はコンヴィチュニーのレパートリーとしては珍しくしかもライヴ音源なので極めて貴重なものと思われる。この録音はコンヴィチュニーが晩年の1961年12月10日にライプツィヒの「コングレスハレ」におけるコンサート・ライヴ音源でモノラル録音ながら低弦の響きが美しい味わいある演奏が大変魅力的である。一方、ベートーヴェンの「田園」は1958年10月30日の同会場におけるライヴ録音でこちらもモノラルだが彼が遺したステレオによるスタジオ録音による「ベートーヴェン交響曲全集盤」の其れと優るとも劣らないほどの素晴らしいものになっている。この演奏の特徴としては「第2楽章」のテンポを遅くとり(演奏時間約16分)「小川のほとりの情景」の雰囲気をゆったりと表現している。また「第1楽章」の主題提示部の反復も実行しており全体の演奏時間は48分を越えている。この録音も大変良好で低弦の響きにうっとりとさせられてしまう。
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